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テックファーム Research Memo(1):自動車アフターマーケット事業の挽回で通期計画の達成を目指す

注目トピックス 日本株
■要約

テックファームホールディングス<3625>は、モバイル関連のアプリケーションソフトやWebサイト等の開発を行うテックファーム(株)を中心に、米国カジノ向けに電子決済サービスの事業化を目指すPrism Solutions Inc.(以下、PSI)、2015年3月に子会社化した自動車アフターマーケット向け業務支援システムを提供する(株)EBEを傘下に置く持株会社である。

1. 2017年6月期第2四半期累計業績は損失拡大
2017年6月期第2四半期累計(2016年7月-12月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.0%減の1,882百万円、営業損失が162百万円(前年同期は71百万円の損失)となった。ソフトウエア受託開発事業は不採算案件の減少やコスト抑制効果により増益となったものの、自動車アフターマーケット事業で部品商・ガラス商向けの営業活動が遅れたほか開発費用が当初想定を上回り、前年同期比で減収減益となったことが影響した。

2. 2017年6月期通期業績は増収増益目指す
2017年6月期通期の業績は、売上高が前期比1.0%増の4,700百万円、営業利益は同416.3%増の137百万円と期初計画を据え置いた。第2四半期までの進捗状況は計画を下回っているものの、自動車アフターマーケット事業の挽回により計画達成を目指していく。なお、米国カジノ向け電子決済サービス事業に関しては、カジノゲーミング機向け印刷機最大手の米国Transact Technologies Inc.(以下、Transact)と2016年12月に提携を発表するなどパートナーを拡大しており、今期中にローカルカジノでのフィールドテストを開始したい考えだ。日本でも、IR推進法案が成立したことでカジノに関する関心が高まっていることを受け、企業向けに米国カジノ市場動向に関する調査サービスの提供を開始した。

3.中期目標で売上高100億円、営業利益7億円を目指す
3ヶ年の中期経営目標として、売上高100億円、営業利益7億円を掲げている。既存事業で70億円、新規事業で30億円の売上創出を見込んでいる。自動車アフターマーケット事業の拡大に加えて、電子決済サービス事業やタブレット端末を用いた業界特化型のソリューションサービス、IoTやAI技術を活用したソリューション提案による顧客開拓に注力していく。また、米国に進出する日系企業やベンチャー企業向けにシステム開発を行う現地法人を2017年2月に設立。最新のIT技術の情報収集やグローバル人材の採用も進めながら、事業を拡大していく考えだ。

■Key Points
・システム開発と自動車アフターマーケット向け業務支援システムが両輪
・自動車アフターマーケット事業の回復で2017年6月期は増収増益目指す
・売上高100億円の達成に向けて業界特化型ソリューション事業に注力

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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