KLab Research Memo(2):人気IPによるヒットタイトルの創出を得意とするモバイルオンラインゲーム会社
[17/05/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
1. 事業内容
KLab<3656>は、「世界と自分をワクワクさせろ」をビジョンに掲げ、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を主力としている。また、売上の拡大及びボラティリティの低減を目的に非ゲーム事業も手掛けている。主要タイトルには、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下、スクフェス)、「BLEACH Brave Souls」(以下、ブレソル)、「天空のクラフトフリート」(以下、天クラ)、「テイルズ オブ アスタリア」(以下、アスタリア)などがある。日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的である。上位4タイトルで売上高の大部分を占めているが、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界においては、比較的バランスのとれた構成と言える。
事業セグメントは、主力の「ゲーム事業」のほか、創業来の大規模・高負荷対応インフラサービスの提供や2016年12月期より連結化したイベント事業※などによる「その他」に区分されるが、「ゲーム事業」が売上高のほとんどを占めるとともに、「その他」は不振であったイベント事業の影響によりセグメント損失となっている。
※2017年3月に撤退を発表。
連結子会社は5社(そのうち、海外子会社は4社)、持分法適用関連会社は1社が存在する。そのうち、海外子会社は、KLab Global Pte.Ltd.(シンガポール子会社)、KLab America(米国子会社)※1、KLab Cyscorpios,Inc.(フィリピン子会社)※2、可来?件開発(上海)有限公司(中国子会社)の4社である。また、国内子会社はイベント事業を運営するKLab Entertainment(株)、持分法適用関連会社はSBIインベストメント(株)との合弁によりベンチャー投資を行うKLab Ventures(株)、KLab Ventures Partners(株)である。
※1 海外戦略の変更に伴い、2017年5月現在、ゲーム開発スタジオ機能を閉鎖中。
※2 海外戦略の変更に伴い、2017年4月に撤退済。
主要タイトルの概要は以下のとおりである。
(1) 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」
「ラブライブ!」とは、架空の女子高校生をスクールアイドルとして売り出していくメディアミックスプロジェクトであり、TVアニメを始め、アニメーションPV(DVD)付き音楽CDのリリースのほか、インターネットラジオやライブイベント、雑誌、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアに展開する人気シリーズである。この「ラブライブ!」をゲーム化した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、2013年4月に(株)ブシロードとの共同開発により提供を開始したリズムアクション&アドベンチャーゲームである。提供開始から1日で国内App Storeトップセールスランキング5位を獲得するなど順調に立ち上がり、その後もロングランのヒットタイトルとして業績貢献を続けており、2016年9月にユーザー数全世界3,000万人、また2017年3月には国内のユーザー数が2,000万人を突破した。
(2) 「BLEACH Brave Souls」
2015年7月に配信を開始した爽快3Dアクションゲームである。題材となる「BLEACH」とは、集英社が発行する少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で人気連載されていた剣戟バトルアクションコミックであり、TVアニメのほか、劇場版も公開されている。また、日本だけでなく海外での人気も非常に高い。2017年3月には全世界2,000万ダウンロードを突破した。
(3) 「天空のクラフトフリート」
2014年2月に配信を開始した空中艦隊アクションバトルゲームである。シンプルな操作の3Dアクションと育成シミュレーション要素を組み合わせたオリジナルタイトルであり、空に大陸が浮かぶファンタジー世界を舞台に、美少女船員を乗せたオリジナル戦艦で爽快な空中戦を展開する。
(4) 「テイルズ オブ アスタリア」((株)バンダイナムコエンターテインメント配信)
2014年4月に(株)バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発により提供を開始したRPGである。バンダイナムコエンターテインメントにより発売されている「テイルズ オブ」シリーズのキャラクターが総出演するスマートフォン用RPGに仕上がっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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1. 事業内容
KLab<3656>は、「世界と自分をワクワクさせろ」をビジョンに掲げ、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を主力としている。また、売上の拡大及びボラティリティの低減を目的に非ゲーム事業も手掛けている。主要タイトルには、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」(以下、スクフェス)、「BLEACH Brave Souls」(以下、ブレソル)、「天空のクラフトフリート」(以下、天クラ)、「テイルズ オブ アスタリア」(以下、アスタリア)などがある。日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的である。上位4タイトルで売上高の大部分を占めているが、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界においては、比較的バランスのとれた構成と言える。
事業セグメントは、主力の「ゲーム事業」のほか、創業来の大規模・高負荷対応インフラサービスの提供や2016年12月期より連結化したイベント事業※などによる「その他」に区分されるが、「ゲーム事業」が売上高のほとんどを占めるとともに、「その他」は不振であったイベント事業の影響によりセグメント損失となっている。
※2017年3月に撤退を発表。
連結子会社は5社(そのうち、海外子会社は4社)、持分法適用関連会社は1社が存在する。そのうち、海外子会社は、KLab Global Pte.Ltd.(シンガポール子会社)、KLab America(米国子会社)※1、KLab Cyscorpios,Inc.(フィリピン子会社)※2、可来?件開発(上海)有限公司(中国子会社)の4社である。また、国内子会社はイベント事業を運営するKLab Entertainment(株)、持分法適用関連会社はSBIインベストメント(株)との合弁によりベンチャー投資を行うKLab Ventures(株)、KLab Ventures Partners(株)である。
※1 海外戦略の変更に伴い、2017年5月現在、ゲーム開発スタジオ機能を閉鎖中。
※2 海外戦略の変更に伴い、2017年4月に撤退済。
主要タイトルの概要は以下のとおりである。
(1) 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」
「ラブライブ!」とは、架空の女子高校生をスクールアイドルとして売り出していくメディアミックスプロジェクトであり、TVアニメを始め、アニメーションPV(DVD)付き音楽CDのリリースのほか、インターネットラジオやライブイベント、雑誌、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアに展開する人気シリーズである。この「ラブライブ!」をゲーム化した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、2013年4月に(株)ブシロードとの共同開発により提供を開始したリズムアクション&アドベンチャーゲームである。提供開始から1日で国内App Storeトップセールスランキング5位を獲得するなど順調に立ち上がり、その後もロングランのヒットタイトルとして業績貢献を続けており、2016年9月にユーザー数全世界3,000万人、また2017年3月には国内のユーザー数が2,000万人を突破した。
(2) 「BLEACH Brave Souls」
2015年7月に配信を開始した爽快3Dアクションゲームである。題材となる「BLEACH」とは、集英社が発行する少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で人気連載されていた剣戟バトルアクションコミックであり、TVアニメのほか、劇場版も公開されている。また、日本だけでなく海外での人気も非常に高い。2017年3月には全世界2,000万ダウンロードを突破した。
(3) 「天空のクラフトフリート」
2014年2月に配信を開始した空中艦隊アクションバトルゲームである。シンプルな操作の3Dアクションと育成シミュレーション要素を組み合わせたオリジナルタイトルであり、空に大陸が浮かぶファンタジー世界を舞台に、美少女船員を乗せたオリジナル戦艦で爽快な空中戦を展開する。
(4) 「テイルズ オブ アスタリア」((株)バンダイナムコエンターテインメント配信)
2014年4月に(株)バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発により提供を開始したRPGである。バンダイナムコエンターテインメントにより発売されている「テイルズ オブ」シリーズのキャラクターが総出演するスマートフォン用RPGに仕上がっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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