ラクオリア創薬 Research Memo(5):動物薬の販売が予定どおりスタート。ロイヤルティ収入を初めて計上
[17/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
ラクオリア創薬<4579>の2017年12月期第2四半期決算は、事業収益(売上高)463百万円、営業損失352百万円、経常損失300百万円、親会社株主に帰属する四半期損失287百万円で着地した。なお、同社は2017年12月期から連結決算に移行したため正式な前年同期比較はない。
2017年12月期第2四半期は、米Aratanaの動物薬Galliprant®の販売開始に伴うマイルストン収入及びその売上高に対するロイヤルティ収入が主体となっている。Galliprant®は2017年1月に販売開始となった。Aratanaの第2四半期決算や、同社のロイヤルティ収入の推測から、スタートアップとしては順調な売上げを示しているもようで、2017年12月期第2四半期の事業収益は同社の想定どおりの線での着地となったと弊社ではみている。
2017年12月期第2四半期の事業収益は前年同期比では減収となっているものの、内容としてロイヤルティ収入が計上されたことで、安定性や持続性といった観点で事業収益の質が昨年よりも大きく向上したと弊社では評価している。同社の事業モデルにおいてはロイヤルティによって事業継続のベースとなる収入を安定的に確保することが理想形であり、2017年12月期第2四半期決算において、そうした事業モデルの確立に向けて大きな一歩を踏み出したと言える。
事業費用(事業原価、研究開発費、販管費)は計画どおりにコントロールできているもようだ。2017年12月期第2四半期の事業費用は816百万円で、前年同期比3.8%(26百万円)増加したが、これはテムリック(株)の新規連結によるものとみられる。この結果、営業損失は352百万円となった。
営業外収支では、経済産業省の「平成27年度商業・サービス競争力強化連携支援事業」及び愛知県の平成28年度「新あいち創造研究会開発補助金」に採択されたことにより、44百万円を営業外収益に計上した。一方で為替変動の影響で14百万円の為替差損を営業外費用に計上した。特別損益では、投資有価証券売却益7百万円、子会社取得に伴う負ののれん発生益3百万円を計上し、最終的に親会社株主に帰属する四半期純損失は287百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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ラクオリア創薬<4579>の2017年12月期第2四半期決算は、事業収益(売上高)463百万円、営業損失352百万円、経常損失300百万円、親会社株主に帰属する四半期損失287百万円で着地した。なお、同社は2017年12月期から連結決算に移行したため正式な前年同期比較はない。
2017年12月期第2四半期は、米Aratanaの動物薬Galliprant®の販売開始に伴うマイルストン収入及びその売上高に対するロイヤルティ収入が主体となっている。Galliprant®は2017年1月に販売開始となった。Aratanaの第2四半期決算や、同社のロイヤルティ収入の推測から、スタートアップとしては順調な売上げを示しているもようで、2017年12月期第2四半期の事業収益は同社の想定どおりの線での着地となったと弊社ではみている。
2017年12月期第2四半期の事業収益は前年同期比では減収となっているものの、内容としてロイヤルティ収入が計上されたことで、安定性や持続性といった観点で事業収益の質が昨年よりも大きく向上したと弊社では評価している。同社の事業モデルにおいてはロイヤルティによって事業継続のベースとなる収入を安定的に確保することが理想形であり、2017年12月期第2四半期決算において、そうした事業モデルの確立に向けて大きな一歩を踏み出したと言える。
事業費用(事業原価、研究開発費、販管費)は計画どおりにコントロールできているもようだ。2017年12月期第2四半期の事業費用は816百万円で、前年同期比3.8%(26百万円)増加したが、これはテムリック(株)の新規連結によるものとみられる。この結果、営業損失は352百万円となった。
営業外収支では、経済産業省の「平成27年度商業・サービス競争力強化連携支援事業」及び愛知県の平成28年度「新あいち創造研究会開発補助金」に採択されたことにより、44百万円を営業外収益に計上した。一方で為替変動の影響で14百万円の為替差損を営業外費用に計上した。特別損益では、投資有価証券売却益7百万円、子会社取得に伴う負ののれん発生益3百万円を計上し、最終的に親会社株主に帰属する四半期純損失は287百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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