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C&R Research Memo(10):VR事業は2018年より本格展開を開始、子会社はIPOを目指す

注目トピックス 日本株
■クリーク・アンド・リバー社<4763>の今後の見通し

3. 2018年よりVR関連事業を本格展開
同社では前述したとおりVR用HMDの本格販売を業務用、一般用ともに2018年に入って本格的に開始する。また、VRコンテンツのプラットフォームサービスについても現在、開発を進めており、2018年春頃にゲームコンテンツの配信を国内外で開始する予定となっている。また、その他の業界特化型のプラットフォームサービスも2018年秋頃を目途に開始したい考えだ。VR用コンテンツについてはゲーム以外にも、企業や医療分野の教育研修用などでの用途開拓も進めていく。また、自動車教習所からの引き合いも出始めている。

国内のVR用HMDではソニー<6758>の「PS VR」が高いシェアを握っているが、「アイデアレンズ」はケーブルレスであること、視野角が広く高解像度、自動焦点機能等で優れるなど、性能面では業界トップ水準の製品となっており競争力は十分あると見られる。国内のVR市場は2016年度の82億円(HMD55億円、コンテンツ27億円)から2021年度には1,756億円(HMD1,046億円、コンテンツ710億円)と年率80%を超える急成長が予測されている((株)MM総研調べ)。また、VR/ARを合わせた世界市場については2017年の114億ドルから2021年には2,150億ドルと年率113%のペースで急拡大していくとの予測もある(米IDC調べ)。

VR市場についても、同社グループが抱える顧客・業界との親和性は高く、既存ネットワークを活用した営業活動を展開できるため早期の収益貢献が見込まれる。用途先としてはテレビ・映画、ゲーム等のコンテンツ制作のほか、医療分野での教育研修用、建築分野でのバーチャル展示場用等が見込まれる。同社では子会社のVR Japanで積極的な営業活動を展開していくため、IPOによる資金調達も検討しており、早ければ2019年2月期中にも同子会社の株式上場を目指している。

(執筆:フィスコアナリスト 佐藤 譲)



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