メディシノバ Research Memo(6):MN-166、MN-001のいずれか一方をライセンスアウトする可能性あり
[16/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績見通しと財務状況について
(1) 2016年12月期及び当面の業績見通し
メディシノバ<4875>の2016年12月期の連結業績は、売上高の計上予定がなく、営業損失で10,254千ドル(前期は8,822千ドルの損失)を見込んでいる。営業損失が拡大する要因は、業績目標に対する達成度に基づく役職員への株式報酬の増加が主因となっている。この株式報酬の増加は、同社株価上昇等による米国会計上の評価額の問題であり、実際のキャッシュ・アウトは微減となっている。
現在、MN-166、MN-001の2つの開発化合物で8つの適応領域において開発を進めており、今後も更なる治験に向けて開発費用が先行することから、当面は営業損失で少なくとも10百万ドル前後の水準が続くものと予想される。ただ、同社の場合、社会的ニーズの高い治療薬やオーファンドラッグの開発が中心となっており、NIHなど国の機関から助成金を得て開発を進めているプロジェクトが多いこと、開発業務受託機関(CRO)を使わず直接、医療機関やアカデミアと共同で治験を進めていること等により、治験費用も通常より大幅に低く抑えることができている。
今後の方針としてMN-166、MN-001のいずれか一方をライセンスアウトする可能性はあるが、同社は最終的にグローバル製薬企業になることを目標としており、すべての権利をライセンスアウトすることは現状では想定していない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
(1) 2016年12月期及び当面の業績見通し
メディシノバ<4875>の2016年12月期の連結業績は、売上高の計上予定がなく、営業損失で10,254千ドル(前期は8,822千ドルの損失)を見込んでいる。営業損失が拡大する要因は、業績目標に対する達成度に基づく役職員への株式報酬の増加が主因となっている。この株式報酬の増加は、同社株価上昇等による米国会計上の評価額の問題であり、実際のキャッシュ・アウトは微減となっている。
現在、MN-166、MN-001の2つの開発化合物で8つの適応領域において開発を進めており、今後も更なる治験に向けて開発費用が先行することから、当面は営業損失で少なくとも10百万ドル前後の水準が続くものと予想される。ただ、同社の場合、社会的ニーズの高い治療薬やオーファンドラッグの開発が中心となっており、NIHなど国の機関から助成金を得て開発を進めているプロジェクトが多いこと、開発業務受託機関(CRO)を使わず直接、医療機関やアカデミアと共同で治験を進めていること等により、治験費用も通常より大幅に低く抑えることができている。
今後の方針としてMN-166、MN-001のいずれか一方をライセンスアウトする可能性はあるが、同社は最終的にグローバル製薬企業になることを目標としており、すべての権利をライセンスアウトすることは現状では想定していない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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