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パイプドHD Research Memo(1):クラウド型ミドルウェア「SPIRAL®」の提供が主力事業

注目トピックス 日本株
■要約

パイプドHD<3919>は純粋持株会社であるが、主要な連結子会社である(株)パイプドビッツは、自社製品である「SPIRAL®」というプラットフォーム(ミドルウェア)をクラウド型で提供するユニークなIT企業である。ナショナルクライアントをはじめとする大企業や中堅企業、中小SIer(システムインテグレーター)向けにプラットフォームの提供をするだけでなく、特定の業界(美容業界や建築業界など)向けに自社開発したアプリケーションの販売やそれを使った事業展開も行っている。

1. 2018年2月期第2四半期決算はほぼ予想どおりで営業利益は前年同期比6.2%増
2018年2月期第2四半期は売上高2,517百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益433百万円(同6.2%増)、経常利益431百万円(同4.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益292百万円(同56.4%増)となり、ほぼ期初予想どおりの結果となった。中核企業であるパイプドビッツが提供する情報資産プラットフォーム事業が利益の伸びをけん引した。

2. 2018年2月期は新中期経営計画の初年度でもあり保守的な予想
進行中の2018年2月期は売上高5,300百万円(前期比10.4%増)営業利益845百万円(同0.0%増)、経常利益835百万円(同3.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益470百万円(同16.2%増)が予想されており、期初予想と変わっていない。売上高は順調に伸びる見込みだが、新しい3ヶ年計画の初年度でもあり、人材を中心として積極的な投資を行うことから、今期の利益は横ばいが予想されている。ただし、これらの投資は中期経営計画の最終年度に飛躍するための前向きな投資であり悲観する内容ではない。

3. 新中期経営計画の目標は2020年2月期に売上高7,300百万円、営業利益1,700百万円と堅めの見通し
新しい中期経営計画(3ヶ年)が発表されたが、目標は2020年2月期に売上高7,300百万円、営業利益1,700百万円となっている。ただし、前回の中期経営計画が未達に終わったことから、今回の計画はかなり堅めとなっており、達成される確率は高いだろう。むしろ計画を上回る可能性もあり今後の動向からは目が離せない。

■Key Points
・自社開発した「SPIRAL®」というプラットフォームを軸に事業展開
・2018年2月期の利益は横ばい予想だが、上方修正の可能性が高い
・新中期経営計画の見通しは2020年2月期に売上高7,300百万円、営業利益1,700百万円

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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