ヨシムラフード Research Memo(9):リスクも仕組みで解消可能
[17/11/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■成長戦略
2. リスクと課題
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>に特徴的なリスクは、食品の安全性、 競合、季節変動、M&Aに関するものである。食品の安全性については、基本的事項と位置付け、「中小企業支援プラットフォーム」の仕組みの中で品質管理の事業統括担当を置き、グループのベストプラクティスを横展開し、子会社各社の品質管理能力を高めている。競合について、同社ビジネスモデルに対する競合はほとんどないと言えるが、子会社各社は大手〜中小食品企業と常に競合している。大手食品企業のスケールメリット、中小食品企業の独自性に対し、同社は独自性と子会社各社の相互補完によって対抗している。季節変動については、同社グループでは冬季(10月から12月)に販売のピークを迎える製商品が多く、売上高で3割前後、営業利益で5割前後と冬季の構成比が高い。このため、ほかの季節にピークが来る新商品の開発なども進めている。
M&Aのリスクとして、デューデリジェンス時に把握できなかったり、顕在化していなかったりするリスクがある。M&A先が中小食品企業のため、同社のそうしたリスクは高いように思われがちだが、事業統括担当自身がM&A前後のデューデリジェンスと事業支援に直接関わることで、リスクは大きく減じると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NB>
2. リスクと課題
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>に特徴的なリスクは、食品の安全性、 競合、季節変動、M&Aに関するものである。食品の安全性については、基本的事項と位置付け、「中小企業支援プラットフォーム」の仕組みの中で品質管理の事業統括担当を置き、グループのベストプラクティスを横展開し、子会社各社の品質管理能力を高めている。競合について、同社ビジネスモデルに対する競合はほとんどないと言えるが、子会社各社は大手〜中小食品企業と常に競合している。大手食品企業のスケールメリット、中小食品企業の独自性に対し、同社は独自性と子会社各社の相互補完によって対抗している。季節変動については、同社グループでは冬季(10月から12月)に販売のピークを迎える製商品が多く、売上高で3割前後、営業利益で5割前後と冬季の構成比が高い。このため、ほかの季節にピークが来る新商品の開発なども進めている。
M&Aのリスクとして、デューデリジェンス時に把握できなかったり、顕在化していなかったりするリスクがある。M&A先が中小食品企業のため、同社のそうしたリスクは高いように思われがちだが、事業統括担当自身がM&A前後のデューデリジェンスと事業支援に直接関わることで、リスクは大きく減じると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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