IXナレッジ Research Memo(6):金融分野を中心に受注体制を強化、新たな不採算案件の発生を防止
[16/12/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■中期経営戦略
中期経営計画の具体的な内容について公表していないが、2019年3月期までの中期財務目標を開示している。これによると、2019年3月期に売上高20,000百万円、営業利益1,200百万円(営業利益率6.0%)を達成することを目標として掲げている。なお、アイエックス・ナレッジ<9753>では、1999年の合併時に5年以内に東京証券取引所市場第1部上場を目指す目標を掲げていたが、この中期財務目標に対する進捗状況をにらみながら、東証市場第1部上場も計画していると考えられる。
その戦略としては、業界再編やグローバル化、FinTechなど、IT投資が活発に続く金融分野に対して、同社が蓄積してきた金融系業務知識をICT技術と組み合わせることにより、顧客の多様化するビジネスに対応することで受注拡大を目指す。さらに、情報セキュリティを始めシステムの信頼性に対する社会からの高い要求に対して、システム検証サービスの提供で対応することで、金融分野や社会インフラ分野の受注獲得を目指すほか、長年培ってきた組込み系の技術を活用し、自動車関連や画像センサー系の案件など、IoT分野の受注拡大も図る。一方で、生産性の向上に取り組み高い付加価値を生み出すとともに、プロジェクト案件の受注から納品に至るまでのプロジェクトマネジメントの徹底を図り品質の向上とリスクの低減に注力するというものだ。
なお、同社では、2016年3月期に大型の不採算案件が発生したために、2017年3月期予算を除き毎年ローリングしてきた中期財務目標の数値の見直しを行わなかったことから、2017年3月期決算発表時に今下期の受注動向、PMOの状況等を踏まえて新たな財務目標数値を発表する予定になっている。
弊社では、同社の成長に当たっては、不採算案件のコントロールと、成長事業へのリソースシフトによる着実な受注体制の確立が不可欠で、その実現が大きな経営課題となっていると考えられるため、引き続き不採算案件のコントロール状況と下期の成長事業の受注動向について注目する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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中期経営計画の具体的な内容について公表していないが、2019年3月期までの中期財務目標を開示している。これによると、2019年3月期に売上高20,000百万円、営業利益1,200百万円(営業利益率6.0%)を達成することを目標として掲げている。なお、アイエックス・ナレッジ<9753>では、1999年の合併時に5年以内に東京証券取引所市場第1部上場を目指す目標を掲げていたが、この中期財務目標に対する進捗状況をにらみながら、東証市場第1部上場も計画していると考えられる。
その戦略としては、業界再編やグローバル化、FinTechなど、IT投資が活発に続く金融分野に対して、同社が蓄積してきた金融系業務知識をICT技術と組み合わせることにより、顧客の多様化するビジネスに対応することで受注拡大を目指す。さらに、情報セキュリティを始めシステムの信頼性に対する社会からの高い要求に対して、システム検証サービスの提供で対応することで、金融分野や社会インフラ分野の受注獲得を目指すほか、長年培ってきた組込み系の技術を活用し、自動車関連や画像センサー系の案件など、IoT分野の受注拡大も図る。一方で、生産性の向上に取り組み高い付加価値を生み出すとともに、プロジェクト案件の受注から納品に至るまでのプロジェクトマネジメントの徹底を図り品質の向上とリスクの低減に注力するというものだ。
なお、同社では、2016年3月期に大型の不採算案件が発生したために、2017年3月期予算を除き毎年ローリングしてきた中期財務目標の数値の見直しを行わなかったことから、2017年3月期決算発表時に今下期の受注動向、PMOの状況等を踏まえて新たな財務目標数値を発表する予定になっている。
弊社では、同社の成長に当たっては、不採算案件のコントロールと、成長事業へのリソースシフトによる着実な受注体制の確立が不可欠で、その実現が大きな経営課題となっていると考えられるため、引き続き不採算案件のコントロール状況と下期の成長事業の受注動向について注目する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )
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