【実況!決算説明会】ユーザベース<3966>---2017年12月期決算(2017年1-12月期)(9/11)
[18/02/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
このコンテンツは、ユーザベース<3966>の2017年12月期(2017年1-12月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。11本に分けたコンテンツの9本目です。
質問者3:
大きく2つありまして、今の質問にちょっと近いんですけれども、梅田さんは今かなりの時間アメリカで過ごされていると思います。その中で何か感じるものがあったからこそ、今回の4億の投資になってると思うのですが、実際向こうに行かれて、このアプリをローンチして2ヶ月経った中で、定性的にどういうところにポテンシャルを感じているのか、またそれに対してDow Jonesの方がどういうスタンスでいるのかをお伺いしたいというのが1点目です。
あともう1つは、NewsPicksもアカデミアを通じてかなりコミュニティ形成されていると思うんですけれども、一方でSPEEDAもユーザー会を開催するなど、コミュニティ形成の方に動いているかと思います。
https://www.wantedly.com/companies/uzabase-inc/post_articles/108847
NewsPicksにSPEEDA、そして新しい事業も含めてコミュニティ化を進めることで、大きいビジネスソーシャルを作っていく流れになると思うんですけれども、長い目で見たときに、そのビジネスソーシャルを御社としてどう位置付けて動いていこうと思ってるのかを教えていただければと思います。
梅田:
まず1点目について私から回答いたします。
定性的な面でいきますと、私の時間の使い方なり投資している金額が、可能性を感じているというすべての答えにはなるかと思います。
今後、然るべきタイミングで米国版NewsPicksについてもKPIは公開していくべきだなと思っておりますので、意味のある数字を出せる時期になりましたら、根拠とともにそれをご説明いたします。
今の段階では何を言っても私の感覚論にしか聞こえないところが大きいのですけども、今思っていることとしましては、「なぜ、今まで日本市場しか見てなかったのか」ということです。そう後悔してしまうぐらいに、もっと早く米国市場を見るべきだったなと思っております。それぐらい米国市場のメディア業界は、可能性があります。
その理由ですが、米国のデジタルメディア市場において、米国に置ける新興メディアの成長率が、昨年に軒並み鈍化し始めた状況があります。
一例を挙げますとMashableという新興メディアは、2015年か2016年に約250億円くらいのバリエーションで資金調達をしておきながら、昨年、約50億円での買収が発表されました。無料で記事を公開して広告で収益化するという新興メディアのビジネスモデルの限界が顕著になってきているのは、米国市場の一つの状況です。
それに拍車をかけているのが、Facebookのアルゴリズム変更です。私の聞いてる感覚でも、各メディアのFacebook経由のトラフィックが30%くらいは落ちてるという状況なんですね。外部のプラットフォームに流入を依存するモデルも、非常に厳しくなってきています。
そのため、自分たちでしっかりとプラットホームを持ち読者との最初の接点を押さえる。その上で、広告一本足打法ではなく、しっかり課金モデルを作っていく。このNewsPicksのビジネスモデルの重要性が高まっていると感じています。そのような背景から、Dow Jones社も自分たちでちゃんとプラットホームを持つ必要があると考え、NewsPicksへの投資を決めていると理解しています。
最後に、米国における毎日のニュースの収集方法ですね。我々は特にニューヨークや都市部の若者をターゲットとしてるのですが、まだ、決定的なサービスはないと実感しています。
これは日本で見ている以上に米国にいると感じることでありまして、決定的なサービスがないのは、日本でNewsPicksを始めたときと非常に似ている状況です。FacebookやTwitterでニュースを見ていればそれで十分だよねというような感覚が、米国都市部においても大きいと考えます。
ここでちゃんと決定的なサービスを出していくっていうことはタイミングとしても非常に合ってるんじゃないかなと。
そのため、NewsPicksの本源的価値は米国でも必要とされていると感じていますので、後は、しっかり良いチームを作って、エクゼキューション力を高めて行く事が今は何より大切だと考えています。
