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シュッピン Research Memo(8):カメラ購入後にカメラを楽しめる“場を”ローンチ

注目トピックス 日本株
■成長戦略

3. 注目の取り組み:『EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com』
シュッピン<3179>はかねてからの計画どおり、2017年4月に「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」をローンチした。これは、カメラ愛好家が自身の作品をアップする場であり、同社の顧客にとってはカメラやレンズを購入後に、それらを駆使して写真を楽しむ場所という位置付けだ。

同社は、同社のカメラECショップ「Map Camera」の利用者に対して、購入前、購入時のために様々なサービスを開発、提供している。今回の「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」で購入後のサービスが提供されたことになり、パズルの最後のピースがはまったと言える。

しかし、「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」のローンチで最も重要なことは、購入前→購入時→購入後→購入前の流れを確立することだ。この点は同社自身も強く意識しており、それは「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」を情報マーケティングに活用しようとしている点に表れている

ここでいう情報マーケティングとは、写真に含まれる情報(位置情報や撮影データなど)を活用してサイト閲覧者を刺激し、カメラの愛好者や利用頻度を高めることで市場の活性化、ひいては同社の売上増加につなげようというものだ。具体的な情報利用の在り方については様々なケースが考えられるが、具体的な内容はまだ明らかにされていない。

「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」において同社が当面注力するのは、サイトにアップされた写真コンテンツの充実だ。高品質の写真を多数集めて、サイトのブランド価値や知名度を高めることが第一歩だという位置付けだ。その次のステージとしては、アプリ化(アプリを開発して利用の簡便性。アクセス性の向上)、フォトコンテスト、法人会員機能などを盛り込みながら、ユーザー満足度向上につなげ、新規会員数増加とサイトのPV数上昇に伴う広告収入や有料サービスの導入などへとつなげていく方針だ。

弊社では前述した流れをより直接的に確立するための策として、「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」にアップされた写真を商業利用等でマネタイズして、得られた対価をユーザーに還元するような仕組み作りが考えられるとみている。そこで得られたお金やポイントをMap Cameraの中で活用できる(例えばポイントでカメラやレンズを買える)仕組みができれば、前述した流れは確実に太くなると期待している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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