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桑山<7889>---前期比で大幅増益、強みを生かして今期は着実に前進

注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEIマーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』12月22日放送において、桑山<7889>を取り上げている。主な内容は以下の通り。
(話し手:フィスコグループアナリスト 清水 さくら)

Q、どんな会社でしょうか?

桑山<7889>は、国内トップの総合ジュエリーメーカーで、製造のみならず、企画・デザインから販売・アフターサービスまでをカバーしています。

Q、詳しく教えてください。

百貨店のアクセサリー・宝飾品の売り場などに展開する全国規模のジュエリー販売会社が主な顧客で、金やプラチナ、ダイヤモンド、真珠などを使用して桑山が製品を製造・供給しています。売上高構成比は、OEM(Original Equipment Manufacturing)・ODM(Original Design Manufacturing)事業が約3割、ダイヤ・パールなどの素材販売が約3割、貴金属チェーンの製造販売が約2割、海外が約2割となっていますが、総合力を生かしたOEM・ODM事業が中核事業となっています。桑山は製品の品質はもちろんのこと、デザインや企画力、製造技術や製品の安定供給にも強みがあり、国内市場が縮小傾向に推移する中でも顧客の支持を得て販売シェアを伸ばしています。

Q、業績についてはいかがですか?

2017年3月期第2四半期連結決算(4月−9月期累計)は、売上高が前年同期比0.4%減の17,670百万円、営業利益が前年同期比217.0%増の911百万円、経常利益が前年同期比136.4%増の659百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比209.5%増の427百万円でした。前年同期は貴金属地金相場の下落に伴う販売差損や在庫の評価損が発生し利益が落ち込んでいたこともあり、当第2四半期では前年同期との比較で大きな伸びを示しています。なお、2016年3月期は、商品と為替市況の大きな変動に起因し、多額の実損と評価損を計上しました。

通期の連結業績予想については、売上高は前期比3.9%増の40,000百万円、営業利益は前期比32.7%増の1,400百万円、経常利益は前期比51.5%増の1,250百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比45.3%増の745百万円を据え置いています。桑山のこの通期予想に対して、第2四半期の売上高は44.2%の進捗率とやや低いといえますが、営業利益は65.1%を達成しており、好調に推移しています。

Q、今後の成長戦略はどういったものでしょう?

国内では製造力や製品開発力を競争力として販売シェアを拡大するとともに、今後著しい成長性が見込める中国市場を深耕しています。特に、中国国内でチェーン展開する信頼性の高い大手小売会社とパートナーシップを組み、桑山の強みである高い品質や安定供給を前面に事業を推進していくようです。

中国国内ではブライダルが好調なことから、日本市場での経験から付加価値が見込めるこの分野での深掘りを進めています。

中国市場での展開がある程度進捗してから、北米や東南アジアへの展開も視野に入れています。北米市場は景気回復が見込まれ、東南アジアでは、人口増が著しいこと、また同地域の富裕層は日本人と比べてもジュエリーをより好む傾向が見られるため、中国に続く成長性豊かな市場になる可能性があると考えています。

Q、株主還元策はいかがでしょう?

桑山は、安定的な経営基盤確保のための内部留保に重点を置くとともに株主に対する利益還元を経営の重要課題と位置付けており、過去5ヶ年の推移を見ると配当性向が2割弱から3割台半ばぐらいで推移しています。1株当たりの配当金は18円で変わっていないことから、安定配当を堅持する方針と読み取れます。

桑山は株主優待を実施しており、対象の株主は、桑山商品を優待価格で買える通信販売を利用できます。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
「フィスコ presents 注目企業分析」毎週月・木曜14:30〜14:45放送




<TN>

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