スカラ Research Memo(1):2018年6月期はNon-GAAP指標で2ケタ増収増益となる見通し
[18/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
スカラ<4845>は、企業のWebサイト内で利用する検索サービスやFAQサービス等の大手で、ストック型ビジネスモデルであるSaaS/ASP※サービスを中心にIoTやビッグデータに関連する最新技術を用いたサービスまで、幅広く事業を展開している。直販営業で顧客ニーズを取り込みながら、サービスラインナップを拡充し、着実に成長を続けている。事業領域拡大のためにM&Aにも積極的で、2016年7月に営業支援ソフト大手のソフトブレーン<4779>を子会社化(議決権所有割合は50.23%)したほか、2017年8月にECサイト運営会社の(株)plube(出資比率100%)、2018年3月に光通信<9435>グループのコールセンター向けカスタマーサポートコンサルティングを行う(株)レオコネクト(出資比率66.0%)をそれぞれ子会社化している。なお、同社は2016年6月期よりIFRS(国際財務報告基準)に移行している。
※アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客に提供するサービス。
1. 2018年6月期第2四半期累計業績はNon-GAAP指標で増収増益に
2018年6月期第2四半期累計(2017年7月-12月)の連結業績は、一時的な収益を除いたNon-GAAP指標で、売上収益が前年同期比10.7%増の5,854百万円、営業利益が同12.2%増の822百万円となった。SFA事業やフィールドマーケティング事業等のソフトブレーンの事業が減益となったものの、SaaS/ASP事業が2ケタ増収増益と好調に推移したことが要因だ。「i-search」「i-ask」など主力サービスの契約件数が順調に拡大したほか、損害保険ジャパン日本興亜(株)が提供する個人向け安全運転支援サービス「ドライビング!」のビッグデータ処理・管理システムの開発案件が収益に貢献した。なお、2017年8月より子会社化したplubeは売上収益で225百万円、営業利益で26百万円となっている。
2. Non-GAAP指標で2018年6月期は2ケタ増収増益見通し
Non-GAAP指標で見た2018年6月期の連結業績は、売上収益が前期比21.0%増の12,900百万円、営業利益が同15.1%増の1,600百万円となる見通し。ソフトブレーンの業績見通しを引き下げたため、期初計画(売上収益12,600百万円、営業利益1,710百万円)に対して営業利益は若干下方修正したが、SaaS/ASP事業の好調でカバーする格好となる。また、売上収益では2018年3月に子会社化したレオコネクトで900百万円の寄与を見込んでいる。
3. 新サービスの拡販とレオコネクトとの協業に注力
同社は「i-gift」(デジタルギフトサービス)や「i-livechat」(Webチャットシステム)等の新サービスの拡販に注力し、ストック収益の更なる積み上げを目指している。また、レオコネクトの子会社化により、今後、光通信グループのコールセンターに対して同社のIVR(自動音声応答サービス)等の拡販を進めていくほか、電話とWebを組み合わせた付加価値の高い新サービスの開発も共同で進めていく方針だ。レオコネクトも光通信グループ以外の顧客開拓を進めることで、収益成長を目指していくことになる。
4. 配当は収益成長を前提に連続増配方針
配当方針としては、財務体質の強化と今後の事業展開を図るために必要な内部留保を確保しつつ、安定的、継続的に実施していくことを基本方針としている。2018年6月期は1株当たり配当金で前期比2.0円増の20.0円と9期連続の増配を予定しており、今後も収益成長とともに増配を継続していくことを目標としている。
■Key Points
・企業向けクラウドサービスがコア事業、M&A戦略によって事業規模を拡大中
・「i-gift」「i-livechat」など新サービスの拡販とレオコネクトとの協業を進め、収益拡大を目指す
・M&A戦略は着実に実行中、新事業領域への展開で更なる成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>
スカラ<4845>は、企業のWebサイト内で利用する検索サービスやFAQサービス等の大手で、ストック型ビジネスモデルであるSaaS/ASP※サービスを中心にIoTやビッグデータに関連する最新技術を用いたサービスまで、幅広く事業を展開している。直販営業で顧客ニーズを取り込みながら、サービスラインナップを拡充し、着実に成長を続けている。事業領域拡大のためにM&Aにも積極的で、2016年7月に営業支援ソフト大手のソフトブレーン<4779>を子会社化(議決権所有割合は50.23%)したほか、2017年8月にECサイト運営会社の(株)plube(出資比率100%)、2018年3月に光通信<9435>グループのコールセンター向けカスタマーサポートコンサルティングを行う(株)レオコネクト(出資比率66.0%)をそれぞれ子会社化している。なお、同社は2016年6月期よりIFRS(国際財務報告基準)に移行している。
※アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客に提供するサービス。
1. 2018年6月期第2四半期累計業績はNon-GAAP指標で増収増益に
2018年6月期第2四半期累計(2017年7月-12月)の連結業績は、一時的な収益を除いたNon-GAAP指標で、売上収益が前年同期比10.7%増の5,854百万円、営業利益が同12.2%増の822百万円となった。SFA事業やフィールドマーケティング事業等のソフトブレーンの事業が減益となったものの、SaaS/ASP事業が2ケタ増収増益と好調に推移したことが要因だ。「i-search」「i-ask」など主力サービスの契約件数が順調に拡大したほか、損害保険ジャパン日本興亜(株)が提供する個人向け安全運転支援サービス「ドライビング!」のビッグデータ処理・管理システムの開発案件が収益に貢献した。なお、2017年8月より子会社化したplubeは売上収益で225百万円、営業利益で26百万円となっている。
2. Non-GAAP指標で2018年6月期は2ケタ増収増益見通し
Non-GAAP指標で見た2018年6月期の連結業績は、売上収益が前期比21.0%増の12,900百万円、営業利益が同15.1%増の1,600百万円となる見通し。ソフトブレーンの業績見通しを引き下げたため、期初計画(売上収益12,600百万円、営業利益1,710百万円)に対して営業利益は若干下方修正したが、SaaS/ASP事業の好調でカバーする格好となる。また、売上収益では2018年3月に子会社化したレオコネクトで900百万円の寄与を見込んでいる。
3. 新サービスの拡販とレオコネクトとの協業に注力
同社は「i-gift」(デジタルギフトサービス)や「i-livechat」(Webチャットシステム)等の新サービスの拡販に注力し、ストック収益の更なる積み上げを目指している。また、レオコネクトの子会社化により、今後、光通信グループのコールセンターに対して同社のIVR(自動音声応答サービス)等の拡販を進めていくほか、電話とWebを組み合わせた付加価値の高い新サービスの開発も共同で進めていく方針だ。レオコネクトも光通信グループ以外の顧客開拓を進めることで、収益成長を目指していくことになる。
4. 配当は収益成長を前提に連続増配方針
配当方針としては、財務体質の強化と今後の事業展開を図るために必要な内部留保を確保しつつ、安定的、継続的に実施していくことを基本方針としている。2018年6月期は1株当たり配当金で前期比2.0円増の20.0円と9期連続の増配を予定しており、今後も収益成長とともに増配を継続していくことを目標としている。
■Key Points
・企業向けクラウドサービスがコア事業、M&A戦略によって事業規模を拡大中
・「i-gift」「i-livechat」など新サービスの拡販とレオコネクトとの協業を進め、収益拡大を目指す
・M&A戦略は着実に実行中、新事業領域への展開で更なる成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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