サン電子 Research Memo(8):財務基盤の安定性を示す自己資本比率は50%台で推移
[16/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■過去の業績推移
サン電子<6736>の過去5期分の業績を振り返ると、東日本大震災によるパチンコ業界の自主規制もあって売上高は2011年3月期にボトムをつけた。その後、モバイルデータソリューション事業の急拡大と遊技台部品事業の回復によって増収基調を続けてきた。また、損益面では、利益率の高いモバイルデータソリューション事業の構成比の高まりに加えて、増収による固定費吸収などにより、2014年3月期の営業利益率は9.0%にまで上昇した。2015年3月期も、厳しい業界環境を背景としてホールシステム事業が大きく後退するなかで、好調なモバイルデータソリューション事業が業績の伸びをけん引した。ただ、2016年3月期については、これまで急拡大してきたモバイルデータソリューション事業が一時的な要因等により落ち込んだことから同社業績も大きく後退する結果となった。
一方、財務面では、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は50%台で推移するとともに、短期の支払い能力を示す流動比率も200%超と高い水準にあることから、財務基盤の安定性に懸念はない。一方、資本効率を示すROEは利益率とともに上昇し、2013年3月期以降10%を超える水準を維持してきたが、2016年3月期は利益率とともに大きく低下した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<YF>
サン電子<6736>の過去5期分の業績を振り返ると、東日本大震災によるパチンコ業界の自主規制もあって売上高は2011年3月期にボトムをつけた。その後、モバイルデータソリューション事業の急拡大と遊技台部品事業の回復によって増収基調を続けてきた。また、損益面では、利益率の高いモバイルデータソリューション事業の構成比の高まりに加えて、増収による固定費吸収などにより、2014年3月期の営業利益率は9.0%にまで上昇した。2015年3月期も、厳しい業界環境を背景としてホールシステム事業が大きく後退するなかで、好調なモバイルデータソリューション事業が業績の伸びをけん引した。ただ、2016年3月期については、これまで急拡大してきたモバイルデータソリューション事業が一時的な要因等により落ち込んだことから同社業績も大きく後退する結果となった。
一方、財務面では、財務基盤の安定性を示す自己資本比率は50%台で推移するとともに、短期の支払い能力を示す流動比率も200%超と高い水準にあることから、財務基盤の安定性に懸念はない。一方、資本効率を示すROEは利益率とともに上昇し、2013年3月期以降10%を超える水準を維持してきたが、2016年3月期は利益率とともに大きく低下した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
<YF>