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今週の【日経平均】6月12日〜16日『米市場の流れからハイテク株売りが続く、FOMC控え軟調も通過後に反発』

注目トピックス 日本株
【反落、米市場の流れでハイテク株に売り】12日(月)

■概況■19908.58、-104.68
12日(月)の日経平均は反落。9日の米国市場では金融株が買われる一方、主要ハイテク株に売りが広がりナスダック総合指数が急落。東京市場でも値がさのハイテク株に売りが先行したほか、為替の円高推移が嫌気され、日経平均は92円安と2万円を割り込んでスタートした。明日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から目先の利益を確定する動きが強まり、前場には一時19837.64円(前週末比175.62円安)まで下落する場面があった。ただ、売り一巡後は下げ渋り、19900円を挟んだもみ合いとなった。

大引けの日経平均は前週末比104.68円安の19908.58円となった。東証1部の売買高は17億8576万株、売買代金は2兆3132億円だった。業種別では、その他製品、電気機器、情報・通信業が下落率上位だった。一方、保険業、石油・石炭製品、建設業が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
売買代金トップの任天堂<7974>や指数寄与度の大きいソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック<6954>といった値がさ株、キーエンス<6861>、村田製<6981>といったハイテク株がそろって2-3%の下落となった。ソニー<6758>も軟調で三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>は小安い。また、前週末に決算発表したgumi<3903>、フリービット<3843>、サムコ<6387>、鳥貴族<3193>が東証1部下落率上位に並んだ。一方、半導体メモリー事業売却を巡り米社の新たな買収案が伝わった東芝<6502>は9%超の上昇。前週軟調だったJT<2914>が反発し、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、第一生命HD<8750>もしっかり。また、トーセ<4728>やミライアル<4238>がストップ高まで買われたほか、イーブック<3658>などが東証1部上位率上位に顔を出した。


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【小幅続落、FOMC控え小動き】13日(火)

■概況■19898.75、-9.83
13日(火)の日経平均は小幅続落。12日の米国市場では引き続きハイテク株が売られ、NYダウは36ドル安となった。円相場も英国の政局不透明感などを背景に1ドル=109円台まで上昇する場面があり、本日の日経平均は48円安からスタートした。寄り付き後は円高が一服したことに加え、石油・石炭製品や不動産業といったセクターに買いが入ったことから、日経平均は小幅高水準まで切り返す場面があった。しかし、本日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強く、前日終値近辺での小動きが続いた。

大引けの日経平均は前日比9.83円安の19898.75円となった。東証1部の売買高は16億1438万株、売買代金は2兆1192億円だった。業種別では、鉄鋼、精密機器、証券が下落率上位だった。一方、前述の石油・石炭製品や不動産業、建設業が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
売買代金トップのソフトバンクG<9984>や東芝<6502>、ファナック<6954>、KLab<3656>、キヤノン<7751>などが軟調で、トヨタ自<7203>は小幅に下げた。東芝は不適切会計で機関投資家らから損害賠償請求訴訟が提起されたと発表し、マイナスに転じた。延期していた前期決算発表を行った富士フイルム<4901>は反落。また、オルトプラス<3672>、オンリー<3376>、東天紅<8181>などが東証1部下落率上位となった。

一方、任天堂<7974>や三井住友<8316>がしっかり。三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、NTT<9432>は小幅に上昇した。株式売出しに係る売出価格が決定したルネサス<6723>は急伸し、エムアップ<3661>も強いリバウンドを見せた。また、トーセ<4728>、フォーカス<4662>、スターティア<3393>などが東証1部上昇率上位となった。

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【小幅に3日続落、FOMC控え上値重く】14日(水)

■概況■19883.52、-15.23
14日(水)の日経平均は小幅に3日続落。13日の米国市場では足元下落していたハイテク株に買い戻しが入り、NYダウは92ドル高となった。円相場は引き続き1ドル=110円前後で推移していたが、本日の日経平均は米株高の流れを受けて75円高からスタートした。朝方には上げ幅を3ケタに広げ節目の2万円を上回る場面もあったが、買いが一巡すると伸び悩んだ。本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を前に目先の利益を確定する動きが広がり、引けにかけてマイナスに転じた。

