ソルクシーズ Research Memo(1):自動運転、FinTech領域で戦略的アライアンスを発表
[17/06/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
ソルクシーズ<4284>は、ソフトウェア開発事業とデジタルサイネージ事業を展開する。ソフトウェア開発では金融業界向けの比率が高く、単独売上高の7割弱を占める。既存事業の強化に加えて、収益の安定性を高めるためストック型ビジネスを育成中。自動運転やFinTech、IoT、AIなど成長が見込める分野でアライアンス戦略を活発化している。
1. 3つの戦略的アライアンスを発表
同社は2017年5月以降、3つの注目されるアライアンス戦略を発表した。1つ目は、豊田通商<8015>との資本業務提携で、6月6日付で自己株式のうち134千株を豊田通商に売却した(出資比率1.0%)。資本提携の目的は、同社の子会社でシステム開発設計支援コンサルティングサービスを提供する(株)エクスモーションとの関係を強化し、トヨタ<7203>グループの次世代自動車開発を推進していくというもの。トヨタグループとは従来から取引関係があったが、自動運転技術の開発が加速化するなかで、その関係をより強固なものにしていくことが狙いとなっている。2つ目は、同社筆頭株主でもあるSBIホールディングス<8473>がグループ会社で推進しているFinTechサービス事業について、同社が技術開発面で協力していくというもの。3つ目は、自動運転の基本OSである「Autoware」の開発サポートやAI技術の開発を行うベンチャー企業、(株)アックスに対するマイノリティー出資による資本参加を6月14日付で発表した。自動運転技術分野での開発協力に加えて、AI技術を同社のクラウドサービス「Fleekdrive、Fleekform(3月6日より旧Cloud Shared Officeから改称)」に活用していくことを検討している。これらのアライアンス戦略によって、今後、自動運転やFinTech領域での収益貢献期待が一段と増してきたことになる。
2. 2017年12月期業績は2ケタ増益見通し
2017年12月期第1四半期(2017年1月-3月)の連結業績は、売上高で前年同期比6.7%増の3,373百万円、経常利益で同77.1%増の99百万円と増収増益となった。金融業界向けシステム開発案件が順調に推移したほか、エクスモーションや(株)イー・アイ・ソルなど子会社の収益増も寄与した。現時点の受注状況はほぼ計画どおりに推移しており、通期業績は売上高で前期比0.8%増の13,400百万円、経常利益で同15.9%増の700百万円と会社計画どおりに推移する見通しだ。
3. 3ヶ年中期経営計画では2019年12月期に経常利益1,000百万円を目指す
同社は3ヶ年の中期経営目標として、2019年12月期に売上高で15,000百万円、経常利益で1,000百万円を目指している。アライアンス戦略によって自動運転やFinTech領域の成長が今後加速することが期待されるほか、クラウドサービスで「Fleekdrive、Fleekform」、IoT分野で高齢者見守りサービス「いまイルモ」「TUNNEL EYE」などのソリューションサービスの成長が見込まれており、今後の展開が注目される。
■Key Points
・自動運転、FinTech領域の事業拡大が加速する可能性あり
・2017年12月期業績達成に向けて滑り出しは順調
・2019年12月期に連結経常利益1,000百万円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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ソルクシーズ<4284>は、ソフトウェア開発事業とデジタルサイネージ事業を展開する。ソフトウェア開発では金融業界向けの比率が高く、単独売上高の7割弱を占める。既存事業の強化に加えて、収益の安定性を高めるためストック型ビジネスを育成中。自動運転やFinTech、IoT、AIなど成長が見込める分野でアライアンス戦略を活発化している。
1. 3つの戦略的アライアンスを発表
同社は2017年5月以降、3つの注目されるアライアンス戦略を発表した。1つ目は、豊田通商<8015>との資本業務提携で、6月6日付で自己株式のうち134千株を豊田通商に売却した(出資比率1.0%)。資本提携の目的は、同社の子会社でシステム開発設計支援コンサルティングサービスを提供する(株)エクスモーションとの関係を強化し、トヨタ<7203>グループの次世代自動車開発を推進していくというもの。トヨタグループとは従来から取引関係があったが、自動運転技術の開発が加速化するなかで、その関係をより強固なものにしていくことが狙いとなっている。2つ目は、同社筆頭株主でもあるSBIホールディングス<8473>がグループ会社で推進しているFinTechサービス事業について、同社が技術開発面で協力していくというもの。3つ目は、自動運転の基本OSである「Autoware」の開発サポートやAI技術の開発を行うベンチャー企業、(株)アックスに対するマイノリティー出資による資本参加を6月14日付で発表した。自動運転技術分野での開発協力に加えて、AI技術を同社のクラウドサービス「Fleekdrive、Fleekform(3月6日より旧Cloud Shared Officeから改称)」に活用していくことを検討している。これらのアライアンス戦略によって、今後、自動運転やFinTech領域での収益貢献期待が一段と増してきたことになる。
2. 2017年12月期業績は2ケタ増益見通し
2017年12月期第1四半期(2017年1月-3月)の連結業績は、売上高で前年同期比6.7%増の3,373百万円、経常利益で同77.1%増の99百万円と増収増益となった。金融業界向けシステム開発案件が順調に推移したほか、エクスモーションや(株)イー・アイ・ソルなど子会社の収益増も寄与した。現時点の受注状況はほぼ計画どおりに推移しており、通期業績は売上高で前期比0.8%増の13,400百万円、経常利益で同15.9%増の700百万円と会社計画どおりに推移する見通しだ。
3. 3ヶ年中期経営計画では2019年12月期に経常利益1,000百万円を目指す
同社は3ヶ年の中期経営目標として、2019年12月期に売上高で15,000百万円、経常利益で1,000百万円を目指している。アライアンス戦略によって自動運転やFinTech領域の成長が今後加速することが期待されるほか、クラウドサービスで「Fleekdrive、Fleekform」、IoT分野で高齢者見守りサービス「いまイルモ」「TUNNEL EYE」などのソリューションサービスの成長が見込まれており、今後の展開が注目される。
■Key Points
・自動運転、FinTech領域の事業拡大が加速する可能性あり
・2017年12月期業績達成に向けて滑り出しは順調
・2019年12月期に連結経常利益1,000百万円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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