ネクステージ Research Memo(1):顧客生涯価値の獲得によるビジネスモデルで次のステージへ
[18/03/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
ネクステージ<3186>は、愛知県名古屋市に本社を置く中古車販売の大手。2013年7月に株式を上場し、そのメリットを生かして急成長中。2017年11月期の売上高は1,000億円を突破し、業界トップクラスの規模となった。
1. 独自のビジネスモデルで急成長
北は北海道、南は九州・熊本県までをカバーする広域で多店舗展開をする独自のビジネスモデルで急成長した。2016年11月期より店舗構成を見直し、エッジを効かせた専門店「SUV LAND」と顧客の生涯価値「ライフタイム・バリュー」の獲得を目指す「総合店」の新しい店舗業態として「大型店」を推進している。他社の追随が困難な独自のビジネスモデルにより、高い増収率と収益性の向上を実現している。展示車両が近隣他店の2〜3倍と豊富な在庫を持ち、整備ピットと買取専門店を併設する大型店は、中古車ビジネスとなる車両販売、用品販売(クロスセル)、保険、整備、点検、車検、買取のフルサイクルを1拠点で提供する地域一番店となる。顧客の購買アクションにつながる、来店動機、契約動機、販売後の滞留動機、買替動機を高めるための施策をプロアクティブに行っており、1拠点当たりの収益の最大化を図っている。
2. 2017年11月期の業績
2017年11月期の連結業績は、売上高が前期比36.4%増の118,971百万円と1,000億円を突破し、経常利益は同58.4%増の3,304百万円となった。過去3期間で、売上高は2.4倍、経常利益は5.6倍の急成長を遂げた。同期のROEは22.0%と他社を圧倒し、ROAも11.2%の高水準を達成した。資産価値の健全性と収益性を確保するため高速経営を標榜しており、同期はたな卸資産回転日数を56日と前期比6日短縮し、併せて売上高総利益率を同1.2ポイント増の16.0%へ向上させた。
3. 2020年ビジョン
2020年ビジョンの目標として、2020年11月期に売上高2,000億円、経常利益100億円を掲げている。年間出店ペースは、SUV LANDと総合店で7店舗、輸入車を扱うオートステージが2店舗、新車(輸入車)ディーラーが3〜4店舗を計画している。今後の出店は全て大型店を計画しており、加速度的に市場シェア拡大を目指すべく、2017年11月払込で公募増資のエクイティファイナンスを行った。また、多数の新卒採用が必要となるが、上場による知名度の向上、社会的信用の高まりなどのメリットを活かしている。長期的には、売上高を5,000億円、さらに1兆円を目指す。
■Key Points
・店舗戦略を中型店の多店舗展開から大型店へシフト
・2017年11月期、売上高が1,000億円突破、経常利益も大幅増
・2020年11月期の目標は、売上高2,000億円、経常利益100億円
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
<MW>
ネクステージ<3186>は、愛知県名古屋市に本社を置く中古車販売の大手。2013年7月に株式を上場し、そのメリットを生かして急成長中。2017年11月期の売上高は1,000億円を突破し、業界トップクラスの規模となった。
1. 独自のビジネスモデルで急成長
北は北海道、南は九州・熊本県までをカバーする広域で多店舗展開をする独自のビジネスモデルで急成長した。2016年11月期より店舗構成を見直し、エッジを効かせた専門店「SUV LAND」と顧客の生涯価値「ライフタイム・バリュー」の獲得を目指す「総合店」の新しい店舗業態として「大型店」を推進している。他社の追随が困難な独自のビジネスモデルにより、高い増収率と収益性の向上を実現している。展示車両が近隣他店の2〜3倍と豊富な在庫を持ち、整備ピットと買取専門店を併設する大型店は、中古車ビジネスとなる車両販売、用品販売(クロスセル)、保険、整備、点検、車検、買取のフルサイクルを1拠点で提供する地域一番店となる。顧客の購買アクションにつながる、来店動機、契約動機、販売後の滞留動機、買替動機を高めるための施策をプロアクティブに行っており、1拠点当たりの収益の最大化を図っている。
2. 2017年11月期の業績
2017年11月期の連結業績は、売上高が前期比36.4%増の118,971百万円と1,000億円を突破し、経常利益は同58.4%増の3,304百万円となった。過去3期間で、売上高は2.4倍、経常利益は5.6倍の急成長を遂げた。同期のROEは22.0%と他社を圧倒し、ROAも11.2%の高水準を達成した。資産価値の健全性と収益性を確保するため高速経営を標榜しており、同期はたな卸資産回転日数を56日と前期比6日短縮し、併せて売上高総利益率を同1.2ポイント増の16.0%へ向上させた。
3. 2020年ビジョン
2020年ビジョンの目標として、2020年11月期に売上高2,000億円、経常利益100億円を掲げている。年間出店ペースは、SUV LANDと総合店で7店舗、輸入車を扱うオートステージが2店舗、新車(輸入車)ディーラーが3〜4店舗を計画している。今後の出店は全て大型店を計画しており、加速度的に市場シェア拡大を目指すべく、2017年11月払込で公募増資のエクイティファイナンスを行った。また、多数の新卒採用が必要となるが、上場による知名度の向上、社会的信用の高まりなどのメリットを活かしている。長期的には、売上高を5,000億円、さらに1兆円を目指す。
■Key Points
・店舗戦略を中型店の多店舗展開から大型店へシフト
・2017年11月期、売上高が1,000億円突破、経常利益も大幅増
・2020年11月期の目標は、売上高2,000億円、経常利益100億円
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
<MW>