エイジア Research Memo(1):メール配信システムを中心としたクラウドサービスの成長により、増収増益が続く
[18/06/14]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■要約
エイジア<2352>は、企業向けに電子メール配信システム等の販売促進・マーケティングソリューションサービスを展開している。売上高の過半はクラウドサービスを中心としたストック型ビジネスとなっており、高収益性と安定性を兼ね備えているほか、無借金経営で好財務体質であることが特徴となっている。
1. 2018年3月期業績
2018年3月期の連結業績は、売上高で前期比14.5%増の1,523百万円、営業利益で同21.3%増の348百万円と3期連続の増収増益となり、過去最高を連続更新した。EC市場の拡大を追い風に、販促ツールとなる電子メール配信システムを中心にクラウドサービスの売上高が前期比12.1%増の862百万円と高成長を持続したことが業績のけん引役となった。また、利益率の高いクラウドサービスの伸長によって、営業利益率も前期比1.3ポイント上昇の22.9%となり、3期連続で上昇している。
2. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期の連結業績は、売上高で前期比11.6%増の1,700百万円、営業利益で同20.6%増の420百万円と2ケタ増収増益が続く見通し。引き続きクラウドサービスがけん引役となり、同サービスの売上高は前期比14.6%増と伸びが加速すると見ている。マーケティングオートメーションツールとなる「WEBCAS Auto Relations (以下、WEBCAS AR)(Ver.3)」※を上期中にリリースする予定となっており、「WEBCAS e-mail」からの乗り換えが期待できるほか、新規顧客の獲得も期待できるためだ。同社では、LINEやDMなど他の販促ツールとの連携も可能とした次期バージョンの開発にも着手しており、2019年前半を目途にリリースする予定となっている。マーケティングオートメーションツール市場は高成長が見込まれており、電子メールの高性能な配信技術をベースとした使い勝手の良い製品を投入することで、2019年以降も更なる成長が期待される。
※「WEBCAS AR」は電子メール販促施策のうち代表的な約30のシナリオに絞り、顧客のWeb行動や購買履歴、会員属性などをもとに電子メールを自動配信するツールで、「WEBCAS e-mail」よりも販促効果が高まるほか業務効率の向上にも寄与するツールとなる。
3. 中期経営計画
2017年5月に発表した中期経営計画では、最終年度となる2020年3月期に売上高で1,870百万円、営業利益で502百万円を目標として掲げた。初年度となる2018年3月期は売上高、営業利益ともに計画を上回って推移しており、順調な滑り出しを見せている。成長戦略としては、クラウドサービス事業を拡大していくことを基本に、次代の収益柱として注目される「WEBCAS AR」の開発とAIエンジンの活用による性能強化、及び「WEBCAS AR」の導入促進を図るためのコンサルティングサービスの充実に取り組んでいく。AI技術に関しては、2018年3月に慶應義塾大学発のAIベンチャーであるSENSY(株)と業務提携を発表し、AIを活用したメールマーケティングの共同研究を開始している。将来的には「WEBCAS AR(Ver.5)」でAIを活用したチャットボット等の機能を組み込み、一段の成長を目指していく考えだ。株主還元としては、配当性向30%前後を目安に配当成長も進めていく意向で、2019年3月期の1株当たり配当金は、前期比2.0円増配の20.0円(配当性向29.6%)と10期連続の増配を予定している。
■Key Points
・電子メール配信システムの大手で、配信性能は業界トップクラス
・販促ツールとして電子メール配信システムの需要拡大は今後も続く
・中期経営計画は当初計画を上回るペースで進捗
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MW>
エイジア<2352>は、企業向けに電子メール配信システム等の販売促進・マーケティングソリューションサービスを展開している。売上高の過半はクラウドサービスを中心としたストック型ビジネスとなっており、高収益性と安定性を兼ね備えているほか、無借金経営で好財務体質であることが特徴となっている。
1. 2018年3月期業績
2018年3月期の連結業績は、売上高で前期比14.5%増の1,523百万円、営業利益で同21.3%増の348百万円と3期連続の増収増益となり、過去最高を連続更新した。EC市場の拡大を追い風に、販促ツールとなる電子メール配信システムを中心にクラウドサービスの売上高が前期比12.1%増の862百万円と高成長を持続したことが業績のけん引役となった。また、利益率の高いクラウドサービスの伸長によって、営業利益率も前期比1.3ポイント上昇の22.9%となり、3期連続で上昇している。
2. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期の連結業績は、売上高で前期比11.6%増の1,700百万円、営業利益で同20.6%増の420百万円と2ケタ増収増益が続く見通し。引き続きクラウドサービスがけん引役となり、同サービスの売上高は前期比14.6%増と伸びが加速すると見ている。マーケティングオートメーションツールとなる「WEBCAS Auto Relations (以下、WEBCAS AR)(Ver.3)」※を上期中にリリースする予定となっており、「WEBCAS e-mail」からの乗り換えが期待できるほか、新規顧客の獲得も期待できるためだ。同社では、LINEやDMなど他の販促ツールとの連携も可能とした次期バージョンの開発にも着手しており、2019年前半を目途にリリースする予定となっている。マーケティングオートメーションツール市場は高成長が見込まれており、電子メールの高性能な配信技術をベースとした使い勝手の良い製品を投入することで、2019年以降も更なる成長が期待される。
※「WEBCAS AR」は電子メール販促施策のうち代表的な約30のシナリオに絞り、顧客のWeb行動や購買履歴、会員属性などをもとに電子メールを自動配信するツールで、「WEBCAS e-mail」よりも販促効果が高まるほか業務効率の向上にも寄与するツールとなる。
3. 中期経営計画
2017年5月に発表した中期経営計画では、最終年度となる2020年3月期に売上高で1,870百万円、営業利益で502百万円を目標として掲げた。初年度となる2018年3月期は売上高、営業利益ともに計画を上回って推移しており、順調な滑り出しを見せている。成長戦略としては、クラウドサービス事業を拡大していくことを基本に、次代の収益柱として注目される「WEBCAS AR」の開発とAIエンジンの活用による性能強化、及び「WEBCAS AR」の導入促進を図るためのコンサルティングサービスの充実に取り組んでいく。AI技術に関しては、2018年3月に慶應義塾大学発のAIベンチャーであるSENSY(株)と業務提携を発表し、AIを活用したメールマーケティングの共同研究を開始している。将来的には「WEBCAS AR(Ver.5)」でAIを活用したチャットボット等の機能を組み込み、一段の成長を目指していく考えだ。株主還元としては、配当性向30%前後を目安に配当成長も進めていく意向で、2019年3月期の1株当たり配当金は、前期比2.0円増配の20.0円(配当性向29.6%)と10期連続の増配を予定している。
■Key Points
・電子メール配信システムの大手で、配信性能は業界トップクラス
・販促ツールとして電子メール配信システムの需要拡大は今後も続く
・中期経営計画は当初計画を上回るペースで進捗
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MW>