三機工 Research Memo(6):引き続き高い売上総利益率を維持して増益見込む
[18/06/20]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■今後の見通し
● 2019年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は2019年3月期の通期業績を売上高187,000百万円(前期比9.9%増)、営業利益7,500百万円(同13.8%増)、経常利益8,000百万円(同7.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,500百万円(同40.8%増)と予想している。受注高は175,000百万円(同8.4%減)、次期繰越高は132,712百万円(前期末比8.3%減)を見込んでおり、前期とは反対に受注はやや低下するものの、前期からの豊富な繰越高が着実に売上に結びついていくこと、また引き続き利益率向上に向けて取り組むことから、増収・増益の計画となっている。
売上高の内訳としては、建築設備事業は151,200百万円(前期比8.2%増)と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は63,300百万円(同0.8%減)とほぼ前期並みの高い水準を見込んでいる。産業空調は大型物件を含む前期の受注が好調だったこともあり、58,000百万円(同24.6%増)を予想している。電気はほぼ前期並みの20,000百万円(同3.2%減)、ファシリティシステムは前期が低調であったことから、その反動もあり9,900百万円(同13.9%増)を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システムは12,000百万円(同29.7%増)、環境システム事業も大型受注の影響もあり22,000百万円(同10.5%増)と回復を予想している。
受注高は、主力の建築設備事業で140,200百万円(前期比8.6%減)と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は54,400百万円(同12.6%減)、産業空調は55,000百万円(同6.6%減)、電気は21,000百万円(同7.4%減)、ファシリティシステムは9,800百万円(同2.2%増)が見込まれており、ファシリティシステム以外は減少する予想となっている。プラント設備事業では、機械システム事業は12,000百万円(同0.8%減)とほぼ前期並みが予想され、環境システムは前々期及び前期の水準が高かったこともあり21,000百万円(同13.4%減)を見込んでいる。この結果、全体の受注高は前期比8.4%減の175,000百万円が予想されている。したがって、売上高が9.9%増加する見込みであることから期末の次期繰越高も減少する見込みだ。
全般的には、現在の手持工事が豊富であることから、上記の予想を達成することは十分に可能だろう。今後注意すべきは、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(14.7%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、前期より若干下回る水準(14.3%)を確保する計画だ。これにより、売上高が計画どおりとなれば売上総利益は26,800百万円(前期比6.9%増)、営業利益は7,500百万円(同13.8%増)、経常利益は8,000百万円(同7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,500百万円(同40.8%増)と、全利益項目で増益の計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<MH>
● 2019年3月期の業績見通し
三機工業<1961>は2019年3月期の通期業績を売上高187,000百万円(前期比9.9%増)、営業利益7,500百万円(同13.8%増)、経常利益8,000百万円(同7.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,500百万円(同40.8%増)と予想している。受注高は175,000百万円(同8.4%減)、次期繰越高は132,712百万円(前期末比8.3%減)を見込んでおり、前期とは反対に受注はやや低下するものの、前期からの豊富な繰越高が着実に売上に結びついていくこと、また引き続き利益率向上に向けて取り組むことから、増収・増益の計画となっている。
売上高の内訳としては、建築設備事業は151,200百万円(前期比8.2%増)と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は63,300百万円(同0.8%減)とほぼ前期並みの高い水準を見込んでいる。産業空調は大型物件を含む前期の受注が好調だったこともあり、58,000百万円(同24.6%増)を予想している。電気はほぼ前期並みの20,000百万円(同3.2%減)、ファシリティシステムは前期が低調であったことから、その反動もあり9,900百万円(同13.9%増)を予想している。プラント設備事業の売上高は、機械システムは12,000百万円(同29.7%増)、環境システム事業も大型受注の影響もあり22,000百万円(同10.5%増)と回復を予想している。
受注高は、主力の建築設備事業で140,200百万円(前期比8.6%減)と予想されている。サブセグメント別では、ビル空調衛生は54,400百万円(同12.6%減)、産業空調は55,000百万円(同6.6%減)、電気は21,000百万円(同7.4%減)、ファシリティシステムは9,800百万円(同2.2%増)が見込まれており、ファシリティシステム以外は減少する予想となっている。プラント設備事業では、機械システム事業は12,000百万円(同0.8%減)とほぼ前期並みが予想され、環境システムは前々期及び前期の水準が高かったこともあり21,000百万円(同13.4%減)を見込んでいる。この結果、全体の受注高は前期比8.4%減の175,000百万円が予想されている。したがって、売上高が9.9%増加する見込みであることから期末の次期繰越高も減少する見込みだ。
全般的には、現在の手持工事が豊富であることから、上記の予想を達成することは十分に可能だろう。今後注意すべきは、進捗管理を徹底して予想外の不採算工事を出さないことだ。受注についても同社を含めた建設・空調設備業界を取り巻く環境はフォローであり仕事量は豊富にあると予想されることから、目標の受注高を獲得することは可能と思われる。
売上総利益率については、前期が高水準(14.7%)であったが、引き続き各種現場サポート体制の整備・強化、とりわけ調達本部による資材調達の交渉力の強化、一括管理による現場購買業務のサポートの継続などの利益改善策を実行することで、前期より若干下回る水準(14.3%)を確保する計画だ。これにより、売上高が計画どおりとなれば売上総利益は26,800百万円(前期比6.9%増)、営業利益は7,500百万円(同13.8%増)、経常利益は8,000百万円(同7.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,500百万円(同40.8%増)と、全利益項目で増益の計画だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<MH>