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宇徳 Research Memo(4):ROE、ROAともに8%超

注目トピックス 日本株
■事業概要

4. 経営指標−ROEとROA
(1) 同社のROE
宇徳<9358>の2018年3月期における経営の総合指標となるROE(自己資本当期純利益率)は8.1%、ROA(総資産経常利益率)は8.5%といずれも8%を超える好パフォーマンスであった。ROEを8%台に維持できたことを踏まえ、当期の1株配当金を1円増配して10円とする。

リーマンショック後に、日本経済はマイナス成長に陥り、同社の収益も悪化した。財務体質の改善を図り、有利子負債を2010年3月期の5,202百万円から2018年3月期に1,086百万円へ削減した。財務レバレッジを低下させる一方、収益性(営業収入当期純利益率)を改善することで、ROEを向上させた。好材料が重なった2015年3月期のROEは14.7%と10%超えをしたが、過去2期はタイの石化工事や町田物流センターが想定外の損失を出したことから低下した。2018年3月期は、営業収入が過去最高を更新する一方、前期に計上したような特別利益を勘案していないことから当期純利益が減少したため、収益性が低下した。同社は、町田物流センターのオペレーションの改善やコスト削減、JEXから譲受した事業の一体運営による効率性の改善などの内部努力に注力している。

(2) 東証1部上場の倉庫・運輸関連21社のROEとROA
東証1部上場の倉庫・運輸関連21社の中で、同社は2017年度のROEが8位、ROAが4位の高順位にある。ROEとROAがいずれも10%超の好成績を収めた企業は、トランコム<9058>、エーアイテイー<9381>と内外トランスライン<9384>の3社に限定される。トランコムは、3PL(サードパーティーロジスティクス)と物流情報サービスを主要事業としている。エーアイテイーは、両指標が20%超の規格外の高さにある。トランコムとエーアイテイーのROEの高さは、総資産回転率が3回以上と資産効率の高さに負うところが大きい。エーアイテイーと内外トランスラインは、売上高が200億円台と比較的小さめの企業になる。エーアイテイーが複合一貫輸送、内外トランスラインは国際混載貨物輸送と特色のある事業を行っている。港湾総合運送大手の上組<9364>は、ROEが5.6%、ROAが6.5%であった。同社のROE(8.1%)とROA(8.5%)は、自己資本比率が72.7%と高く、財務レバレッジが低いものの、収益性と資産効率のバランスが良いことに起因している。同社よりROEが高いものの、ROAが低い企業は特別利益により当期純利益がかさ上げされたか、もしくは財務レバレッジが高い。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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