サイバネット Research Memo(3):CAEとITソリューションサービス事業を軸に独自の強みを発揮
[17/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■サイバネットシステム<4312>の事業概要
1. CAEソリューションサービス事業
CAEソリューションサービス事業は、主に海外のCAEソフトウェアの販売代理店を行っている。加えてCAEソフトウェアの開発・販売及び技術支援などのサービス、導入時のインストール、セットアップ、カスタマイズや導入及び運用時のコンサルティング、ユーザーの受託開発を実施している。事業内容を応用分野別に、MCAE(Mechanical CAE)分野、光学設計分野、EDA(Electronic Design Automation)分野、MBD(Model BasedDevelopment)分野、テスト・計測分野とその他の分野の6つに分類している。
2. ITソリューションサービス事業
ITソリューションサービス事業は米国の大手セキュリティソフトウェア開発ベンダー、Symantec Corporationのセキュリティ関連ソフトウェア、エンドポイント・セキュリティ、IT資産管理ソリューション等の代理店事業と、関連するサービスを提供している。分野別にはITソリューション分野とデータソリューション分野の2分野に分かれている。
3. 強み
同社の強みは長年のものづくり支援で培った、他社が容易に模倣できない同社ならではビジネスモデルと、安定した収益構造である。
(1) ビジネスモデル
同社の強みの1つが、長年のCAEソリューション提供の中で培ったビジネスモデルであり、これにより一般的な代理店ビジネスとは一線を画すことができている。具体的には以下4点が挙げられる。
a)世界的に実績のあるソフトウェア開発ベンダー10社以上、50種類以上の多彩なソフトウェアを提供する体制を整えていること。
b)CAE専門会社として30年以上の事業経験があり、ノウハウ、技術力を蓄積していること。
c)約2,000の各種企業、500の教育機関・国立研究機関が顧客であり、特定の業種、顧客に依存していないこと。
d)ユーザーニーズを集約し、ものづくり大国である日本のニーズとして開発ベンダーへフィードバックすることで、ベンダー企業との強固な信頼関係が構築できていること。
(2) 安定した収益構造
同社のライセンス販売形態は保守/更新契約付き一括ライセンス販売か、サポート付きの毎年レンタル契約かの2種類であり、現在はほとんどが保守/更新契約付き一括ライセンス販売である。保守更新契約の継続率が8割以上と非常に高く、毎年安定的にライセンス収入が得られている。継続率が高い理由としては、製品力が高いこと、毎年のように機能追加されることや、メールやユーザーサイトでの問い合わせ対応が充実しているなど、顧客満足度の高いサービスを提供できているためと同社ではみている。2017年上半期にライセンス費用が上がったが、保守更新契約の継続率は変わらず8割を維持しているとのことであり、顧客の囲い込みに成功していると思料される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)
<TN>
1. CAEソリューションサービス事業
CAEソリューションサービス事業は、主に海外のCAEソフトウェアの販売代理店を行っている。加えてCAEソフトウェアの開発・販売及び技術支援などのサービス、導入時のインストール、セットアップ、カスタマイズや導入及び運用時のコンサルティング、ユーザーの受託開発を実施している。事業内容を応用分野別に、MCAE(Mechanical CAE)分野、光学設計分野、EDA(Electronic Design Automation)分野、MBD(Model BasedDevelopment)分野、テスト・計測分野とその他の分野の6つに分類している。
2. ITソリューションサービス事業
ITソリューションサービス事業は米国の大手セキュリティソフトウェア開発ベンダー、Symantec Corporationのセキュリティ関連ソフトウェア、エンドポイント・セキュリティ、IT資産管理ソリューション等の代理店事業と、関連するサービスを提供している。分野別にはITソリューション分野とデータソリューション分野の2分野に分かれている。
3. 強み
同社の強みは長年のものづくり支援で培った、他社が容易に模倣できない同社ならではビジネスモデルと、安定した収益構造である。
(1) ビジネスモデル
同社の強みの1つが、長年のCAEソリューション提供の中で培ったビジネスモデルであり、これにより一般的な代理店ビジネスとは一線を画すことができている。具体的には以下4点が挙げられる。
a)世界的に実績のあるソフトウェア開発ベンダー10社以上、50種類以上の多彩なソフトウェアを提供する体制を整えていること。
b)CAE専門会社として30年以上の事業経験があり、ノウハウ、技術力を蓄積していること。
c)約2,000の各種企業、500の教育機関・国立研究機関が顧客であり、特定の業種、顧客に依存していないこと。
d)ユーザーニーズを集約し、ものづくり大国である日本のニーズとして開発ベンダーへフィードバックすることで、ベンダー企業との強固な信頼関係が構築できていること。
(2) 安定した収益構造
同社のライセンス販売形態は保守/更新契約付き一括ライセンス販売か、サポート付きの毎年レンタル契約かの2種類であり、現在はほとんどが保守/更新契約付き一括ライセンス販売である。保守更新契約の継続率が8割以上と非常に高く、毎年安定的にライセンス収入が得られている。継続率が高い理由としては、製品力が高いこと、毎年のように機能追加されることや、メールやユーザーサイトでの問い合わせ対応が充実しているなど、顧客満足度の高いサービスを提供できているためと同社ではみている。2017年上半期にライセンス費用が上がったが、保守更新契約の継続率は変わらず8割を維持しているとのことであり、顧客の囲い込みに成功していると思料される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)
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