日本ライフL Research Memo(9):ROA、ROEともに急改善、キャッシュも急増
[17/06/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
3. 財務状況
自己資本当期利益率(ROE)が伸びている。2013年3月期からは当期利益率、総資産回転率、レバレッジがともにROEを押し上げた格好だが、特に当期赤字になった2014年3月期からは、総資産回転率の着実な改善も好印象ではあるものの、当期利益率の改善に目を見張る。自社製品など好採算のオンリーワン製商品が伸びていることが主因と考えられる。同様に総資産営業利益率(ROA)の伸びも高い。
資産面では、在庫資産の増加が抑制される一方設備資産が着実に増加、利益の伸びが営業キャッシュフローを通じて金融資産に積みあがっていることが分かる。フロー面からフリーキャッシュフローが積み上がっていることになり、投資余力や配当余力が急拡大していることを示している。中期業績への日本ライフライン<7575>の自信次第だが、積み上がったキャッシュをどう生かすかは今後の大きな課題といえよう。
なお、2017年3月期に大幅増収となった割に棚卸資産の伸びが低いのは、初期在庫がかさむ新商品の上市が前期と比べて少なかかったためと見る。業界内には在庫を医療機関に置いて、使用された時点で売上高に計上する預託販売という商習慣があり、緊急手術に用いる医療機器で、サイズバリエーションが多い商品が上市された場合等には一時的に棚卸資産が膨らむことがある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NB>
3. 財務状況
自己資本当期利益率(ROE)が伸びている。2013年3月期からは当期利益率、総資産回転率、レバレッジがともにROEを押し上げた格好だが、特に当期赤字になった2014年3月期からは、総資産回転率の着実な改善も好印象ではあるものの、当期利益率の改善に目を見張る。自社製品など好採算のオンリーワン製商品が伸びていることが主因と考えられる。同様に総資産営業利益率(ROA)の伸びも高い。
資産面では、在庫資産の増加が抑制される一方設備資産が着実に増加、利益の伸びが営業キャッシュフローを通じて金融資産に積みあがっていることが分かる。フロー面からフリーキャッシュフローが積み上がっていることになり、投資余力や配当余力が急拡大していることを示している。中期業績への日本ライフライン<7575>の自信次第だが、積み上がったキャッシュをどう生かすかは今後の大きな課題といえよう。
なお、2017年3月期に大幅増収となった割に棚卸資産の伸びが低いのは、初期在庫がかさむ新商品の上市が前期と比べて少なかかったためと見る。業界内には在庫を医療機関に置いて、使用された時点で売上高に計上する預託販売という商習慣があり、緊急手術に用いる医療機器で、サイズバリエーションが多い商品が上市された場合等には一時的に棚卸資産が膨らむことがある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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