【フィスコ個人投資家セミナー】夢展望の今後の展望とは!?濱中社長に訊く(後半)
[17/10/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
本記事は、【フィスコ個人投資家セミナー】夢展望<3185>の今後の展望とは!?濱中社長に訊く(前半)の続きです。
★フィスコリサーチアナリスト飯村真由の社長インタビュー★
◇飯村:赤字の状態で経営を引き継がれて、黒字に導くまでに苦労したこととは?
◇濱中:私が参画した2015年7月当時、RIZAPグループが7.5億円ほど出資していましたが、スピード的には1ヶ月に5千万円ほど蒸発していく状態でした。アパレルは今日、明日で商品調達が出来ないので、RIZAPグループの瀬戸社長には半年間待って欲しいと伝えました。その半年間は貧乏経営で、在庫だけは山のようにありましたので、それを処分しながら、次のプロセスに向けて粛々とこなして行きました。そして、2016年の春に第1弾としてMDをリニューアルし、赤字の額は減っていきましたがまだ黒字はしておらず、SPAに切り替えながら1ヶ月後には全く違う会社になっている位のスピードで色々変換させていきました。SPAに切り替えた後のMDから上手く当たり始め、売り上げが改善して行きました。SPAにするにあたって、一気に沢山の発注をしていくのではなく、少しずつ発注していくスタイルに変えていったのが上手く回り始めました。
◇飯村:RIZAPグループの傘下になった一番のメリットはどういった点でしょうか?
◇濱中:瀬戸社長から経営の99.9%を任せると言われているので、我々の判断で日々の運営をしております。そこに対してRIZAPグループが何か言ってくることはほぼありません。我々としてありがたいと思っているのは、RIZAPグループが持っている金融の機能、資産の分厚さであると思います。我々は借り入れが多い会社なので、シンジケートローンに切り替えることが出来たのも、親会社の信用があったからだと思っているので、その辺りも感謝している点です。
◇飯村:今期は第1四半期時点で債務超過を解消されて、通期計画に対する営業利益の進捗率がすでに97%に達していらっしゃいますが、なぜ上方修正を出されなかったのでしょうか?
◇濱中:アパレルは春夏の商品と秋冬の商品は全く違うので、秋冬も同じ伸びが出来るかというと、その保証はありません。しかし、我々としては、いかに成長できるかという部分に蓋然性を高めて行けるよう、仕組化を取り入れ、売上を維持して行こうと今チャレンジしている最中です。これが一巡してくると巡航速度がどれ位なのか見えてくるので、色々な判断が出来るようにと思います。ですので、今期については、簡単に上方修正を出さない方が良いと思っております。
◇飯村:季節的な要因として、どの四半期の売上が一番積み上がりやすいのでしょうか?
◇濱中:第3四半期が一番積み上がります。昨年の下半期に黒字が出たというのも、10‐12月の第3四半期の貢献が大きかったです。この時期がポイントだと思います。
◇飯村:4月にトレセンテを買収されましたが、なぜブライダルジュエリーだったのでしょうか?
◇濱中:いくつか要因があります。我々がM&Aをする際には3つの軸で考えております。まず1つ目は夢展望と同じような事業を持っている企業。2つ目は夢展望の川上にあるようなものづくりをしている企業、または川下にある実店舗を持っている企業。3つ目は、我々のECのノウハウが活かせる企業です。トレセンテについては、夢展望が持っているECのノウハウを使えば、もっと効率良く事業を展開していけると思ったことに加えて、私自身が以前いた企業でブライダルジュエリーを扱っている企業のコンサルティングをした経験があり、業界の知見があったというのも理由です。
◇飯村:今後のM&Aの方針を教えてください。
◇濱中:先程申し上げた3つの軸が基本方針となります。トレセンテを例にして申し上げますと、11億円の売上に対して年間1億5千万円の赤字を出しており、2億円近くを紙媒体での広告として集客コストをかけていたのを我々がWebのノウハウを使って改善し、買収して2ヶ月後の黒字に繋がったという経験もありますので、同じような形でのM&Aというのも今後はあると思います。
◇飯村:ECコンサルティング事業のRIZAPグループ企業以外の展開に関しては来期以降に収益が乗ってくるというイメージでしょうか?
◇濱中:そういう計画をしていこうと考えております。現在、RIZAPグループ本体と共同でグループ企業以外に対して、Eコマースをどうやって売り上げて行くのかと言う議論が動き出している所です。
◇飯村:売上の構成比については今後どんどんバランスが変わっていくという理解でよろしいでしょうか?アパレルが50%を切っていきますか?
◇濱中:個人的にはアパレル事業を50%〜55%くらいを保ちたいと思ってます。買収したジュエリー企業はまだ規模が小さいので、ここは大きく伸ばせると思います。
◇飯村:今後、一番期待して欲しい所はどのあたりでしょうか?
◇濱中:これからどんどんダイナミックな動きをして行きたいと思っております。アパレル事業で言えば、AIやマーケティング手法などを活用して最先端なEC企業を構築したいと思います。もう1つは、そこで得たノウハウを色々な企業に転用しながら、夢展望としてのグループ企業を増やして行きたいです。
◇飯村:今期から株主優待制度の新設をされましたが、配当についてはいかがでしょうか?
◇濱中:まだまだ配当を出せるほど十分な利益は出ておりませんので、将来的に利益が出るようになりましたら配当を出して行きたいと考えております。
◇飯村:濱中社長、ありがとうございました!
