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【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2018年3月期決算(1/3)

注目トピックス 日本株


このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2018年3月期の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。3本に分けたコンテンツの1本目です。

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進行役:

この時間は、スパークス・グループ<8739>の2018年3月期決算につきまして、代表取締役CEOの阿部とともにお伝えしていきます。
よろしくお願いいたします。

CEO阿部:
よろしくお願いします。

進行役:
ではまず、2018年3月期決算の総括をお願いします。

CEO阿部:
前回もお話したのですが、私どもが当面目標としているゴールに対して、7合目まで来たというこということだと思います。私たちのハイブリット型なモデル、スパークスの投資哲学をベースにいくつかの柱を作ろうとしているのですが、それぞれの柱が、一つ一つしっかりと成長し始め、成長が結果として現れているという意味で、私としては、新しい始まりだということと、当面目指しているゴールに対してはまだまだ7合目だというのが、総括すると、今回の決算ということになります。

進行役:
第3四半期決算の時もお伝えいたしましたけれども、7合目というのは、営業利益・配当・AUMという3つの指標で到達感がある、ということですね、

CEO阿部:
その通りです。1つは利益。営業利益、平均的なピーク利益、少し言葉を変えて言うと、ノーマライズな平均的利益ということで、90億円〜100億円を目指してきました。そことの対比でいうと、今回は66億円弱ということで、約7割のレベルに到達しました。
2つ目は配当です。配当も過去、記念配を除くと1株当たり配当は10円というのがピークです。それに対して今回7円ということです。
それから、預かり資産も期末ベースでいうと、2007年の3月期が1兆8000億円ということで、今回期末では1兆1000億ですから、約7割弱、7合目まできたということ。
この3つの基本的な指標をベースに、お話をしているわけです。

進行役:
そして冒頭でも少しお話をさせていただきましたが、7合目でありながらその先が見えてきたというところを次のスライドでご説明いただきましょう。

CEO阿部:
7合目で今回目指している、先ほど申し上げた3つのゴールのピークに近づくということが、最終的なゴールではないのです。そこでやっとスタート時点に立つということです。そういうことを踏まえて、私どものハイブリット型の4つの柱が出来上がっていく歴史を振り返ったのがこのグラフです。
1999年創業約10年目の時まではまだ日本株だけのブティックでした。日本で最強・最良の投資のインテリジェンスを持ったチームを創っていくということを目標に創業して、10年目くらいまでは、日本株式投資の一本足打法でした。それが2000年代に入り、アジアに投資の軸を移し、日本からアジアに、2つのドメインを押さえていくことで発展しました。
3つ目が、福島の原発の事故を契機に、私ども投資会社として何かしなきゃいけないという気持ちで、発電所の投資を実物で作っていく、実物資産の投資を通して発電所を作っていくという活動を私どもの柱の中に加えました。これも再生可能エネルギー固定価格買取制度という仕組みができて、いろんな企業がこの領域に進出をしようとしたのですが、現状ファンドとしては、日本の再生可能エネルギーの発電所を最も多く持っているファンドになりました。ここからが本当に大きくなる勝負です。ここまでは株主の皆さんも、「スパークスはなぜ実物資産投資をしているのかな」ということだったかもしれません。これから本当の意味がわかっていただけます。なぜ私が、これを進めてきたかという意味を本当に株主の皆さんにこれからわかっていただけるようにしたいです。
4つ目は、2年半前に、未来創生ファンドを立ち上げました。これはトヨタ自動車、日本の産業資本の最大の投資家、投資家という言葉が当てはまらないかもしれませんが、事業主体です。それから、金融資本大手の三井住友銀行。この2社には、金融資本、産業資本、それぞれの強さと弱さもあるのです。それを補い合いながら、新しい領域を作ってく、ファンドを創るということで、その投資の役割を担わせていただいたということは非常に意味が大きいです。それから、何といっても、AI、ロボット、水素社会インフラ、この3つをテーマに時代を切り開いていく資本を提供するという資本の本来の役割になる投資ファンドができたということ、それがあえていうなら、ここまでまだ短い期間ではありますが、当初の期待をはるかに超えて大きな成果を出しつつあるという意味において、この4つの柱が、次のスパークスの形を示唆する柱に育ってきたという意味で、この終わった年度は非常に意味がある年度だったと思います。

進行役:
このグラフを見ていただきますとわかりますように、日本株以外にも実物資産で1,900億円。OneAsiaでおよそ300億円、未来創生もおよそ300億円から400億円の残高が積みあがっています。このビジネスモデルで収益性という意味でも大きく改善したのが終わった期の決算でした。

CEO阿部:
収益性は、いつも申し上げてきたことですが、損益分岐点を超えると、いわゆる限界利益率というのが非常に高いビジネスなのです。追加的な投資が要らないという意味で、構造的に利益率が高いビジネスです。その領域に今、入ってきているので、残高報酬の伸びに対して、利益の伸び率が非常に高くなります。さらに言えば、私が(スパークスのビジネスモデルを)ハイブリット型と申し上げているのは、残高報酬に加え成功報酬を付帯した投資を行っているためです。さらに言えば、一般的な言葉で言うとアセットクラスというのですが、実物資産それからベンチャーといった違ったアセットクラスを一つの考え方、哲学をベースに運用しています。それぞれが、非常に利益率が高い領域です。
プレミアムのブティックをそれぞれ経営しながら、それぞれ運営しながら、最もプレミアムな場所で最もプレミアムなクライアントに対して、投資というサービスを提供しているというのがスパークスなのです。そのスパークスが、やっと本格的に世の中で認められるような成長をし始めたことで、利益率はこれからもさらに高くなっていくと思います。あえて言うと成功報酬というマネージメント料率に加えて、ファンドの成績が良いとさらに、増えていく。さらに追加的に付加していく、利益の率も増えていく、というものがはっきりと出てきて、2018年3月期の成功報酬額は44億円です。前期の13億円に比べて大幅に伸びているのですが、この44億円というのは、特にこれから来る新しい年と比較して高いレベルだとは私は思っておらず、安定的にいける成功報酬だと思っています。

進行役:
成功報酬額の44億円は前期比で3倍以上になっているわけですが、新規事業はどのぐらい営業利益に貢献するようになっているのでしょうか。

CEO阿部:
44億円のうち約10億円が再生可能エネルギーの事業から来ている成功報酬です。この再生可能エネルギーのビジネスから来ている成功報酬というのは、いわゆる市場の上げ下げにほとんど影響されないベースの成功報酬で、成功報酬という言葉にぴったり当てはまるかどうかはわかりませんが、私どもがこれまで投資をしてきた投資がこれから少しずつ大きくなっていくにつれて、一定額、運用報酬とは違う形で計上される報酬が、この再生可能エネルギーのビジネスから計上される成功報酬です。これは、今後もこのレベル、もしくは少しづつ成長しながら継続していくと思います。

進行役:
新規事業の貢献度が高まると株式市場の上下に業績が影響を受けにくくなるという話でしょうか。

CEO阿部:
株式市場の変動に直接影響を受けない形に変質しているという言い方がいいかもしれません。ただもちろん株式市場が良くなると、この額はさらに大きくなっていくと思います。



(2/3)に続く




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