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サイバネット Research Memo(1):中計前半3年の目標を乗り越え、後半3年の目標達成に向けさらに加速を図る

注目トピックス 日本株
■要約

1. 事業概要
サイバネットシステム<4312>は、自動車、電気機器など製造業の設計・研究開発などに利用されるCAE(コンピュータによる工学支援)ソフトウェアの開発、販売、コンサルティング、技術支援などのサービスを提供するソリューションプロバイダーである。大手独立系ITソリューションベンダーの富士ソフト<9749>グループの一員であり、30年以上CAEのリーディングカンパニーとして活躍してきた。CAEソフトウェアの開発・販売及び技術支援などのサービスを提供するCAEソリューションサービス事業と、セキュリティサービス、IT資産管理、及びイノベーション支援、医療可視化などのソリューションサービスを提供するITソリューションサービス事業を軸に手掛けている。

2. 2017年12月期第2四半期業績
2017年12月期第2四半期の業績は、国内売上高は主力のマルチフィジックス※解析ツール及びグループ会社製品である最適設計支援ツール、クライアント管理ツールが好調に推移し前年同期を上回った。海外売上高はカナダは前期受注した大型案件をカバーするには至らなかったが、アメリカ・ベルギー・の開発子会社、中国及び台湾の販売子会社は業績を伸ばした。

※複数の物理的な力のこと。同社の主力商品であるマルチフィジックス解析ツールは「ANSYS」


その結果、業績は、売上高9,421百万円(前年同期比5.2%増、計画比3.2%増)、営業利益881百万円(同2.8%減、同10.2%増)、経常利益927百万円(同3.0%増、同9.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益578百万円(同15.0%増、同9.2%増)となり、計画比では増収増益となった。

3. 今後の見通し
同社は2015年2月に、2015年から2020年まで3年×2の中期経営計画を発表している。基本戦略は、1)同社独自の価値の提供、2)自動車関連分野への注力、3)パートナーとの連携強化、の3点である。CAE、IT、可視化、ビッグデータなどを用いた高付加価値、高品質のサービスを提供することで、中長期の経営目標として、前期(2015年−2017年)は連結営業利益率8%超を、後期(2018年−2020年)は連結売上高300億円超、連結営業利益30億円(営業利益率10%超)の達成を目指すというものである。中期経営計画前半3年間の最終年である2017年12月期は、売上高は17,400百万円、営業利益1,400百万円、経常利益1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益900百万円の達成を見込んでいる。今後は中期経営計画後期の目標達成に向けて、現在取り組んでいる事業の業績向上に加え、パートナーとの連携強化、M&Aの推進などで達成を図っていく計画である。

■Key Points
・CAEのリーディングカンパニーとして30年以上にわたり日本のものづくりを支援
・2017年12月期第2四半期は主力事業、主力商品ともに好調で、計画を上回り増収増益
・現事業をさらに伸ばすことに加え、パートナーとの連携強化等も図り2020年12月期の連結売上高300億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



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