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スカラ Research Memo(6):自己資本比率は39.7%、財務の健全性は維持

注目トピックス 日本株
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
スカラ<4845>の2018年6月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,291百万円増加の16,233百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では営業債権及びその他の債権が1,005百万円増加したほか、棚卸資産が79百万円増加した。また、非流動資産ではのれんが103百万円増加したほか、その他の長期金融資産が166百万円増加した。

負債合計は前期末比566百万円増加の7,587百万円となった。主な変動要因を見ると、営業債務及びその他の債務が353百万円増加したほか、未払法人所得税等が43百万円増加した。また、資本合計は同725百万円増加の8,645百万円となった。主な変動要因は、親会社の所有者に帰属する当期利益707百万円、非支配持分に帰属する当期利益354百万円の計上、及び配当金の支出で320百万円となっている。

経営指標を見ると、自己資本比率については前期末の40.1%から39.7%とほぼ横ばい水準で推移したものの、有利子負債比率は前期末の79.7%から74.3%と低下している。有利子負債が前期末比で横ばい水準となった一方で自己資本が増加したことが要因となっている。自己資本比率はもう一段の改善余地があるものの、ネットキャッシュ(現金及び現金同等物-有利子負債)は均衡水準をキープしていることから、財務の健全性は維持されているものと判断される。ただし、資産合計の約36%はのれん(5,787百万円)で占められており、その大半を占めるソフトブレーンの収益が今後悪化した場合には、減損処理による財務体質の悪化リスクがある点には留意する必要がある。ただし、現時点ではソフトブレーンの業績も堅調に推移しており、そのリスクは極めて低いものと弊社では考えている。なお、同社は有利子負債の水準に関して今後は、徐々に削減していく意向を示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



<NB>

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