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スカラ Research Memo(7):自己資本比率は40%台をキープ、財務の健全性は維持

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
スカラ<4845>の2018年6月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比719百万円増加の15,660百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現預金が109百万円増加したほか、営業債権及びその他債権が394百万円増加した。また、非流動資産では繰延税金資産が101百万円減少し、その他の長期金融資産が143百万円、有形固定資産が62百万円、のれんが74百万円、無形資産が51百万円それぞれ増加した。

負債合計は前期末比250百万円増加の7,272百万円となった。主な変動要因は、有利子負債が413百万円増加し、営業債務及びその他債務が300百万円減少した。また、資本合計は前期末比468百万円増加の8,388百万円となった。主な変動要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益372百万円、非支配持分に帰属する四半期利益191百万円の計上、及び配当金の支出で150百万円となっている。

経営指標を見ると、積極的なM&A戦略を目的とした有利子負債の増加で有利子負債比率が前期末の79.7%から82.7%に上昇したものの、収益拡大に伴い自己資本比率は40.0%とほぼ横ばい水準となっている。また、ネットキャッシュ(現預金-有利子負債)もほぼ均衡水準をキープしていることから、財務の健全性は維持されているものと判断される。ただし、総資産の約37%はのれん(5,758百万円)で占められており、その大半を占めるソフトブレーンの収益が今後悪化した場合には、減損処理による財務体質悪化のリスクがある点には留意する必要がある。現時点ではソフトブレーンの業績も堅調に推移しており、そのリスクは極めて低いものと弊社では考えている。なお、同社は有利子負債の水準に関して今後は、徐々に削減していく意向を示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



<NB>

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