シュッピン Research Memo(1):売上拡大のためのプラットフォームが完成
[18/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
シュッピン<3179>はカメラや高級時計など「価値あるもの」に特化したEC(eコマース)企業。中古品と新品のそれぞれのニーズの違いや商品特性の違いを生かし、中古品と新品が相互に刺激し合って新品・中古両方の売上拡大していくポジティブスパイラルの流れを創ることに成功して、業容を急拡大させている。
1. 2018年3月期は増収増益。修正予想も上回り、売上高・利益ともに過去最高を更新
同社の2018年3月期決算は、売上高30,921百万円(前期比23.7%増)、営業利益1,536百万円(同40.1%増)と大幅増収増益で着地した。商品別では主力のカメラと時計がいずれも20%を超える増収率となった。販売チャネル別でも、EC、店舗、店舗における免税売上(インバウンド売上)のいずれもが前期比増収となった。利益面では売上高販管費率が前期比0.9ポイント低下の11.5%となり、営業利益率は5.0%に上昇した。
2. 各施策が順調に進捗し、売上拡大のためのプラットフォームが完成
同社のこれまでの成功は、その優れた事業モデルにあるというのは弊社がこれまで繰り返しレポートしてきたとおりだ。同社は、その事業モデルの各所を論理的かつ段階的に強化する取り組みを行ってきた。具体的にはOne-To-Oneマーケティングの強化や、「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」のローンチなどだ。これら一連の施策は順調に進捗し、2018年3月期までに売上拡大のためのプラットフォームが完成した。プラットフォームとは同社が過去取り組んで来た各種施策が連携・連動して収益拡大をもたらす仕組み(環境)のことだ。今後はその環境下でCGMマーケティング等をフル稼働させ、収益成長のペースアップを目指していくことになる。
3. 2019年3月期通期は、諸施策の進捗とともに、業績面での上振れの度合いに注目
同社は毎年、向こう3ヶ年の中期業績ローリング計画を発表している。今回は2019年3月期、2020年3月期の業績計画を従来計画から上方修正し、新たに2021年3月期の計画を発表した。2019年3月期について、売上高35,381百万円(前期比14.3%増)、営業利益1,842百万円(同19.9%増)を予想している。売上高は年15%前後、経常利益は年20%台の成長を継続するというのが計画の骨格だ。その実現に貢献が期待されるのが前述の売上拡大のためのプラットフォームだ。加えて今期以降も業務効率改善や商品情報についての動画配信などの新たな取り組みを展開する予定だ。中期業績計画の数値は決してハードルが低いものではないが、こうした施策が期待通りの効果を発揮すれば中期経営計画を上回る業績の達成も十分可能性があると弊社では考えている。
■Key Points
・EC特化型という事業モデルを生かす効果的な施策を継続的実施
・2018年3月期までに収益拡大のプラットフォームが完成。今後はCGMマーケティングを本格運用して収益拡大を追求のステージへ
・これまでの売上拡大策の奏功と、今後の業務効率化の取り組みで、売上高は年15%前後、経常利益は年20%台の成長を計画。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<TN>
シュッピン<3179>はカメラや高級時計など「価値あるもの」に特化したEC(eコマース)企業。中古品と新品のそれぞれのニーズの違いや商品特性の違いを生かし、中古品と新品が相互に刺激し合って新品・中古両方の売上拡大していくポジティブスパイラルの流れを創ることに成功して、業容を急拡大させている。
1. 2018年3月期は増収増益。修正予想も上回り、売上高・利益ともに過去最高を更新
同社の2018年3月期決算は、売上高30,921百万円(前期比23.7%増)、営業利益1,536百万円(同40.1%増)と大幅増収増益で着地した。商品別では主力のカメラと時計がいずれも20%を超える増収率となった。販売チャネル別でも、EC、店舗、店舗における免税売上(インバウンド売上)のいずれもが前期比増収となった。利益面では売上高販管費率が前期比0.9ポイント低下の11.5%となり、営業利益率は5.0%に上昇した。
2. 各施策が順調に進捗し、売上拡大のためのプラットフォームが完成
同社のこれまでの成功は、その優れた事業モデルにあるというのは弊社がこれまで繰り返しレポートしてきたとおりだ。同社は、その事業モデルの各所を論理的かつ段階的に強化する取り組みを行ってきた。具体的にはOne-To-Oneマーケティングの強化や、「EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com」のローンチなどだ。これら一連の施策は順調に進捗し、2018年3月期までに売上拡大のためのプラットフォームが完成した。プラットフォームとは同社が過去取り組んで来た各種施策が連携・連動して収益拡大をもたらす仕組み(環境)のことだ。今後はその環境下でCGMマーケティング等をフル稼働させ、収益成長のペースアップを目指していくことになる。
3. 2019年3月期通期は、諸施策の進捗とともに、業績面での上振れの度合いに注目
同社は毎年、向こう3ヶ年の中期業績ローリング計画を発表している。今回は2019年3月期、2020年3月期の業績計画を従来計画から上方修正し、新たに2021年3月期の計画を発表した。2019年3月期について、売上高35,381百万円(前期比14.3%増)、営業利益1,842百万円(同19.9%増)を予想している。売上高は年15%前後、経常利益は年20%台の成長を継続するというのが計画の骨格だ。その実現に貢献が期待されるのが前述の売上拡大のためのプラットフォームだ。加えて今期以降も業務効率改善や商品情報についての動画配信などの新たな取り組みを展開する予定だ。中期業績計画の数値は決してハードルが低いものではないが、こうした施策が期待通りの効果を発揮すれば中期経営計画を上回る業績の達成も十分可能性があると弊社では考えている。
■Key Points
・EC特化型という事業モデルを生かす効果的な施策を継続的実施
・2018年3月期までに収益拡大のプラットフォームが完成。今後はCGMマーケティングを本格運用して収益拡大を追求のステージへ
・これまでの売上拡大策の奏功と、今後の業務効率化の取り組みで、売上高は年15%前後、経常利益は年20%台の成長を計画。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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