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飯野海運---3Q経常利益33.3%減、円安傾向等により通期業績予想は上方修正

注目トピックス 日本株
飯野海運<9119>は31日、2017年3月期第3四半期(16年4月-12月)決算を発表。売上高が前年同期比13.9%減の623.81億円、営業利益が同20.0%減の52.11億円、経常利益が同33.3%減の43.77億円、四半期純利益が同21.5%減の38.14億円だった。

セグメント別にみると、外航海運業の売上高は前年同期比17.1%減の467.17億円、営業利益は同29.0%減の22.64億円となった。オイルタンカー及び大型ガスキャリアは、支配船腹を長期契約に継続投入することで、安定収益を確保した。ケミカルタンカーにおいては、主要航路である中東からアジア向け輸送について数量輸送契約を確保することで高稼働を維持した。また、東アジア、東南アジアからインド、パキスタン向け輸送についても効率的な配船を行った。ドライバルクキャリアは、石炭専用船とチップ専用船が順調に稼働し、パナマックス船については、不採算船を処分する一方で、新たに加わったポストパナマックス船を数量輸送契約に投入し収益を確保した。一方、ハンディ船は、効率的な配船・運航による採算の向上に努めたが、収益改善には至らなかった。

内航・近海海運業の売上高は同12.8%減の62.46億円、営業利益は同80.7%減の0.67億円となった。近海ガス輸送は市況が底を打ったものの本格的な収益改善には至らなかった。不動産業の売上高は同5.3%増の94.77億円、営業利益は同3.2%減の28.80億円。所有する賃貸ビルが概ね順調に稼働した。

17年3月期通期については、為替相場の円安傾向を受けて、売上高は直近の業績予想に対して3.8%増の830.0億円(前期比12.5%減)、営業利益が同14.0%増の65.0億円(同19.9%減)、経常利益が同26.3%増の48.0億円(同37.3%減)、当期純利益が同22.2%増の33.0億円(同9.8%減)と上方修正した。




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