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アイスタディ Research Memo(3):2017年12月期はブイキューブとの資本提携後、最高業績を達成

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2017年12月期業績
アイスタディ<2345>の2017年12月期の業績は、売上高が755百万円、営業利益は47百万、経常利益は 38百万円、当期純利益は42百万円と、売上・利益とも2017年10月時点での見通しを上回り、ブイキューブとの資本提携後、最高の業績を達成し、初の黒字転換となった。

ストック売上高は2017年1月時点の185百万円から2017年12月時点の289百万円と、1.6倍まで増加した。今後もストック増加に注力し、継続性のある事業基盤を作る計画だ。

セグメント別業績を見ると、LMS事業では、法人向け学習管理システム「iStudy LMS」の大型案件が9月から開始したことと、4月より販売を開始した法人向けビデオソリューション「Qumu」の新規導入社数が、発売開始から契約件数が順調に増加し好調に推移したことなどにより、業績が向上した。セグメント売上高は396百万円、セグメント利益は12百万円となった。研修サービス事業は、6月にブイキューブより取得したビデオ収録・配信スタジオ関連の売上が加わったこと、ラーニングサービス売上(研修申込み代行サービス)が好調に推移したことなどで、売上高が358百万円、セグメント利益35百万円となった。

同社はこの第2創業期の成長要因を、3つの成長エンジンとして定義している。

1つ目は2017年4月より販売開始したがビジネスビデオ のプラットフォーム「Qumu」である。 9ヶ月間で顧客数が6件から28件と約4.6倍に増加し、ストック売上の大幅な増加に寄与した。

2つ目は2017年6月より提供開始したイベントサービス事業が、年間2,000回を超える映像配信をサポートし業績向上に貢献したことである。同サービスの顧客は9割がブイキューブであり、2017年12月期のスタジオ稼働率は約4割程度であるため、今後さらなる積極展開による伸びしろが見込まれる。

3つ目は積極的な業務提携である。2017年8月にフィスコ関連グループ((株)イーフロンティア、(株)実業之日本社、フィスコ<3807>、ネクスグループ<6634>、(株)フィスコ仮想通貨取引所)と資本業務提携を行った。また、12月にはカイカ<2315>と資本業務提携を行った。カイカは40年以上にわたり金融業を始めとしたシステム開発の実績を有している。現在はFinTech関連ビジネスを戦略的注力領域に掲げ、特にブロックチェーン技術とAI に注目し、様々な取り組みを行っている。これらの提携により第3の成長戦略に向けての財務基盤、技術基盤を強化している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



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