ゴルフ・ドゥ Research Memo(4):2020年3月期の連結売上目標6,900百万円達成に向けた経営戦略の策定
[16/12/14]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■ゴルフ・ドゥ<3032>の中期経営計画と経営戦略
(1)中期経営計画
中古クラブ市場が堅調に推移し、成長拡大基調に向けて業績が回復していることから、中期経営計画の2020年3月期の連結業績については、売上高が6,900百万円、経常利益は338百万円を目標としている。「もったいない」という言葉に代表されるように、多くの一般消費者が中古品に対する見方を前向きに捉えているという環境変化を踏まえると、同社のゴルフリユース事業に対するニーズは、今後ますます高まることが期待される。そういったニーズの高まりに応えるために、直営店の店舗展開やフランチャイズ加盟店開発を積極的に進めるとともに、営業販売強化、人材育成、情報活用などにも取り組んでいく。さらに、ゴルフ事業の基盤を生かした新規事業に取り組むことで、継続的な成長が可能となる事業基盤の強化を進めていく。
(2)直営店の店舗展開
直営店に関しては、競合他社との差別化を実現するため店舗の大型化を推進し、首都圏のロードサイドを中心に出店してきた。今後もゴルフリユース事業の先駆者として、快適な環境で納得できるクラブ選びをしたいという顧客のご要望に応え、中古クラブの在庫数の多さや試打室の設置などに対応するために、郊外型大型店舗中心の出店を進めていく。さらに、多様な立地条件や顧客のニーズに対応できる業態開発にも積極的に取り組み、都市型小型店舗や練習場インショップ型工房店舗など、様々な条件やニーズに合わせた店舗を展開していく。
(3)フランチャイズ加盟店開発
フランチャイズ加盟店開発においては、エリアフランチャイズ契約を締結している加盟企業の新規出店、現在店舗のない空白エリアである地域やゴルフ練習場のインショップ形態での出店を進めていく。本部機能を強化し本部方針をフランチャイズ加盟店に徹底させると同時にフランチャイズ加盟店側のニーズにきめ細かく、かつ柔軟、迅速に対応していく必要がある。そのためにフランチャイズ加盟店の経営指導を行うスーパーバイザーのレベルアップ、情報システムの強化を引き続き図っていく。
(4)営業販売強化
営業販売事業において、子会社のスクエアツウ・ジャパン(株)によるBtoB事業については、得意先のニーズにきめ細かく対応し機動的な営業活動を行いシェア拡大を図っていく。(株)CURUCURU Reuseについては、ゴルフ市場において将来期待されるレディスゴルフ市場での支持を得るべく、スピード感を持って当ECサイトの充実を図っていく。女子プロゴルフ界の盛り上がりや女性のためのゴルフファッション誌の販売、初心者専用ゴルフ場のオープンなど、レディスゴルファーが気軽にゴルフを始められる環境が整い始めていることから、レディスゴルフ市場は今後ますます盛り上がることが期待されている。
(5)人材育成
店舗展開において、売り場づくりや品ぞろえとともに、人材育成にも重点を置いている。2014年4月に開校した「ゴルフ・ドゥ カレッジ」において、様々な顧客ニーズに対応できるよう社員教育を行っており、接客における競合他社との圧倒的な差別化の実現を目指す。新入社員研修から始まる体系だった研修プログラムを継続して実施し、商品知識や接客スキルのレベルアップだけでなく、価値観や理念の共有など、理念重視の人材育成に取り組んでいく。
(6)情報活用
「ゴルフ・ドゥ!オンラインショップ」において、全国に展開している直営店並びにフランチャイズ店のPOSシステムとWebシステムの連動による店舗在庫表示システムを活用したクラブの簡単検索を実現するなど、従来から情報活用を積極的に進めてきた。ゴルフリユース事業の先駆者として、長年中古クラブの売買に関する取引を行ってきたことから、大量の中古クラブ売買実績データを保有しており、データに基づいた独自の在庫管理や値付けの仕組みを構築している。さらに、長年の情報活用経験や店舗運営経験から、中古クラブの販売状況や新商品発表情報などをベースに、在庫管理や値付けに社員の経験を生かした柔軟な対応を行うことも可能である。
「ゴルフ・ドゥ!オンラインショップ」における現在の課題は、中古クラブの買取り強化である。インターネット経由での中古クラブの買取りについての認知度を高めるとともに、宅配業者との協業による買取り作業負荷の少なさに対する理解を深めるなどの、中古クラブの買取り強化策を進めていく。将来的な方向性としては、マスターデータの整備や検索機能の強化だけでなく、ビッグデータやAI(人工知能)の活用も視野に入れた情報活用を検討していく。
(7)新規事業
これまで培ってきたゴルフ事業の基盤を生かし、健康を軸に「スポーツ」「美」「娯楽」等をコンセプトとして事業の多角化を図るために、新規に「美」と「健康」を提供するリラクゼーションサロン事業を展開していく。第1歩として、英国式と東洋式をミックスし日本人により適した独自の「アジアン手技」により人気の高級リラクゼーションサロン「ルアンルアン」のフランチャイズ加盟1 号店を2016年10月にオープンした。メインターゲットが「美」と「健康」に興味を持っている女性客と想定されていることから、レディスゴルフ市場とのシナジー効果も期待できる。「ルアンルアン」については2017年3月までに、2〜3店舗の出店を予定しており、将来的には100店舗体制も視野に入れながら、2018年3月期以降も更なる多店舗化を目指していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 長谷川 進)