なお、
個人投資家セミナーの詳しい内容についてはフィスコIRのサイトにて動画が公開となりましたので、そちらを是非ご覧ください♪
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★フィスコリサーチアナリスト飯村真由の社長インタビュー★
◇飯村:赤字の状態で経営を引き継がれて、黒字に導くまでに苦労したこととは?
◇濱中:私が参画した2015年7月当時、RIZAPグループが7.5億円ほど出資していましたが、スピード的には1ヶ月に5千万円ほど蒸発していく状態でした。アパレルは今日、明日で商品調達が出来ないので、RIZAPグループの瀬戸社長には半年間待って欲しいと伝えました。その半年間は貧乏経営で、在庫だけは山のようにありましたので、それを処分しながら、次のプロセスに向けて粛々とこなして行きました。そして、2016年の春に第1弾としてMDをリニューアルし、赤字の額は減っていきましたがまだ黒字はしておらず、SPAに切り替えながら1ヶ月後には全く違う会社になっている位のスピードで色々変換させていきました。SPAに切り替えた後のMDから上手く当たり始め、売り上げが改善して行きました。SPAにするにあたって、一気に沢山の発注をしていくのではなく、少しずつ発注していくスタイルに変えていったのが上手く回り始めました。
◇飯村:RIZAPグループの傘下になった一番のメリットはどういった点でしょうか?
◇濱中:瀬戸社長から経営の99.9%を任せると言われているので、我々の判断で日々の運営をしております。そこに対してRIZAPグループが何か言ってくることはほぼありません。我々としてありがたいと思っているのは、RIZAPグループが持っている金融の機能、資産の分厚さであると思います。我々は借り入れが多い会社なので、シンジケートローンに切り替えることが出来たのも、親会社の信用があったからだと思っているので、その辺りも感謝している点です。
◇飯村:今期は第1四半期時点で債務超過を解消されて、通期計画に対する営業利益の進捗率がすでに97%に達していらっしゃいますが、なぜ上方修正を出されなかったのでしょうか?
◇濱中:アパレルは春夏の商品と秋冬の商品は全く違うので、秋冬も同じ伸びが出来るかというと、その保証はありません。しかし、我々としては、いかに成長できるかという部分に蓋然性を高めて行けるよう、仕組化を取り入れ、売上を維持して行こうと今チャレンジしている最中です。これが一巡してくると巡航速度がどれ位なのか見えてくるので、色々な判断が出来るようにと思います。ですので、今期については、簡単に上方修正を出さない方が良いと思っております。
◇飯村:季節的な要因として、どの四半期の売上が一番積み上がりやすいのでしょうか?
◇濱中:第3四半期が一番積み上がります。昨年の下半期に黒字が出たというのも、10‐12月の第3四半期の貢献が大きかったです。この時期がポイントだと思います。
◇飯村:4月にトレセンテを買収されましたが、なぜブライダルジュエリーだったのでしょうか?
◇濱中:いくつか要因があります。我々がM&Aをする際には3つの軸で考えております。まず1つ目は夢展望と同じような事業を持っている企業。2つ目は夢展望の川上にあるようなものづくりをしている企業、または川下にある実店舗を持っている企業。3つ目は、我々のECのノウハウが活かせる企業です。トレセンテについては、夢展望が持っているECのノウハウを使えば、もっと効率良く事業を展開していけると思ったことに加えて、私自身が以前いた企業でブライダルジュエリーを扱っている企業のコンサルティングをした経験があり、業界の知見があったというのも理由です。
◇飯村:今後のM&Aの方針を教えてください。
◇濱中:先程申し上げた3つの軸が基本方針となります。トレセンテを例にして申し上げますと、11億円の売上に対して年間1億5千万円の赤字を出しており、2億円近くを紙媒体での広告として集客コストをかけていたのを我々がWebのノウハウを使って改善し、買収して2ヶ月後の黒字に繋がったという経験もありますので、同じような形でのM&Aというのも今後はあると思います。
◇飯村:ECコンサルティング事業のRIZAPグループ企業以外の展開に関しては来期以降に収益が乗ってくるというイメージでしょうか?
◇濱中:そういう計画をしていこうと考えております。現在、RIZAPグループ本体と共同でグループ企業以外に対して、Eコマースをどうやって売り上げて行くのかと言う議論が動き出している所です。
◇飯村:売上の構成比については今後どんどんバランスが変わっていくという理解でよろしいでしょうか?アパレルが50%を切っていきますか?
◇濱中:個人的にはアパレル事業を50%〜55%くらいを保ちたいと思ってます。買収したジュエリー企業はまだ規模が小さいので、ここは大きく伸ばせると思います。
◇飯村:今後、一番期待して欲しい所はどのあたりでしょうか?
◇濱中:これからどんどんダイナミックな動きをして行きたいと思っております。アパレル事業で言えば、AIやマーケティング手法などを活用して最先端なEC企業を構築したいと思います。もう1つは、そこで得たノウハウを色々な企業に転用しながら、夢展望としてのグループ企業を増やして行きたいです。
◇飯村:今期から株主優待制度の新設をされましたが、配当についてはいかがでしょうか?
◇濱中:まだまだ配当を出せるほど十分な利益は出ておりませんので、将来的に利益が出るようになりましたら配当を出して行きたいと考えております。
◇飯村:濱中社長、ありがとうございました!
なお、
個人投資家セミナーの詳しい内容についてはフィスコIRのサイトにて動画が公開となりましたので、そちらを是非ご覧ください♪
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