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GMOメディア Research Memo(1):2019年以降は成長路線への復帰を図る

注目トピックス 日本株
■要約

GMOメディア<6180>は、GMOインターネット<9449>グループのメディア事業会社で、ポイントサイトやオンラインゲームプラットフォーム、各種ソーシャルメディアサイトの運営によって広告収益を得るメディア事業を主力事業とし、メディア事業で蓄積したノウハウ・システムを活用して、社外メディアの収益化を支援するその他メディア支援事業を展開する。

1. 2018年12月期第1四半期の業績
2018年12月期第1四半期(2018年1月−3月)の業績は、売上高で前年同期比11.7%増の1,394百万円、営業利益で同4.6%増の158百万円となり、前年同期比では3四半期ぶりの増収増益に転じた。アドネットワーク事業者のレギュレーション変更による広告単価下落の影響※によりECメディアの広告収益が低迷したが、減少したものの、ゲーム課金収益が好調に推移したほか、他社媒体との連携事業が堅調に推移したこと、その他メディア支援事業において比較的規模の大きいスポット案件を受注したことが増収増益要因となった。

※2017年4月より一部アドネットワーク事業者において広告出稿のレギュレーション変更があり、平均広告単価の下落要因となった。


2. 2018年12月期業績見通し
2018年12月期の業績は売上高で前期比7.3%増の4,700百万円、営業利益で同0.1%増の372百万円と期初計画を据え置いている。第1四半期の進捗率は営業利益で42.5%に達しているが、もともと季節要因で第1四半期に利益が偏重すること、当第1四半期はその他メディア支援事業においてもスポット案件の寄与があったこと、第2四半期以降はゲーム事業など注力分野への投資を予定していることなどが要因。ゲーム事業は従来PCブラウザゲームのみであったが、2018年4月より「ゲソてん」スマートフォンブラウザ版をリリースしており、更なるユーザーの開拓によりゲーム課金収益を伸ばしていく戦略となっている。

3. 成長戦略
今後の成長戦略として、ソーシャルメディアからの広告収益については安定収益源として維持しつつ、ポイントタウンを含むポイントメディア事業の広告収益はスマートフォン会員の獲得や他社媒体との連携強化により年率10%台の成長を、また、ゲーム課金収益については自社開発タイトルの他社プラットフォームへの配信も拡大していくことで、年率20%台の成長を目指していく方針となっている。また、新規事業としてEdTech領域に参入、2017年11月よりプログラミング教育に関する情報メディア「コエテコ」を立ち上げており、今後育成していく予定にしている。

4. 株主還元策
株主への利益還元については、配当性向50%を目安に配当を実施していくことを基本方針としている。2018年12月期の1株当たり配当金は前期比横ばいの73.0円を予定している。

■Key Points
・GMOグループのメディア事業統合で事業基盤を確立、市場環境に合わせて業態を機敏に転換し成長
・2018年12月期は成長に向けた投資を行いつつ、利益ベースで前期並みの水準を計画
・アライアンス戦略の推進による広告収益の拡大と、成長ポテンシャルの高いゲーム事業の成長により、2019年12月期以降は2ケタ成長目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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