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ソフトブレーン Research Memo(1):2021年以降は高成長ステージに入る見通し

注目トピックス 日本株
■要約

ソフトブレーン<4779>は企業の営業課題を解決、支援するための営業支援システム(CRM/SFA)である「eセールスマネージャー」の販売と営業コンサルティングサービスを中心とした営業イノベーション事業※と、子会社のフィールドマーケティング事業が主力。「eセールスマネージャー」は、使い勝手No.1の営業支援ツールとして国産ベンダーでトップシェア、累計導入企業数は4,500社を超える。

※2018年12月期より、eセールスマネージャー関連事業を営業イノベーション事業に改称している。事業内容は同一のため、本レポートでは営業イノベーション事業に統一して記載。


1. 2017年12月期業績は増収減益に
2017年12月期の連結業績は、売上高が前期比4.8%増の8,091百万円、営業利益が同6.4%減の949百万円と増収減益決算となった。フィールドマーケティング事業が、スポット案件の受注減少や事業拡大のための体制強化を進めたことで減収減益となったものの、営業の生産性向上に向けた取り組みが活発化するなかで営業イノベーション事業は2ケタ増収増益と好調を持続、売上高については過去最高を更新した。

2. 2018年12月期業績は2ケタ増収増益見通し
2018年12月期の連結業績は、売上高が前期比10.0%増の8,900百万円、営業利益が同21.1%増の1,150百万円と2ケタ増収増益となる見通し。営業イノベーション事業の好調が続くほか、フィールドマーケティング事業も営業体制強化による受注案件の拡大により増収増益に転じる見込みで、2期ぶりの過去最高業績更新を目指す。

3. 中期経営計画を発表
2018年1月に3ヶ年の中期経営計画を発表した。フローからストック型収益モデルへと収益構造の改革を進めながら、2021年以降の急成長を目指すための準備期間として、この3年間を位置付けている。営業イノベーション事業では、既存事業の強化を進めつつ、顧客層の拡大を図るべく、中堅・中小企業向けにはセルフサーブ型※の「eセールスマネージャーRemix MS」を、規制産業や特殊業務が発生する特定業種向けには業種特性に合わせた製品を展開していく。中期経営計画ではこれら新規製品の収益貢献は織り込まず、既存製品の強化だけで年率16%の売上成長を計画している。一方、フィールドマーケティング事業では、全国に張り巡らされた主婦層を中心としたフィールドサポートスタッフを最大活用し、消費財メーカーのアウトソーシング需要を取り込んでいくほか、その他のアウトソーシング市場にも事業領域を拡大していくことで、年率7%の売上成長を計画している。最終年度となる2020年12月期の業績目標としては、売上高で11,250百万円、営業利益で1,530百万円を掲げている。

※顧客自身で、自社の営業プロセスにフィットしたインプットやアウトプットの設定変更や、データのアップロード等が簡単に行えるシステムのこと。


4. 配当性向30%を目途に配当を実施
同社は配当方針について、格別の資金需要が無い限りは配当性向で30%を目安に継続的に配当を行っていくこととしている。2018年12月期の1株当たり配当金は前期比1.0円増配の8.0円(配当性向31.3%)を予定している。今後も収益拡大が続けば配当成長が期待できることになる。

■Key Points
・2018年12月期はフィールドマーケティング事業も回復し、増益に転じる見通し
・「eセールスマネージャー」は新製品の投入により顧客層の拡大を図る
・2020年12月期に連結営業利益で15億円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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