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インテリックス Research Memo(1):地方への積極展開やアセットシェアリング事業により更なる飛躍を目指す

注目トピックス 日本株
■要約

インテリックス<8940>は中古マンションをリノベーション(再生)してから販売するリノベーションマンション事業の先駆け的企業で業界最大手。また、新規事業として2016年5月期よりアセットシェアリング事業(不動産小口化販売)を開始したほか、2017年5月期からは戸建リノベーション再販事業にも参入している。

2017年5月期第2四半期累計(2016年6月−11月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.2%減の18,884百万円、営業利益が同56.7%減の445百万円となった。リノヴェックスマンションの販売は地方拠点での拡大により同8.2%増収となったものの、前年同期に収益貢献したアセットシェアリング物件の販売がなかったことなどが影響して、減収減益となった。首都圏におけるリノヴェックスマンションの販売では参入企業の増加により、販売件数で前年同期比9.4%減と落ち込んだ。首都圏では相場の過熱感が出てきていることもあり、当面は収益性を重視した仕入れを行うと同時に、他社からのリノベーション内装施工の請負事業を拡大していく方針となっている。地方に関しては2013年から拠点展開を進めており、販売件数は前年同期比46.1%増と大幅伸張し、その結果、リノヴェックスマンション事業全体では、販売件数、売上高ともに拡大する格好となった。

2017年5月期の通期連結業績は売上高が前期比16.4%増の45,351百万円、営業利益が同4.3%減の1,683百万円と期初計画を据え置いている。第2四半期までは会社計画をやや下回って推移しているが、下期はアセットシェアリング事業で物件販売が見込まれるほか、地方拠点でのリノヴェックスマンションの販売増、並びにその他不動産物件の販売増によって、計画の達成を目指していく考えだ。なお、2月よりアセットシェアリングの認知度向上のため、テレビCMを開始している。反響が良ければ、今期中に追加で中古物件によるアセットシェアリング物件を販売する可能性がある。

首都圏を中心にリノベーションマンション市場の競争が激化し、先行きについても不透明感が出てきていることから、今後はアセットシェアリング事業を強化して収益成長を目指していくものと予想される。アセットシェアリングは、相続税等の税金対策を目的とした資産運用商品の1つであり、景況感には左右されにくいことから、認知度が向上してくれば販売を伸ばしていく余地は大きい。弊社では5年内に100億円規模の事業に育つ可能性もあると見ており、今後の展開が注目される。

株主還元策としては配当性向で30%以上を目標とし、2017年5月期の1株当たり配当金は32.0円(配当性向35.5%)を予定している。

■Key Points
・17/5期第2四半期は減収減益も、主力のリノヴェックスマンション事業は販売件数が拡大
・今期も地方展開を進め、仕入件数の拡大を図る
・リノベーションマンション市場は、今後も着実に拡大か

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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