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(1)中期経営計画
中古クラブ市場が堅調に推移し、成長拡大基調に向けて業績が回復していることから、中期経営計画の2020年3月期の連結業績については、売上高が6,900百万円、経常利益は338百万円を目標としている。「もったいない」という言葉に代表されるように、多くの一般消費者が中古品に対する見方を前向きに捉えているという環境変化を踏まえると、同社のゴルフリユース事業に対するニーズは、今後ますます高まることが期待される。そういったニーズの高まりに応えるために、直営店の店舗展開やフランチャイズ加盟店開発を積極的に進めるとともに、営業販売強化、人材育成、情報活用などにも取り組んでいく。さらに、ゴルフ事業の基盤を生かした新規事業に取り組むことで、継続的な成長が可能となる事業基盤の強化を進めていく。
(2)直営店の店舗展開
直営店に関しては、競合他社との差別化を実現するため店舗の大型化を推進し、首都圏のロードサイドを中心に出店してきた。今後もゴルフリユース事業の先駆者として、快適な環境で納得できるクラブ選びをしたいという顧客のご要望に応え、中古クラブの在庫数の多さや試打室の設置などに対応するために、郊外型大型店舗中心の出店を進めていく。さらに、多様な立地条件や顧客のニーズに対応できる業態開発にも積極的に取り組み、都市型小型店舗や練習場インショップ型工房店舗など、様々な条件やニーズに合わせた店舗を展開していく。
(3)フランチャイズ加盟店開発
フランチャイズ加盟店開発においては、エリアフランチャイズ契約を締結している加盟企業の新規出店、現在店舗のない空白エリアである地域やゴルフ練習場のインショップ形態での出店を進めていく。本部機能を強化し本部方針をフランチャイズ加盟店に徹底させると同時にフランチャイズ加盟店側のニーズにきめ細かく、かつ柔軟、迅速に対応していく必要がある。そのためにフランチャイズ加盟店の経営指導を行うスーパーバイザーのレベルアップ、情報システムの強化を引き続き図っていく。
(4)営業販売強化
営業販売事業において、子会社のスクエアツウ・ジャパン(株)によるBtoB事業については、得意先のニーズにきめ細かく対応し機動的な営業活動を行いシェア拡大を図っていく。(株)CURUCURU Reuseについては、ゴルフ市場において将来期待されるレディスゴルフ市場での支持を得るべく、スピード感を持って当ECサイトの充実を図っていく。女子プロゴルフ界の盛り上がりや女性のためのゴルフファッション誌の販売、初心者専用ゴルフ場のオープンなど、レディスゴルファーが気軽にゴルフを始められる環境が整い始めていることから、レディスゴルフ市場は今後ますます盛り上がることが期待されている。
(5)人材育成
店舗展開において、売り場づくりや品ぞろえとともに、人材育成にも重点を置いている。2014年4月に開校した「ゴルフ・ドゥ カレッジ」において、様々な顧客ニーズに対応できるよう社員教育を行っており、接客における競合他社との圧倒的な差別化の実現を目指す。新入社員研修から始まる体系だった研修プログラムを継続して実施し、商品知識や接客スキルのレベルアップだけでなく、価値観や理念の共有など、理念重視の人材育成に取り組んでいく。
(6)情報活用
「ゴルフ・ドゥ!オンラインショップ」において、全国に展開している直営店並びにフランチャイズ店のPOSシステムとWebシステムの連動による店舗在庫表示システムを活用したクラブの簡単検索を実現するなど、従来から情報活用を積極的に進めてきた。ゴルフリユース事業の先駆者として、長年中古クラブの売買に関する取引を行ってきたことから、大量の中古クラブ売買実績データを保有しており、データに基づいた独自の在庫管理や値付けの仕組みを構築している。さらに、長年の情報活用経験や店舗運営経験から、中古クラブの販売状況や新商品発表情報などをベースに、在庫管理や値付けに社員の経験を生かした柔軟な対応を行うことも可能である。
「ゴルフ・ドゥ!オンラインショップ」における現在の課題は、中古クラブの買取り強化である。インターネット経由での中古クラブの買取りについての認知度を高めるとともに、宅配業者との協業による買取り作業負荷の少なさに対する理解を深めるなどの、中古クラブの買取り強化策を進めていく。将来的な方向性としては、マスターデータの整備や検索機能の強化だけでなく、ビッグデータやAI(人工知能)の活用も視野に入れた情報活用を検討していく。
(7)新規事業
これまで培ってきたゴルフ事業の基盤を生かし、健康を軸に「スポーツ」「美」「娯楽」等をコンセプトとして事業の多角化を図るために、新規に「美」と「健康」を提供するリラクゼーションサロン事業を展開していく。第1歩として、英国式と東洋式をミックスし日本人により適した独自の「アジアン手技」により人気の高級リラクゼーションサロン「ルアンルアン」のフランチャイズ加盟1 号店を2016年10月にオープンした。メインターゲットが「美」と「健康」に興味を持っている女性客と想定されていることから、レディスゴルフ市場とのシナジー効果も期待できる。「ルアンルアン」については2017年3月までに、2〜3店舗の出店を予定しており、将来的には100店舗体制も視野に入れながら、2018年3月期以降も更なる多店舗化を目指していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 長谷川 進)
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