カイオム Research Memo(6):2016年9月に第3者割当による新株予約権を発行
[16/12/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■財務状況と新株予約権の発行について
カイオム・バイオサイエンス<4583>の2016年12月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比825百万円減少の4,093百万円となった。主な変動要因は、現預金・有価証券が581百万円減少したほか、投資有価証券が評価損の計上により113百万円、有形固定資産が72百万円それぞれ減少した。
一方、負債は前期末比121百万円減少の232百万円となった。主に、有利子負債が37百万円、未払金が34百万円、前受収益が22百万円それぞれ減少した。また、純資産は前期末比703百万円減少の3,860百万円となった。四半期純損失の計上により利益剰余金が964百万円減少した一方で、新株予約権の権利行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ117百万円増加した。
同社は今後の事業戦略として、独自で初期臨床段階までの開発を行い、付加価値を高めた上で導出活動を行っていくことも経営の選択肢として加えたほか、新規パイプラインの創製及び導入、ADLib®システムの価値向上のためのM&Aなどの投資も進めていく方針としており、そのための資金調達として2016年9月に第3者割当(メリルリンチ日本証券)による新株予約権を発行した。100%行使された場合の増加株式数は556.7万株で株式希薄化率は約25%となっている。11月までの行使状況を見ると、97万株(17.4%)が行使されており、443百万円を調達できたことになる。下限行使価格は312円に設定されているため、現在の株価水準が続けば順調に行使が進むものと思われる(行使価額は行使直前取引日の終値の90%相当)。現在の株価水準で100%行使されたとすれば総額で24億円程度調達できることになる。
調達資金の使途としては、「LIV-1205」の臨床試験準備から初期臨床段階までの開発費用で1,300百万円(2017年1月−2019年12月)、新規パイプラインの創製及び導入で300百万円(2016年12月−2018年12月)、残りをADLib®システムの価値を高めるための企業への出資やM&A(2016年10月−2018年12月)で使っていく予定となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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カイオム・バイオサイエンス<4583>の2016年12月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比825百万円減少の4,093百万円となった。主な変動要因は、現預金・有価証券が581百万円減少したほか、投資有価証券が評価損の計上により113百万円、有形固定資産が72百万円それぞれ減少した。
一方、負債は前期末比121百万円減少の232百万円となった。主に、有利子負債が37百万円、未払金が34百万円、前受収益が22百万円それぞれ減少した。また、純資産は前期末比703百万円減少の3,860百万円となった。四半期純損失の計上により利益剰余金が964百万円減少した一方で、新株予約権の権利行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ117百万円増加した。
同社は今後の事業戦略として、独自で初期臨床段階までの開発を行い、付加価値を高めた上で導出活動を行っていくことも経営の選択肢として加えたほか、新規パイプラインの創製及び導入、ADLib®システムの価値向上のためのM&Aなどの投資も進めていく方針としており、そのための資金調達として2016年9月に第3者割当(メリルリンチ日本証券)による新株予約権を発行した。100%行使された場合の増加株式数は556.7万株で株式希薄化率は約25%となっている。11月までの行使状況を見ると、97万株(17.4%)が行使されており、443百万円を調達できたことになる。下限行使価格は312円に設定されているため、現在の株価水準が続けば順調に行使が進むものと思われる(行使価額は行使直前取引日の終値の90%相当)。現在の株価水準で100%行使されたとすれば総額で24億円程度調達できることになる。
調達資金の使途としては、「LIV-1205」の臨床試験準備から初期臨床段階までの開発費用で1,300百万円(2017年1月−2019年12月)、新規パイプラインの創製及び導入で300百万円(2016年12月−2018年12月)、残りをADLib®システムの価値を高めるための企業への出資やM&A(2016年10月−2018年12月)で使っていく予定となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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