ホットリンク Research Memo(5):新サービスの貢献により2017年12月期業績は計画から上振れする可能性
[17/09/29]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■今後の見通し
1. 2017年12月期の業績見通し
ホットリンク<3680>の2017年12月期の連結業績は、売上高が前期比11.7%増の2,443百万円、営業利益が29百万円(前期は654百万円の損失)、税引前利益が1百万円(同671百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が1百万円(同639百万円の損失)、また、EBITDAでは前期比7.0%増の354百万円といずれも期初計画を据え置いている。ただ、利益面では第2四半期累計で通期計画を既に上回っていること、下期の為替前提レートを100円/ドルとしていることなどから、現状の為替水準が続けば、計画を上回る可能性は高いと弊社では見ている。第3四半期に入ってからもEffyisの業績は「reddit」のデータ販売開始による上乗せ効果もあって好調を持続しているほか、会社計画には織り込んでいない「BuzzSpreader」についても契約が出始めており、収益増に貢献する可能性がある。また、Effyisについては新たなソーシャルメディアの使用権獲得にも動いており、期中に契約先が決まればそれも上乗せ要因となる。
Effyisの業績については為替レート100円/ドルを前提に、通期の売上高で前期比5.9%増の1,156百万円、営業利益で54百万円(前期は40百万円の損失)を見込んでいる。第2四半期までの進捗率は売上高で56%、営業利益では90%を超えている。下期は為替レート次第だが110円/ドル前後の水準が続けば、売上高、営業利益ともに上振れする可能性が高い。
一方、国内事業について見ると、SaaSサービスについては「クチコミ係長」が回復するほか、「BuzzSpreader」の新規契約による上積みが期待でき、前期比で若干の増収が見込まれる。また、クロスバウンドサービスについては前期比2.5倍増の300百万円と大幅増を見込んでいる。増収の大半は「トレンドPR」の貢献によるものとなっている。引き合いは地方企業を中心に非常に旺盛なことから、営業体制の強化が進めば計画の達成も可能と見られる。ただし、利益面では営業体制の強化に伴う人件費等の先行費用負担が重く、前期比で減益となる見込み。現状、トレンドExpressの人員は10数名だが、今後更に増員していく方針となっている。しかし、2018年12月期はクロスバウンドサービスの売上高を2017年12月期見込み比で数倍に拡大していくことを目標としており、利益貢献する見通しとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MW>
1. 2017年12月期の業績見通し
ホットリンク<3680>の2017年12月期の連結業績は、売上高が前期比11.7%増の2,443百万円、営業利益が29百万円(前期は654百万円の損失)、税引前利益が1百万円(同671百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が1百万円(同639百万円の損失)、また、EBITDAでは前期比7.0%増の354百万円といずれも期初計画を据え置いている。ただ、利益面では第2四半期累計で通期計画を既に上回っていること、下期の為替前提レートを100円/ドルとしていることなどから、現状の為替水準が続けば、計画を上回る可能性は高いと弊社では見ている。第3四半期に入ってからもEffyisの業績は「reddit」のデータ販売開始による上乗せ効果もあって好調を持続しているほか、会社計画には織り込んでいない「BuzzSpreader」についても契約が出始めており、収益増に貢献する可能性がある。また、Effyisについては新たなソーシャルメディアの使用権獲得にも動いており、期中に契約先が決まればそれも上乗せ要因となる。
Effyisの業績については為替レート100円/ドルを前提に、通期の売上高で前期比5.9%増の1,156百万円、営業利益で54百万円(前期は40百万円の損失)を見込んでいる。第2四半期までの進捗率は売上高で56%、営業利益では90%を超えている。下期は為替レート次第だが110円/ドル前後の水準が続けば、売上高、営業利益ともに上振れする可能性が高い。
一方、国内事業について見ると、SaaSサービスについては「クチコミ係長」が回復するほか、「BuzzSpreader」の新規契約による上積みが期待でき、前期比で若干の増収が見込まれる。また、クロスバウンドサービスについては前期比2.5倍増の300百万円と大幅増を見込んでいる。増収の大半は「トレンドPR」の貢献によるものとなっている。引き合いは地方企業を中心に非常に旺盛なことから、営業体制の強化が進めば計画の達成も可能と見られる。ただし、利益面では営業体制の強化に伴う人件費等の先行費用負担が重く、前期比で減益となる見込み。現状、トレンドExpressの人員は10数名だが、今後更に増員していく方針となっている。しかし、2018年12月期はクロスバウンドサービスの売上高を2017年12月期見込み比で数倍に拡大していくことを目標としており、利益貢献する見通しとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MW>