アエリア Research Memo(8):2018年12月期第1四半期の業績は順調
[18/07/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2018年12月期第1四半期の業績動向
アエリア<3758>の2018年12月期第1四半期の業績は、売上高6,720百万円(前期比196.1%増)、営業利益807百万円(同84.9%増)、経常利益692百万円(同61.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益548百万円(同138.8%増)となった。また、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は1,076百万円、のれん償却前四半期純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益+のれん償却額)は696百万円であった。各子会社間のシナジーが想定どおり着実に広がっており、業績もおおむね計画線の進捗と思われる。
ITサービス事業は、ファーストペンギンとエアネットが安定した収益を確保しており、売上高1,667百万円(前期比77.3%増)、営業利益122百万円(同20.3%増加)となった。コンテンツ事業は、女性向けスマートフォン・ゲーム「A3!」の好調が継続していることから、売上高2,738百万円(同102.1%増)、営業利益432百万円(同26.5%増)となった。アセットマネージメント事業は、民泊が本格スタートしたばかりだが、旺盛な不動産投資需要から、売上高2,327百万円、営業利益は263百万円となった。
2018年12月期も大幅増益予想だが、やや保守的な印象
2. 2018年12月期の業績見通し
2018年12月期の業績見通しについて、同社は売上高23,000百万円(前期比44.9%増)、営業利益4,000百万円(同48.6%増)、経常利益4,000百万円(同44.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円(同44.2%増)を見込んでいる。ITサービス事業では引き続き既存顧客との取引関係の強化と新たな顧客の獲得を進め、コンテンツ事業ではプラットフォームの多様化に対応するとともに既存タイトルの改良や新規コンテンツの開発を行い、アセットマネージメント事業では不動産の賃貸・売買に加え、民泊サービスを本格展開する計画である。
民泊やAI、ブロックチェーンといった新規事業の本格化など、中期的に楽しみな取り組みも多くなってきたが、2018年12月期の業績をけん引するのはコンテンツ事業と考えている。国内外の市場でニッチトップを目指す流れは変わらないが、その中で、大型ヒットとなった「A3!」の、リアル関連商材や舞台化など2.5次元化の本格展開や利益貢献の加速が見込まれるためである。しかも、一般にスマートフォン・ゲームのヒット作は3年ほど人気が続き、2年目以降はリアルにおける関連商品や舞台・イベントの収益も乗ってくると言われている。加えて、中国では、「A3!」を配信する予定のbilibiliは既に「アイ★チュウ」中国版ほか日本のヒットタイトルを多数運営するなど日本のゲーム運営を熟知しており、しかも、中国において恋愛シュミレーションゲームが人気になりつつある。このため、「A3!」は中国でもヒットする可能性が高いと思われる。加えて、子会社各社のタイトルが出そろってきた上、サイバードなど新たなM&A企業とのシナジーも期待できる。サイバードについても、第3四半期から連結化されるため、期初予想の前提になかった売上高で5,000百万円、営業利益で200百万円の上乗せが新たに見込まれている。こうしたコンテンツ事業の状況を考慮すると、2018年12月期の業績予想は保守的に過ぎるという印象である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<MH>
1. 2018年12月期第1四半期の業績動向
アエリア<3758>の2018年12月期第1四半期の業績は、売上高6,720百万円(前期比196.1%増)、営業利益807百万円(同84.9%増)、経常利益692百万円(同61.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益548百万円(同138.8%増)となった。また、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は1,076百万円、のれん償却前四半期純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益+のれん償却額)は696百万円であった。各子会社間のシナジーが想定どおり着実に広がっており、業績もおおむね計画線の進捗と思われる。
ITサービス事業は、ファーストペンギンとエアネットが安定した収益を確保しており、売上高1,667百万円(前期比77.3%増)、営業利益122百万円(同20.3%増加)となった。コンテンツ事業は、女性向けスマートフォン・ゲーム「A3!」の好調が継続していることから、売上高2,738百万円(同102.1%増)、営業利益432百万円(同26.5%増)となった。アセットマネージメント事業は、民泊が本格スタートしたばかりだが、旺盛な不動産投資需要から、売上高2,327百万円、営業利益は263百万円となった。
2018年12月期も大幅増益予想だが、やや保守的な印象
2. 2018年12月期の業績見通し
2018年12月期の業績見通しについて、同社は売上高23,000百万円(前期比44.9%増)、営業利益4,000百万円(同48.6%増)、経常利益4,000百万円(同44.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,000百万円(同44.2%増)を見込んでいる。ITサービス事業では引き続き既存顧客との取引関係の強化と新たな顧客の獲得を進め、コンテンツ事業ではプラットフォームの多様化に対応するとともに既存タイトルの改良や新規コンテンツの開発を行い、アセットマネージメント事業では不動産の賃貸・売買に加え、民泊サービスを本格展開する計画である。
民泊やAI、ブロックチェーンといった新規事業の本格化など、中期的に楽しみな取り組みも多くなってきたが、2018年12月期の業績をけん引するのはコンテンツ事業と考えている。国内外の市場でニッチトップを目指す流れは変わらないが、その中で、大型ヒットとなった「A3!」の、リアル関連商材や舞台化など2.5次元化の本格展開や利益貢献の加速が見込まれるためである。しかも、一般にスマートフォン・ゲームのヒット作は3年ほど人気が続き、2年目以降はリアルにおける関連商品や舞台・イベントの収益も乗ってくると言われている。加えて、中国では、「A3!」を配信する予定のbilibiliは既に「アイ★チュウ」中国版ほか日本のヒットタイトルを多数運営するなど日本のゲーム運営を熟知しており、しかも、中国において恋愛シュミレーションゲームが人気になりつつある。このため、「A3!」は中国でもヒットする可能性が高いと思われる。加えて、子会社各社のタイトルが出そろってきた上、サイバードなど新たなM&A企業とのシナジーも期待できる。サイバードについても、第3四半期から連結化されるため、期初予想の前提になかった売上高で5,000百万円、営業利益で200百万円の上乗せが新たに見込まれている。こうしたコンテンツ事業の状況を考慮すると、2018年12月期の業績予想は保守的に過ぎるという印象である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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