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サイバリンクス Research Memo(1):主に食品小売業と官公庁向けに、基幹業務システムをシェアクラウドで提供

注目トピックス 日本株
■要約

サイバーリンクス<3683>の主力事業は、ITクラウド事業とモバイルネットワーク事業の2つ。ITクラウド事業は、主に流通業(特に食品関連)向けと官公庁向けに基幹業務システム等のクラウドサービスを提供している。同社が提供するクラウドサービスは、共同利用する「シェアクラウド」であり、高機能・高品質でありながら低価格を実現している点が同社の特色であり強みとなっている。モバイルネットワーク事業は、NTTドコモ<9437>の2次代理店としてドコモショップの運営を行っている。

1. 2017年12月期(実績):営業利益は前期比0.8%減
2017年12月期決算は、売上高が前期比3.3%増の9,615百万円、営業利益が同0.8%減の577百万円、経常利益が同3.6%増の609百万円、当期純利益が同24.6%減の251百万円となった。当初から人員増強等による費用増が見込まれていたことから小幅増益予想であったが、官公庁向け案件の受注が見込みを下回り、結果は見通しをやや下回った。一部ソフトウェアの減損損失(特別損失)177百万円を計上したことから当期純利益は24.6%の減益となった。

2. 2018年12月期通期(予想):営業利益は前期比4.3%増を予想
2018年12月期通期の業績は、売上高で前期比3.6%増の9,957百万円、営業利益で同4.3%増の602百万円、経常利益で同0.1%増の610百万円、当期純利益で同41.1%増の355百万円と予想されている。ただし、採算性の高い案件が下期に偏ることや、上期に研究開発投資が大幅増となることから、第2四半期の営業利益は前年同期比で44.6%減が見込まれている。また通期の経常利益は前期比0.1%増の予想だが、のれん償却額を含めた償却前経常利益は同8.7%増と高い増益率が見込まれている。

3. 中期経営計画:2020年12月期に売上高107億円、経常利益11億円を目指す
中期経営計画を発表しているが、様々な施策を実行することで最終年度の2020年12月期に売上高10,750百万円、経常利益1,100百万円、償却前経常利益1,460百万円、ROE15.0%以上を目指すとしている。主力製品の新バージョンの投入や医療情報連携システムの展開などで目標を達成する計画だ。

■Key Points
・シェアクラウド、流通業界向けに特化したユニークなITベンダー
・2018年12月期通期業績は、営業利益は前期比4.3%増、償却前経常利益は同8.7%増予想
・中期経営計画目標は2020年12月期に経常利益11億円、ROE15%以上

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



<NB>

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