大引けの日経平均は前日比15.23円安の19883.52円となった。東証1部の売買高は17億0127万株、売買代金は2兆2075億円だった。業種別では、石油・石炭製品、非鉄金属、保険業が下落率上位だった。一方、空運業、陸運業、繊維製品が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>などがさえない。有価証券報告書の提出先送り方針が伝わった東芝<6502>は4%近い下落。また、新作ゲームの配信を開始したKLab<3656>が材料出尽くし感から大幅続落し、エムアップ<3661>やルネサス<6723>などとともに東証1部下落率となった。

一方、新作ゲームを発表した任天堂<7974>や、ソニー<6758>、ファナック<6954>などが堅調。自社株買いの実施を発表した小野薬<4528>、株式分割を実施するPD<4587>、ドンキHD<7532>との提携検討を発表したユニファミマ<8028>の上げが目立った。また、決算を受けてヤーマン<6630>や東建コーポ<1766>が急伸し、大真空<6962>、トーセ<4728>などとともに東証1部上昇率上位に並んだ。


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【4日続落、FOMC後も円安進まず】15日(木)

■概況■19831.82、-51.70
15日(木)の日経平均は4日続落。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が引き上げられたほか、年内に残り1回との追加利上げ見通しが維持された。14日の米国市場では金融株などが買われNYダウは上昇したが、さえない米経済指標などから円相場は1ドル=109円台と前日より上昇し、本日の日経平均は67円安からスタートした。朝方にプラスへ切り返す場面が見られたものの買いは続かず、その後一時19755.34円(前日比128.18円安)まで下落した。売りが一巡するとじりじりと下げ幅を縮める展開となった。

大引けの日経平均は前日比51.70円安の19831.82円となった。東証1部の売買高は18億8192万株、売買代金は2兆4775億円だった。業種別では、ゴム製品が3%超下落したほか、鉄鋼や石油・石炭製品が下落率上位だった。一方、その他製品、建設業、小売業が上昇率上位だった。


◆注目銘柄◆
ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などが軟調。SUMCO<3436>やブリヂス<5108>は下げが目立った。ブリヂスなどのゴム製品セクターは米グッドイヤーの業績下方修正がマイナス視されたようだ。株式売出しを巡り荒い値動きのルネサス<6723>は大幅続落。また、エムアップ<3661>、大真空<6962>、トーセ<4728>などが東証1部下落率上位となった。

一方、売買代金トップの任天堂<7974>が4%超、小野薬<4528>や平田機工<6258>が3%超の上昇。ソニー<6758>やNTT<9432>などが堅調で、東芝<6502>は引けにかけてプラスに転じた。また、決算が好感されたHamee<3134>や、KLab<3656>、エンシュウ<6218>などが東証1部上昇率上位となった。

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【5日ぶりに反発、通信や銀行株が堅調】16日(金)

■概況■19943.26、+111.44
16日(金)の日経平均は反発。15日の米国市場では、主力ハイテク株に再び売りが広がったほか、原油価格の低下でエネルギー関連も軟調推移となった。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の19870円だったほか、日経平均は週初から4日続落となるなか、自律反発の流れとなった。また、日銀の金融政策決定会合については、現状維持となった。ただし、日銀黒田総裁会見への期待感もあってか後場寄り付き直後には節目の2万円を回復する場面もみられた。ただ、週末要因もあって上値追いは慎重であり、大引けにかけては上げ幅を縮めていた。

大引けに日経平均は前日比111.44円高の19943.26円となった。東証1部の売買高は22億8556万株、売買代金は3兆1900億円だった。業種別では、海運、証券、情報通信、精密機器が堅調。半面、電力ガス、水産農林、小売、鉄鋼、建設が小安い。

◆注目銘柄◆
ソフトバンクG<9984>が終日堅調。ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、資生堂<4911>、京セラ<6971>、オリンパス<7733>がしっかり。売買代金上位では、NTT<9432>、メガバンク3行が堅調。一方で、任天堂<7974>が上げ一服となった。


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