スカラ Research Memo(6):SaaS/ASP事業は大型案件の反動減と販管費増加により一時的に減益に
[17/04/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■スカラ<4845>の業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) SaaS/ASP事業
SaaS/ASP事業の売上収益は前年同期比3.8%増の1,317百万円、セグメント利益は同53.7%減の139百万円と増収減益となった。
売上収益の増減要因を見ると、「i-search」や「i-ask」を中心とした「iシリーズ」で41百万円の増収、ニュース配信サービスで26百万円の増収、「IVR」で12百万円の増収、その他で5百万円の増収となったのに対して、Webサービスが36百万円の減収となった。iシリーズについては新規顧客の開拓が順調に進んだこと、ニュース配信サービスでは単価の高い「e-market」サービスの契約が増加したことが増収要因となった。一方、Webサービスについては前年同期に複数の大型案件を計上した反動減が出た。期初計画では1,400百万円の売上収益を見込んでいたが、iシリーズ関連の新サービス開発に注力するため、Webサービスにおける個別開発案件の受注獲得を手控えたことが想定を下回る要因となった。また、売上収益を形態別で見ると、月額のストック収益が前年同期比9%増の903百万円と着実に増加し、従量型の売上収益も同43%増の77百万円と伸びたのに対して、一時的な売上収益は同13%減の334百万円となった。
営業利益の増減要因を見ると、売上収益増で48百万円、前期特損(事務所移転費用)のはく落で9百万円の増益要因となったものの、大型案件の仕掛品増加及びニュース記事使用料の増加で111百万円、前下期に実施したM&Aに伴う人件費の増加で48百万円、前期に実施した本社移転に伴う賃借料の増加で13百万円、販促費や支払手数料、その他費用の増加で48百万円の減益要因となった。
(2) eセールスマネージャー関連事業
e-セールスマネージャー関連事業の売上収益は1,919百万円、セグメント利益は456百万円となった。営業部門の生産性向上に寄与するツールとして「e-セールスマネージャー」の販売が順調に拡大しているほか、同ツールの導入効果を最大限に引き出すためのコンサルティングサービスやスキルトレーニングなどの受注も増加しており、同事業としては増収増益基調が続いている。
(3) フィールドマーケティング事業
フィールドマーケティング事業の売上収益は1,628百万円、セグメント利益は151百万円となった。消費財メーカーにおける店頭でのフィールド活動業務のアウトソーシング化の流れが継続するなかで、全国規模で事業を展開する強みを生かして、大手企業からの受注を獲得しており、事業は順調に拡大している。
(4) その他
その他の売上収益は420百万円、セグメント利益は10百万円となった。システム開発事業については既存顧客の売上深耕とプロジェクト管理の徹底に努め、売上収益は288百万円に、また出版事業の売上収益は132百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 事業セグメント別動向
(1) SaaS/ASP事業
SaaS/ASP事業の売上収益は前年同期比3.8%増の1,317百万円、セグメント利益は同53.7%減の139百万円と増収減益となった。
売上収益の増減要因を見ると、「i-search」や「i-ask」を中心とした「iシリーズ」で41百万円の増収、ニュース配信サービスで26百万円の増収、「IVR」で12百万円の増収、その他で5百万円の増収となったのに対して、Webサービスが36百万円の減収となった。iシリーズについては新規顧客の開拓が順調に進んだこと、ニュース配信サービスでは単価の高い「e-market」サービスの契約が増加したことが増収要因となった。一方、Webサービスについては前年同期に複数の大型案件を計上した反動減が出た。期初計画では1,400百万円の売上収益を見込んでいたが、iシリーズ関連の新サービス開発に注力するため、Webサービスにおける個別開発案件の受注獲得を手控えたことが想定を下回る要因となった。また、売上収益を形態別で見ると、月額のストック収益が前年同期比9%増の903百万円と着実に増加し、従量型の売上収益も同43%増の77百万円と伸びたのに対して、一時的な売上収益は同13%減の334百万円となった。
営業利益の増減要因を見ると、売上収益増で48百万円、前期特損(事務所移転費用)のはく落で9百万円の増益要因となったものの、大型案件の仕掛品増加及びニュース記事使用料の増加で111百万円、前下期に実施したM&Aに伴う人件費の増加で48百万円、前期に実施した本社移転に伴う賃借料の増加で13百万円、販促費や支払手数料、その他費用の増加で48百万円の減益要因となった。
(2) eセールスマネージャー関連事業
e-セールスマネージャー関連事業の売上収益は1,919百万円、セグメント利益は456百万円となった。営業部門の生産性向上に寄与するツールとして「e-セールスマネージャー」の販売が順調に拡大しているほか、同ツールの導入効果を最大限に引き出すためのコンサルティングサービスやスキルトレーニングなどの受注も増加しており、同事業としては増収増益基調が続いている。
(3) フィールドマーケティング事業
フィールドマーケティング事業の売上収益は1,628百万円、セグメント利益は151百万円となった。消費財メーカーにおける店頭でのフィールド活動業務のアウトソーシング化の流れが継続するなかで、全国規模で事業を展開する強みを生かして、大手企業からの受注を獲得しており、事業は順調に拡大している。
(4) その他
その他の売上収益は420百万円、セグメント利益は10百万円となった。システム開発事業については既存顧客の売上深耕とプロジェクト管理の徹底に努め、売上収益は288百万円に、また出版事業の売上収益は132百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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