スカラ Research Memo(6):SaaS/ASP事業が好調、SFA、フィールドマーケティング事業は一時伸び悩む
[18/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■スカラ<4845>の業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) SaaS/ASP事業
SaaS/ASP事業の売上収益は前年同期比21.7%増の1,602百万円、Non-GAAP指標の営業利益は同113.6%増の298百万円となった。売上収益を形態別で見ると月額・従量課金収入が各種サービスの契約件数が順調に拡大したことで、前年同期比8.6%増の1,066百万円となり、一時的な売上収益も損害保険ジャパン日本興亜が提供する個人向け安全運転支援サービス「ドライビング!」※のビッグデータの処理・管理システムを開発したことが寄与し、同60.5%増の536百万円と大きく伸長した。
※「安全運転支援機能」を搭載した通信機能付き専用ドライブレコーダーを搭載することで運転中の安心を提供し、運転後は「安全運転診断」や「視機能トレーニング」等により運転技術のセルフメンテナンスを行うことも可能となっている。また、事故が発生した場合は、ドライブレコーダーの衝撃検知を活用した「事故時通報機能」や「事故現場駆けつけサービス」により、安心・安全なカーライフをトータルサポートするサービス。
サービス別売上収益の前年同期比伸び率を見ると、「i-search」が15.7%増、「i-ask」が16.6%増と主力の「iシリーズ」が好調に推移したほか、新サービスの「i-gift」やチャットボットシステムも導入実績が出始めている。「i-gift」については損害保険会社向けに数社導入が進んだ。また、WebサービスもWebサイト制作の受注案件が増加し、11.4%増となった。IoT・ビッグデータ関連では、安全運転支援サービス「ドライビング!」の開発により133.6%増と大きく伸長した。「ドライビング!」についてはサービスの運用開始が2018年1月からとなっており、第3四半期以降に月額で運用管理収入が計上されることになる。その他、「IVR」等の電話系サービスが3.1%増、ニュース配信サービスが1.9%増と堅調に推移した。なお、「Model204」のサービスを2016年秋に終了しており、同サービス終了の影響により47百万円の減収要因となっている。
営業利益の増減要因を見ると、売上収益増で285百万円、広告宣伝費などのコスト削減効果で32百万円の増益要因となったのに対して、外注費の増加で116百万円、販管費のうち人件費の増加で30百万円、監査費用の増加で11百万円の減益要因となった。増収効果により営業利益率も前年同期の10.6%から18.7%と大きく上昇した。
(2) SFA事業
SFA事業の売上収益は前年同期比6.3%増の2,040百万円、営業利益は同21.3%減の350百万円となった。主力製品である「eセールスマネージャー」が大型案件の獲得により好調に推移したほか、営業課題にフォーカスしたコンサルティング、スキルトレーニングも堅調に推移した。ただ、中長期の成長に向けて「eセールスマネージャー」の開発投資を積極化したことで、営業利益は減益となった。
(3) フィールドマーケティング事業
フィールドマーケティング事業の売上収益は前年同期比0.2%減の1,626百万円、営業利益は同13.3%減の118百万円となった。フィールド業務の一括受託や派遣事業などストックビジネスについては前年同期並みの水準で推移したものの、店頭調査等の短期スポット案件が減少したことが減収要因となった。また、利益面では更なる成長に向けて営業体制の強化を図ったことや、「フィールド・クラウドソーシング」という新たな事業コンセプトのもとで、新市場創出に向けた投資を積極的に進めたことが減益要因となった。ただ、前下期との比較においては増収増益となっている。
(4) その他
その他の売上収益は前年同期比39.0%増の584百万円、営業利益は同429.5%増の54百万円となった。出版事業である書籍販売の復調に加えて、ECサイト運営会社であるplubeが連結対象として加わったことにより売上収益で225百万円、営業利益で26百万円の増加要因となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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2. 事業セグメント別動向
(1) SaaS/ASP事業
SaaS/ASP事業の売上収益は前年同期比21.7%増の1,602百万円、Non-GAAP指標の営業利益は同113.6%増の298百万円となった。売上収益を形態別で見ると月額・従量課金収入が各種サービスの契約件数が順調に拡大したことで、前年同期比8.6%増の1,066百万円となり、一時的な売上収益も損害保険ジャパン日本興亜が提供する個人向け安全運転支援サービス「ドライビング!」※のビッグデータの処理・管理システムを開発したことが寄与し、同60.5%増の536百万円と大きく伸長した。
※「安全運転支援機能」を搭載した通信機能付き専用ドライブレコーダーを搭載することで運転中の安心を提供し、運転後は「安全運転診断」や「視機能トレーニング」等により運転技術のセルフメンテナンスを行うことも可能となっている。また、事故が発生した場合は、ドライブレコーダーの衝撃検知を活用した「事故時通報機能」や「事故現場駆けつけサービス」により、安心・安全なカーライフをトータルサポートするサービス。
サービス別売上収益の前年同期比伸び率を見ると、「i-search」が15.7%増、「i-ask」が16.6%増と主力の「iシリーズ」が好調に推移したほか、新サービスの「i-gift」やチャットボットシステムも導入実績が出始めている。「i-gift」については損害保険会社向けに数社導入が進んだ。また、WebサービスもWebサイト制作の受注案件が増加し、11.4%増となった。IoT・ビッグデータ関連では、安全運転支援サービス「ドライビング!」の開発により133.6%増と大きく伸長した。「ドライビング!」についてはサービスの運用開始が2018年1月からとなっており、第3四半期以降に月額で運用管理収入が計上されることになる。その他、「IVR」等の電話系サービスが3.1%増、ニュース配信サービスが1.9%増と堅調に推移した。なお、「Model204」のサービスを2016年秋に終了しており、同サービス終了の影響により47百万円の減収要因となっている。
営業利益の増減要因を見ると、売上収益増で285百万円、広告宣伝費などのコスト削減効果で32百万円の増益要因となったのに対して、外注費の増加で116百万円、販管費のうち人件費の増加で30百万円、監査費用の増加で11百万円の減益要因となった。増収効果により営業利益率も前年同期の10.6%から18.7%と大きく上昇した。
(2) SFA事業
SFA事業の売上収益は前年同期比6.3%増の2,040百万円、営業利益は同21.3%減の350百万円となった。主力製品である「eセールスマネージャー」が大型案件の獲得により好調に推移したほか、営業課題にフォーカスしたコンサルティング、スキルトレーニングも堅調に推移した。ただ、中長期の成長に向けて「eセールスマネージャー」の開発投資を積極化したことで、営業利益は減益となった。
(3) フィールドマーケティング事業
フィールドマーケティング事業の売上収益は前年同期比0.2%減の1,626百万円、営業利益は同13.3%減の118百万円となった。フィールド業務の一括受託や派遣事業などストックビジネスについては前年同期並みの水準で推移したものの、店頭調査等の短期スポット案件が減少したことが減収要因となった。また、利益面では更なる成長に向けて営業体制の強化を図ったことや、「フィールド・クラウドソーシング」という新たな事業コンセプトのもとで、新市場創出に向けた投資を積極的に進めたことが減益要因となった。ただ、前下期との比較においては増収増益となっている。
(4) その他
その他の売上収益は前年同期比39.0%増の584百万円、営業利益は同429.5%増の54百万円となった。出版事業である書籍販売の復調に加えて、ECサイト運営会社であるplubeが連結対象として加わったことにより売上収益で225百万円、営業利益で26百万円の増加要因となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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