注目銘柄ダイジェスト(前場):カルナバイオ、東芝、セグエなど
[16/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
イオンモール<8905>:1648円(前日比-28円)
続落。3-11月期経常利益は前年同期比7%増の300億円前後になり、この期間としては過去最高を更新したもようとの観測報道が伝わっている。シネコンやフードコートなどのコト消費がけん引したようだ。ただ、市場予想との比較ではサプライズは乏しく、通期予想は据え置く公算とされていることも、上振れ期待の市場予想との比較から出尽し感と捉えられる形にも。
エプソン<6724>:2473円(前日比+26円)
堅調。野村證券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を2252円から2908円に引き上げている。低価格帯を得意として果敢な価格攻勢をかけていたSamsung Electronicsの撤退により、LBPの値戻し、価格競争力の改善を予想としているようだ。また、ミネベアとミツミ電機の統合に伴う、225銘柄の補充候補としての位置づけなどもあたらめて高まっているもよう。
一六堂<3366>:413円(前日比+47円)
急伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は2.1億円で前年同期比2.3倍と急拡大へ。9-11月期は前年同期の赤字から黒字に転換している。「もつ鍋」業態などからの業態変更、一部の店舗リストラなどを実施したことで、収益性が向上したもよう。需要期である第4四半期に向けて、収益拡大期待が高まる状況にも。
東芝<6502>:282.1円(前日比+23.4円)
8日ぶりに反発。とりわけ、原発事業での減損損失に対する懸念から、ここ3営業日での下落率は一時48%にまで達しており、年末年始を控える本日は、短期資金の買戻しの動きが優勢となっているもよう。また、足元の株価下落で相当な希薄化は織り込まれたとの見方にもなっており、銀行支援の方向性に変化がなければ、いったんは下げ止まりの可能性を期待する流れにも。
アダストリア<2685>:3080円(前日比-250円)
売り気配スタート。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は136億円で前年同期比5%減益、9-11月期では56億円で同10%減益になったもよう。会社計画は2億円程度下振れ。通期予想は170億円で前期比6%増益の見通しだが、円安の進行下で達成は厳しくなってきたとの見方にも。秋冬物の販売苦戦で値引き処分などを行ったため、粗利益率が低下したようだ。
カルナバイオ<4572>:2135円(前日比+215円)
急反発。いちよし証券が新規にレーティングを「A(買い)」、フェアバリューを3000円としている。CDC7阻害剤AS-141の導出による収入とジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)関連ビジネスによる収入で、17年12月期からの黒字転換及び黒字拡大が期待されると指摘している。損益面での新たなステージ入りを見込み、新規にレーティング「A」を付与したという。
セグエ<3968>:7730円(前日比+730円)
連日の大幅高で高値更新。前日も直近IPO銘柄物色が活発となるなか、ストップ高水準まで買われていた。同社はITシステムにおけるITインフラ及びネットワークセキュリティ製品に係る設計、販売、構築、運用、保守サービスを一貫して提供する「ITソリューション事業」を展開する。サイバーセキュリティ関連の直近IPO銘柄として投資家の関心が続いているようだ。
モブキャス<3664>:936円(前日比+45円)
急反発。ゲーム開発会社の「でらゲー」が同社発行済株式総数の約3%に相当する株式を藪社長より取得したと発表している。上位第2位相当の株主となる。両社は共同で大型IPを用いた戦略バトルRPGゲーム「Project OK(仮称)」を来年夏の配信開始に向けて開発している。今回のでらゲー社による株式取得については、同社の事業戦略及び資本政策の一環として協力会社との関係強化を図るために実施したという。
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