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ティア Research Memo(1):16/9期も連続で過去最高業績を更新、17/9期も増収増益の見通し

注目トピックス 日本株
ティア<2485>は、名古屋を地盤に葬儀会館「ティア」を運営する。「葬儀価格の完全開示」「適正な葬儀費用」を業界に先駆けて提唱し、「徹底した人財教育によるサービスの向上」を実践することで顧客の支持を拡大してきた。2016年9月末時点の店舗数は直営47店舗、FC 39店舗で、中部、関西、首都圏エリアで展開している。

11月7日に発表された2016年9月期の業績は、売上高が前期比3.8%増の10,594百万円、経常利益が同4.8%増の1,072百万円とほぼ会社計画どおりの着地となり、連続で過去最高業績を更新した。直営店の葬儀単価は前期比1.2%減と低下したものの、新店の稼働が寄与して葬儀件数が同4.9%増と増加したことが増収要因となった。また、利益面では人件費や新基幹システムの稼働に伴う経費増などがあったものの、増収効果や原価率の改善により増益となった。なお、2016年9月期の新規出店は直営で4店舗、FCで3店舗となり、8月には東京都内1号店となる「葬儀相談サロン ティア日暮里」を出店した。

2017年9月期の業績は売上高が前期比7.8%増の11,420百万円、経常利益が同7.2%増の1,150百万円と増収増益となる見通しだ、新規出店は直営で4店舗、FCで5店舗を計画し、直営の葬儀件数は前期比8.7%増、葬儀単価は前期並みを想定している。将来の成長を見据えた人財投資による人件費の増加や、首都圏を中心とした認知度向上を図るための広告宣伝費の増加等を見込んでいるため、利益率はほぼ前期並みの水準となる。直営の新規出店に関しては既に3店舗の物件を確保済みとなっている。都内では葬儀相談サロンとして多店舗展開を進めていく予定だが、まずは前期に出店した店舗の稼働状況などを見たうえで、戦略を立てていく計画となっている。

新たに発表された中期3ヶ年計画では、最終年度となる2019年9月期に売上高12,800百万円、経常利益1,320百万円を目標として掲げている。出店ペースは直営、FC合わせて年間9店舗ペースで拡大していく計画となっており、中長期目標である200店舗体制の実現を目指していく。葬儀市場は年間で約1.7兆円規模で、現在は1%にも満たないシェアであるが、地盤である名古屋市内では既に20%を超えるシェアを有するまでに成長している。今後はM&Aなども経営の選択肢に入れ、利益成長を持続させながら着実に事業を拡大していく方針だ。中長期的に安定した収益成長が期待できる企業の1つとして注目される。

■Check Point
・店舗数拡大により業界平均を上回る成長で、5年連続の最高業績更新
・有利子負債の削減と自己資本の増加が進み、財務体質が年々強化
・2017年9月期も7%台の増収増益が続く見通し

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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