KLab Research Memo(2):人気IPによるヒットタイトルの創出を得意とする、モバイルオンラインゲーム会社
[17/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■会社概要
1. 事業内容
KLab<3656>は、「世界と自分をワクワクさせろ」をビジョンに掲げ、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を主力としている。また、売上の拡大及びボラティリティの低減を目的に非ゲーム事業も手掛けている。主要タイトルには、スクフェス、ブレソル、「天空のクラフトフリート」、「テイルズ オブ アスタリア」などがある。日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的である。上位4タイトルで売上高の大部分を占めているが、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界においては、比較的バランスの取れた構成と言える。
事業セグメントは、主力の「ゲーム事業」のほか、創業来の大規模・高負荷対応インフラサービスの提供や2016年に事業化したラーメンアリーナ事業などによる「その他」に区分されるが、「ゲーム事業」が売上高のほとんどを占める。
連結子会社は4社(そのうち、海外子会社は3社)、持分法適用関連会社は3社が存在する(2017年6月末時点)※1。そのうち、海外子会社は、KLab Global Pte.Ltd.(シンガポール子会社)、KLab America, Inc(米国子会社)※2、可来?件開発(上海)有限公司(中国子会社)の3社である。また、国内子会社はイベント事業を運営するKLab Entertainment(株)、主な持分法適用関連会社はSBIインベストメント(株)との合弁によりベンチャー投資を行うKLab Ventures(株)である。なお、2017年7月からはモバイルオンラインゲームのリサーチ及び海外コンサルティング事業を行う(株)スパイスマートを完全子会社化している。
※1 海外戦略の変更に伴い、KLab Cyscorpios,Inc.(フィリピン子会社)については2017年4月に撤退済。
※2 海外戦略の変更に伴い、ゲーム開発スタジオ機能を閉鎖中。
主要タイトルの概要は以下のとおりである。
(1) 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」
「ラブライブ!」とは、架空の女子高校生をスクールアイドルとして売り出していくメディアミックスプロジェクトであり、TVアニメを始め、アニメーションPV(DVD)付き音楽CDのリリースのほか、インターネットラジオやライブイベント、雑誌、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアに展開する人気シリーズである。この「ラブライブ!」をゲーム化した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、2013年4月に(株)ブシロードとの共同開発により提供を開始したリズムアクション&アドベンチャーゲームである。提供開始から1日で国内App Storeトップセールスランキング5位を獲得するなど順調に立ち上がり、その後もロングランのヒットタイトルとして業績貢献を続けており、2016年9月にユーザー数全世界3,000万人、また2017年6月には国内のユーザー数が2,100万人を突破した。
(2) 「BLEACH Brave Souls」
2015年7月に配信を開始した爽快3Dアクションゲームである。題材となる「BLEACH」とは、(株)集英社が発行する少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で人気連載されていた剣戟バトルアクションコミックであり、TVアニメのほか、劇場版も公開されている。また、日本だけでなく海外での人気も非常に高い。2017年7月には全世界2,300万ダウンロードを突破した。
(3) 「天空のクラフトフリート」
2014年2月に配信を開始した空中艦隊アクションバトルゲームである。シンプルな操作の3Dアクションと育成シミュレーション要素を組み合わせたオリジナルタイトルであり、空に大陸が浮かぶファンタジー世界を舞台に、美少女船員を乗せたオリジナル戦艦で爽快な空中戦を展開する。
(4) 「テイルズ オブ アスタリア」(バンダイナムコエンターテインメント配信)
2014年4月に(株)バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発により提供を開始したRPGである。バンダイナムコエンターテインメントにより発売されている「テイルズ オブ」シリーズのキャラクターが総出演するスマートフォン用RPGに仕上がっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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1. 事業内容
KLab<3656>は、「世界と自分をワクワクさせろ」をビジョンに掲げ、スマートフォン向けアプリを中心にモバイルオンラインゲームの企画、開発を主力としている。また、売上の拡大及びボラティリティの低減を目的に非ゲーム事業も手掛けている。主要タイトルには、スクフェス、ブレソル、「天空のクラフトフリート」、「テイルズ オブ アスタリア」などがある。日本の人気漫画やアニメーションをゲーム化し、運用するところに強みがあり、海外への展開にも積極的である。上位4タイトルで売上高の大部分を占めているが、特定のヒットタイトルへの依存度が高い業界においては、比較的バランスの取れた構成と言える。
事業セグメントは、主力の「ゲーム事業」のほか、創業来の大規模・高負荷対応インフラサービスの提供や2016年に事業化したラーメンアリーナ事業などによる「その他」に区分されるが、「ゲーム事業」が売上高のほとんどを占める。
連結子会社は4社(そのうち、海外子会社は3社)、持分法適用関連会社は3社が存在する(2017年6月末時点)※1。そのうち、海外子会社は、KLab Global Pte.Ltd.(シンガポール子会社)、KLab America, Inc(米国子会社)※2、可来?件開発(上海)有限公司(中国子会社)の3社である。また、国内子会社はイベント事業を運営するKLab Entertainment(株)、主な持分法適用関連会社はSBIインベストメント(株)との合弁によりベンチャー投資を行うKLab Ventures(株)である。なお、2017年7月からはモバイルオンラインゲームのリサーチ及び海外コンサルティング事業を行う(株)スパイスマートを完全子会社化している。
※1 海外戦略の変更に伴い、KLab Cyscorpios,Inc.(フィリピン子会社)については2017年4月に撤退済。
※2 海外戦略の変更に伴い、ゲーム開発スタジオ機能を閉鎖中。
主要タイトルの概要は以下のとおりである。
(1) 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」
「ラブライブ!」とは、架空の女子高校生をスクールアイドルとして売り出していくメディアミックスプロジェクトであり、TVアニメを始め、アニメーションPV(DVD)付き音楽CDのリリースのほか、インターネットラジオやライブイベント、雑誌、トレーディングカードゲームなど、様々なメディアに展開する人気シリーズである。この「ラブライブ!」をゲーム化した「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は、2013年4月に(株)ブシロードとの共同開発により提供を開始したリズムアクション&アドベンチャーゲームである。提供開始から1日で国内App Storeトップセールスランキング5位を獲得するなど順調に立ち上がり、その後もロングランのヒットタイトルとして業績貢献を続けており、2016年9月にユーザー数全世界3,000万人、また2017年6月には国内のユーザー数が2,100万人を突破した。
(2) 「BLEACH Brave Souls」
2015年7月に配信を開始した爽快3Dアクションゲームである。題材となる「BLEACH」とは、(株)集英社が発行する少年漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で人気連載されていた剣戟バトルアクションコミックであり、TVアニメのほか、劇場版も公開されている。また、日本だけでなく海外での人気も非常に高い。2017年7月には全世界2,300万ダウンロードを突破した。
(3) 「天空のクラフトフリート」
2014年2月に配信を開始した空中艦隊アクションバトルゲームである。シンプルな操作の3Dアクションと育成シミュレーション要素を組み合わせたオリジナルタイトルであり、空に大陸が浮かぶファンタジー世界を舞台に、美少女船員を乗せたオリジナル戦艦で爽快な空中戦を展開する。
(4) 「テイルズ オブ アスタリア」(バンダイナムコエンターテインメント配信)
2014年4月に(株)バンダイナムコエンターテインメントとの共同開発により提供を開始したRPGである。バンダイナムコエンターテインメントにより発売されている「テイルズ オブ」シリーズのキャラクターが総出演するスマートフォン用RPGに仕上がっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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