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ダイキアクシス Research Memo(4):2018年12月期第2四半期は環境機器関連事業で減益

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2018年12月期第2四半期の業績概要
ダイキアクシス<4245>の2018年12月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比4.8%増の17,429百万円、営業利益が同16.5%減の493百万円、経常利益が同8.0%減の596百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同16.4%減の317百万円となった。期初予想比では売上高が1.0%減、営業利益が29.5%減、経常利益が22.4%減、四半期純利益が36.5%減に終わった。利益が計画比で落ち込んだのは、環境機器関連事業未達成に起因している。

(1) 事業セグメント別の動向
a) 環境機器関連事業
環境機器関連事業の売上高は、8,375百万円と前年同期比3.6%減、計画比4.6%減、営業利益が593百万円、前年同期比22.1%減、計画比24.3%減の減収減益であった。浄化槽・排水処理システムの国内売上高は7,548百万円で前年同期比0.7%増であったが、計画比では1.3%減となった。電子部品関連産業排水処理案件が第3四半期への期ズレが生じた。海外売上高は、前年同期に中国で受注高607百万円の大型案件があったが、2018年12月期第2四半期はそれに並ぶものがないことから、期初予想で11.2%の減収を予想していた。なおアルジェリアとインドネシアの案件の売上計上に期ズレが生じた。海外を含む浄化槽・排水処理システムのメンテナンスは、売上高が2,274百万円と前年同期比8.9%増、計画比で3.8%増と順調に推移した。上水事業は、病院、学校法人などにエスコが3件、大型商業施設向けにプラント販売が1件あり、売上高は前年同期比19.5%増、計画比6.3%増と好調であった。

b) 住宅機器関連事業
住宅機器関連事業の売上高は8,109百万円、前年同期比8.9%増、計画比1.4%増、営業利益が前年同期比14.7%増、計画比0.9%減と堅調に推移した。建設関連業者等向けは全般的に顧客開拓が進み、売上高が5,498百万円、前年同期比1.6%減、3.3%増であった。ホームセンターリテール商材は、薄利取引の解消により、売上高は1,122百万円、前年同期比2.2%減、計画比14.4%減であった。住機部門工事は、店舗建設工事を請け負い、売上高が1,488百万円、前年同期比109.8%増、計画比9.7%増となった。

c) 再生可能エネルギー関連事業
再生可能エネルギー関連事業は、先行投資の時期ということもあり、事業規模は未だ小さい。同セグメントは、太陽光発電に係る売電事業、バイオディーゼル燃料関連事業、小形風力発電機関連事業により構成されている。合算した売上高は、93百万円と前年同期比10.2%増、計画比1.9%減、営業損失が72百万円となった。太陽光発電に係る売電事業は、2017年12月期に子会社化したDADの収益が前年同期の3ヵ月からフルに6ヵ月の寄与になった。

2. 財務状況と経営指標
2018年12月期第2四半期末の資産合計は22,785百万円と前期末比1,159百万円増加した。流動資産が507百万円増え、固定資産は651百万円の増加であった。流動資産では、完成工事未収入金が569百万円減少し、現金及び預金が455百万円増えた。有形固定資産の増加には、太陽光発電売電事業の929百万円が含まれる。有利子負債が9,107百万円と前期末比1,561百万円増加した。また、太陽光発電売電事業の929百万円を含む設備投資額が、前年同期の124百万円から1,062百万円に増加した。

経営指標では、財務の安全性を表す自己資本比率が29.8%と前期末比1.8ポイント低下した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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