白鳩 Research Memo(2):主要KPIが順調に伸長し、売上高は前期比2ケタ増で計画どおりの着地
[17/11/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■2017年8月期決算の概要
白鳩<3192>の2017年8月期決算は、売上高5,083百万円(前期比10.6%増)、営業利益202百万円(同12.6%増)、経常利益164百万円(同2.7%増)、当期純利益139百万円(同35.9%増)と、増収増益で着地した。
売上高は前期比で2ケタ増収を確保したほか、期初予想との比較においても、達成率は99.7%とほぼ計画どおりの進捗となった。主力販路である本店(自社)サイトが前期比10.5%増、楽天市場が同12.3%増と、ともに2ケタ増となったのを初め、Amazon、Yahoo!ショッピングもそれぞれ、同10.8%増、同8.3%増と順調に売上を伸ばした。
営業利益は前期比較では2ケタ増益だったが期初予想との比較では79.4%の達成率にとどまった。利益率の高いPB(プライベート・ブランド)・コラボ商品の売上構成比が21.3%にとどまったことによる商品ミックスの(計画比での)悪化と、体制強化に伴う人員増による費用増加が主な要因だ。
弊社では、同社の2017年8月期決算について、売上高が計画どおりに進捗して、初の50億円台に乗せた点をポジティブに評価すべきだと考えている。同社が属する小売業においては、売上高の数値が利益に優先すると考えていることがその理由の1つだ。また、アクセス数、購入件数が順調に伸長して増収を達成しており、増収の質が高いと評価できる点が理由の2つ目だ。さらには、年間購入顧客数が前期比7.9%増と増加基調を継続している点もポジティブに評価できる点と言える。
営業利益が伸び悩んだ点については大きな懸念の必要はないと考えている。現状の4%〜5%の営業利益率は小売業としては高い部類に属する。同社はEC企業であり、ECの事業モデル一般のように、将来的には10%台の営業利益率を達成するポテンシャルは充分あると考えている。詳細は成長戦略の項で述べるが、今後数年は成長投資が続くステージであるため売上増加と費用増加が似たようなペースで推移するとみられ、それが落ち着いたのち、売上高が順調に拡大を続ければ利益は自ずと付いてくると弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<MW>
白鳩<3192>の2017年8月期決算は、売上高5,083百万円(前期比10.6%増)、営業利益202百万円(同12.6%増)、経常利益164百万円(同2.7%増)、当期純利益139百万円(同35.9%増)と、増収増益で着地した。
売上高は前期比で2ケタ増収を確保したほか、期初予想との比較においても、達成率は99.7%とほぼ計画どおりの進捗となった。主力販路である本店(自社)サイトが前期比10.5%増、楽天市場が同12.3%増と、ともに2ケタ増となったのを初め、Amazon、Yahoo!ショッピングもそれぞれ、同10.8%増、同8.3%増と順調に売上を伸ばした。
営業利益は前期比較では2ケタ増益だったが期初予想との比較では79.4%の達成率にとどまった。利益率の高いPB(プライベート・ブランド)・コラボ商品の売上構成比が21.3%にとどまったことによる商品ミックスの(計画比での)悪化と、体制強化に伴う人員増による費用増加が主な要因だ。
弊社では、同社の2017年8月期決算について、売上高が計画どおりに進捗して、初の50億円台に乗せた点をポジティブに評価すべきだと考えている。同社が属する小売業においては、売上高の数値が利益に優先すると考えていることがその理由の1つだ。また、アクセス数、購入件数が順調に伸長して増収を達成しており、増収の質が高いと評価できる点が理由の2つ目だ。さらには、年間購入顧客数が前期比7.9%増と増加基調を継続している点もポジティブに評価できる点と言える。
営業利益が伸び悩んだ点については大きな懸念の必要はないと考えている。現状の4%〜5%の営業利益率は小売業としては高い部類に属する。同社はEC企業であり、ECの事業モデル一般のように、将来的には10%台の営業利益率を達成するポテンシャルは充分あると考えている。詳細は成長戦略の項で述べるが、今後数年は成長投資が続くステージであるため売上増加と費用増加が似たようなペースで推移するとみられ、それが落ち着いたのち、売上高が順調に拡大を続ければ利益は自ずと付いてくると弊社ではみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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