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オンコリスバイオファーマ<4588>---新規がん治療薬や新規がん検査薬の開発を目的に、設立されたバイオベンチャー

注目トピックス 日本株
ラジオNIKKEIマーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業調査レポート』2月2日放送において、オンコリスバイオファーマ<4588>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

ご紹介するのは、証券コード<4588>東証マザーズ上場のオンコリスバイオファーマです。オンコリスバイオファーマ<4588>は、腫瘍(しゅよう)溶解ウイルスによる新規がん治療薬や新規がん検査薬の開発を目的に、2004年に設立されたバイオベンチャーです。開発した医薬品候補のライセンスアウトと上市後のロイヤリティ収入で収益を獲得する医薬品事業と、CTC(血中循環がん細胞)検査薬の販売及び受託検査からなる検査事業を展開しています。まだ、開発品の上市実績はなく、開発ステージの企業となっています。

現在、主要パイプラインであるテロメライシンの臨床試験に向けた動きが国内外で着々と進んでいます。国内では、食道がんを対象に放射線を併用した第1相臨床試験のほか、固形がんを対象に他の治療法との併用による医師主導臨床治験が2016年内にも開始される見込みです。また、アメリカでメラノーマを対象とした第2相臨床試験のプロトコル申請も完了し、2017年上期中には中間解析を行い、結果が良好であればライセンス交渉も開始する見通しです。また、中国の製薬企業である江蘇恒瑞医薬股フン(にんべんに分)有限公司(ハンルイ社)と中国国内における導出を前提とした基本合意書を2016年5月に締結し、中国市場での開発が進む可能性も出てきました。

HIV感染症治療薬として開発中のOBP-601に関して、アメリカのLBR社とオプション契約を2016年5月に締結し、米国で第3相臨床試験の実施に向けた取り組みを進めています。また、CTC検査薬として開発を進めるテロメスキャンは、米国、韓国での事業化に向けてライセンス契約先企業において臨床開発が進んでいるほか、欧州や中国でもライセンス契約活動も進めている。

2016年12月期第3四半期累計(2016年1月−9月)の業績は、売上高が前年同期比133.5%増の4600万円、営業損失が6億7900万円、経常損失が6億8200万円、四半期純損失が7億3100万円でした。

2016年12月通期については、売上高が前期比55.5%増の1億8800万円、営業損失が8.97億円、経常損失が9億円、当期純損失が9億4900万円と予想しています。

2017年12月期も研究開発費の増加により営業損失が続く可能性は高いが、テロメライシンを中心に開発は着実に前進しており、今後の開発動向が注目されます。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
「フィスコ presents注目企業調査レポート」毎週月・木曜14:30〜14:45放送




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