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プラザクリエ Research Memo(1):収益力回復に向けた取り組みが順調に進捗中

注目トピックス 日本株
■要約

プラザクリエイト本社<7502>は写真のプリントショップでスタートし、デジタルプリントにドメインを拡大。プリント事業では直営店舗のFC化とオンライン事業の立ち上げを主眼とする事業モデル改革に取り組む。モバイル事業は安定収益源として基盤が確立しており、今後は法人ビジネス(BtoB)の拡大にも注目する必要がある。

1. プリント事業では直営店のFC化とオンライン事業立ち上げが順調に進捗
同社は、かねてより進めてきた事業モデル変革の設計図づくりを2018年3月期までに終了し、現在は収益力向上の実現を目指して計画の実行を本格的に進めていく過渡期にある。プリント事業の事業モデル変革は、パレットプラザの直営店舗の全面FC化と、オンライン事業の立ち上げの2つが骨子となっている。パレットプラザはこれまでにFC化した店舗が全般に順調な経営が続いており、下期以降、残る200超の店舗のFC化を加速させる方針だ。オンライン事業では2018年12月にソフトバンク<9434>と協業して『Myフォト』サービスをローンチした。オンライン事業が狙うBtoB事業拡大の第1弾であり、今後の収益貢献とともに、BtoB事業の本格展開が期待される。

2. モバイル事業ではキャリアからの期待度上昇で大型店舗での出店が活発化
モバイル事業では店舗数増加を成長戦略の柱とする構図は従来から変更はない。第2四半期はキャリア側の意向もあって、従来から拡大してきたワイモバイルショップの譲渡・閉店を進める傍ら、10店のソフトバンクショップを新規出店した。一般にソフトバンクショップはワイモバイルショップの3倍の規模を有している。同社の第2四半期は店舗の大型化が進行した時期だったと言える。この背景にはキャリアの代理店政策の中で同社への信頼感と依存度が高まる状況が続いていることがある。同社自身は慎重な出店ペースの維持を基本スタンスとしているが、キャリアの意向で出店ペースが同社の予想以上に加速していく可能性もある。

3. 業績は計画どおりの進捗。2019年3月期は300百万円の営業利益を予想
業績面は順調だ。2019年3月期第2四半期は増収ながら営業損失で着地したが、これは当初の想定線での動きだ。期初予想との比較では自然災害や天候不順の影響をこなして売上高、利益ともに期初予想を上回った。通期については期初予想を維持し、売上高22,000百万円(前期比0.8%減)、営業利益300百万円(同390.0%増)を予想している。同社の収益には強い季節性があり、需要期の下期に収益が大きく拡大する傾向がある。通期予想の達成には下期の営業利益は前年同期比14.1%増を実現する必要がある。第2四半期決算では本業の部分では順調な進捗が確認できており、外部要因が通常どおりであれば下期の業績目標は十分達成可能な水準だと弊社では考えている。

■Key Points
・事業モデル変革の種まきを終え、収益力向上の取り組みが本格的にスタート
・『パレットプラザ』の残る200店以上のFC化が今後急加速する可能性
・オンライン事業は『Myフォト』がスタート。2020年3月期はBtoB展開が本格展開の見通し

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)



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