2つ目のご質問に関しましては、太田からご説明いたします。
(10/11)に続く
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質問者3:
大きく2つありまして、今の質問にちょっと近いんですけれども、梅田さんは今かなりの時間アメリカで過ごされていると思います。その中で何か感じるものがあったからこそ、今回の4億の投資になってると思うのですが、実際向こうに行かれて、このアプリをローンチして2ヶ月経った中で、定性的にどういうところにポテンシャルを感じているのか、またそれに対してDow Jonesの方がどういうスタンスでいるのかをお伺いしたいというのが1点目です。
あともう1つは、NewsPicksもアカデミアを通じてかなりコミュニティ形成されていると思うんですけれども、一方でSPEEDAもユーザー会を開催するなど、コミュニティ形成の方に動いているかと思います。
https://www.wantedly.com/companies/uzabase-inc/post_articles/108847
NewsPicksにSPEEDA、そして新しい事業も含めてコミュニティ化を進めることで、大きいビジネスソーシャルを作っていく流れになると思うんですけれども、長い目で見たときに、そのビジネスソーシャルを御社としてどう位置付けて動いていこうと思ってるのかを教えていただければと思います。
梅田:
まず1点目について私から回答いたします。
定性的な面でいきますと、私の時間の使い方なり投資している金額が、可能性を感じているというすべての答えにはなるかと思います。
今後、然るべきタイミングで米国版NewsPicksについてもKPIは公開していくべきだなと思っておりますので、意味のある数字を出せる時期になりましたら、根拠とともにそれをご説明いたします。
今の段階では何を言っても私の感覚論にしか聞こえないところが大きいのですけども、今思っていることとしましては、「なぜ、今まで日本市場しか見てなかったのか」ということです。そう後悔してしまうぐらいに、もっと早く米国市場を見るべきだったなと思っております。それぐらい米国市場のメディア業界は、可能性があります。
その理由ですが、米国のデジタルメディア市場において、米国に置ける新興メディアの成長率が、昨年に軒並み鈍化し始めた状況があります。
一例を挙げますとMashableという新興メディアは、2015年か2016年に約250億円くらいのバリエーションで資金調達をしておきながら、昨年、約50億円での買収が発表されました。無料で記事を公開して広告で収益化するという新興メディアのビジネスモデルの限界が顕著になってきているのは、米国市場の一つの状況です。
それに拍車をかけているのが、Facebookのアルゴリズム変更です。私の聞いてる感覚でも、各メディアのFacebook経由のトラフィックが30%くらいは落ちてるという状況なんですね。外部のプラットフォームに流入を依存するモデルも、非常に厳しくなってきています。
そのため、自分たちでしっかりとプラットホームを持ち読者との最初の接点を押さえる。その上で、広告一本足打法ではなく、しっかり課金モデルを作っていく。このNewsPicksのビジネスモデルの重要性が高まっていると感じています。そのような背景から、Dow Jones社も自分たちでちゃんとプラットホームを持つ必要があると考え、NewsPicksへの投資を決めていると理解しています。
最後に、米国における毎日のニュースの収集方法ですね。我々は特にニューヨークや都市部の若者をターゲットとしてるのですが、まだ、決定的なサービスはないと実感しています。
これは日本で見ている以上に米国にいると感じることでありまして、決定的なサービスがないのは、日本でNewsPicksを始めたときと非常に似ている状況です。FacebookやTwitterでニュースを見ていればそれで十分だよねというような感覚が、米国都市部においても大きいと考えます。
ここでちゃんと決定的なサービスを出していくっていうことはタイミングとしても非常に合ってるんじゃないかなと。
そのため、NewsPicksの本源的価値は米国でも必要とされていると感じていますので、後は、しっかり良いチームを作って、エクゼキューション力を高めて行く事が今は何より大切だと考えています。
2つ目のご質問に関しましては、太田からご説明いたします。
(10/11)に続く
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