日本調剤 Research Memo(4):2018年3月期は薬価・調査報酬の改定スキップ年。順調に増収増益を確保
[17/12/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績の動向
1. 2018年3月期第2四半期決算の概要
日本調剤<3341>の2018年3月期第2四半期決算は、売上高118,149百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益4,888百万円(同24.1%増)、経常利益4,635百万円(同23.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,805百万円(同19.9%増)と、増収増益で着地した。期初予想との比較では、売上高が4.0%、営業利益が15.0%、それぞれ上回るなど、売上高及び利益各項目が期初予想を上回った。
2018年3月期は薬価・調剤報酬の改定がない年であるが、売上高は前年同期比7.9%増と1ケタの伸びにとどまった。しかしこれは、高単価薬剤であるC型肝炎薬の売上高が前年同期比37億円の減収となったことによる影響だ。C型肝炎薬を除いたベースで比較すると、売上高は前年同期比12.1%増と2ケタ増収を確保している。なお、C型肝炎薬の売上高は前期対比では大幅減収となったが計画対比では11億円上回っており、健闘していると評価できるだろう。
営業利益以下の各利益項目は、第2四半期(上期)ベースでは過去最高を更新した。セグメント別では、医薬品製造販売事業での大幅減益を、調剤薬局事業と医療従事者派遣・紹介事業の両セグメントが大幅増益でカバーし、前年同期比増益を確保した。
営業利益の前年同期比増減要因分析では、調剤技術料単価引き上げ、処方せん枚数の増加などの増益要因で医薬品製造販売事業の減益を吸収し、前年同期比増益を確保した。また、営業利益の期初計画対比の増減要因分析では、技術料単価、処方せん枚数は計画どおりだったものの、薬剤料単価が上振れたほか、医療従事者派遣・紹介事業と医薬品製造販売事業のセグメント利益が上振れとなり、期初計画を上回る着地となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<MH>
1. 2018年3月期第2四半期決算の概要
日本調剤<3341>の2018年3月期第2四半期決算は、売上高118,149百万円(前年同期比7.9%増)、営業利益4,888百万円(同24.1%増)、経常利益4,635百万円(同23.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,805百万円(同19.9%増)と、増収増益で着地した。期初予想との比較では、売上高が4.0%、営業利益が15.0%、それぞれ上回るなど、売上高及び利益各項目が期初予想を上回った。
2018年3月期は薬価・調剤報酬の改定がない年であるが、売上高は前年同期比7.9%増と1ケタの伸びにとどまった。しかしこれは、高単価薬剤であるC型肝炎薬の売上高が前年同期比37億円の減収となったことによる影響だ。C型肝炎薬を除いたベースで比較すると、売上高は前年同期比12.1%増と2ケタ増収を確保している。なお、C型肝炎薬の売上高は前期対比では大幅減収となったが計画対比では11億円上回っており、健闘していると評価できるだろう。
営業利益以下の各利益項目は、第2四半期(上期)ベースでは過去最高を更新した。セグメント別では、医薬品製造販売事業での大幅減益を、調剤薬局事業と医療従事者派遣・紹介事業の両セグメントが大幅増益でカバーし、前年同期比増益を確保した。
営業利益の前年同期比増減要因分析では、調剤技術料単価引き上げ、処方せん枚数の増加などの増益要因で医薬品製造販売事業の減益を吸収し、前年同期比増益を確保した。また、営業利益の期初計画対比の増減要因分析では、技術料単価、処方せん枚数は計画どおりだったものの、薬剤料単価が上振れたほか、医療従事者派遣・紹介事業と医薬品製造販売事業のセグメント利益が上振れとなり、期初計画を上回る着地となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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