ミロク情報 Research Memo(1):ERPシステムの販売好調により2019年3月期は8期連続最高益更新へ
[19/01/24]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■要約
ミロク情報サービス<9928>は、会計事務所及び中堅・中小企業向けに、財務会計・税務システムを中心とするERP(統合業務管理)システムを開発・販売する業界大手。新規事業としてファイナンス・ネット事業(事業承継支援サービス、bizocean、bizskyプラットフォーム等)を育成中。
1. 2019年3月期第2四半期累計業績
2019年3月期第2四半期累計(2018年4月-9月)の連結業績は、売上高が前年同期比11.8%増の15,530百万円、経常利益が同14.1%増の3,016百万円といずれも期初計画(売上高15,350百万円、経常利益2,710百万円)を上回り、半期ベースで過去最高業績を更新した。企業向けERPシステムの導入契約が新規需要、更新需要ともに活発で、前年同期比16.9%増と好調に推移したほか、ストック型ビジネスとなるサービス収入も契約件数の積み上げによって同5.0%増と順調に拡大したことが要因だ。同社が経営指標として重視しているシステム導入契約売上高※の第2四半期末受注残(単独ベース)も、6.19ヶ月と期首比で0.27ヶ月積み上がり、受注についても依然拡大が続いている。
※システム導入契約売上高=ハードウェア、ソフトウェア、ユースウェア売上高の合計。
2. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期は売上高で前期比10.9%増の30,600百万円、経常利益で同13.0%増の5,000百万円と期初計画を据え置き、8期連続の増収増益を見込んでいる。ERPシステムの豊富な受注残を背景に、下期も業績は順調に拡大していくものと予想される。また、2021年3月期の経営数値目標(売上高500億円、経常利益率30%、ROE30%)を達成するための準備も進めていく。既存のERP事業ではパートナー事業の強化やグループ会社におけるシナジー最大化、収益構造改革に取り組む。子会社で展開している事業承継支援サービス事業はやや立ち上がりに苦戦しているものの、会計事務所との提携・連携を強化していくことで、早期の収益化を目指していく。
3. 今後の成長戦略
今後の成長戦略としては既存のERP事業の売上成長、収益性向上を推進していくと同時に、新たな収益柱としてファイナンス・ネット事業の育成に注力し、いずれの事業領域においてもシナジーが期待できるM&A案件があれば、前向きに検討していく方針だ。2020年3月期はERP事業の成長を中心に、2ケタの増収増益を目指し、2021年3月期の経営目標を射程圏に捉えることを目標とする。
■Key Points
・企業向けERPシステムの販売が既存・新規顧客ともに2ケタ増と好調に推移
・2020年3月期に2ケタ増収増益を目指すための事業基盤構築に取り組む
・2021年3月期に売上高500億円、経常利益150億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<RF>
ミロク情報サービス<9928>は、会計事務所及び中堅・中小企業向けに、財務会計・税務システムを中心とするERP(統合業務管理)システムを開発・販売する業界大手。新規事業としてファイナンス・ネット事業(事業承継支援サービス、bizocean、bizskyプラットフォーム等)を育成中。
1. 2019年3月期第2四半期累計業績
2019年3月期第2四半期累計(2018年4月-9月)の連結業績は、売上高が前年同期比11.8%増の15,530百万円、経常利益が同14.1%増の3,016百万円といずれも期初計画(売上高15,350百万円、経常利益2,710百万円)を上回り、半期ベースで過去最高業績を更新した。企業向けERPシステムの導入契約が新規需要、更新需要ともに活発で、前年同期比16.9%増と好調に推移したほか、ストック型ビジネスとなるサービス収入も契約件数の積み上げによって同5.0%増と順調に拡大したことが要因だ。同社が経営指標として重視しているシステム導入契約売上高※の第2四半期末受注残(単独ベース)も、6.19ヶ月と期首比で0.27ヶ月積み上がり、受注についても依然拡大が続いている。
※システム導入契約売上高=ハードウェア、ソフトウェア、ユースウェア売上高の合計。
2. 2019年3月期業績見通し
2019年3月期は売上高で前期比10.9%増の30,600百万円、経常利益で同13.0%増の5,000百万円と期初計画を据え置き、8期連続の増収増益を見込んでいる。ERPシステムの豊富な受注残を背景に、下期も業績は順調に拡大していくものと予想される。また、2021年3月期の経営数値目標(売上高500億円、経常利益率30%、ROE30%)を達成するための準備も進めていく。既存のERP事業ではパートナー事業の強化やグループ会社におけるシナジー最大化、収益構造改革に取り組む。子会社で展開している事業承継支援サービス事業はやや立ち上がりに苦戦しているものの、会計事務所との提携・連携を強化していくことで、早期の収益化を目指していく。
3. 今後の成長戦略
今後の成長戦略としては既存のERP事業の売上成長、収益性向上を推進していくと同時に、新たな収益柱としてファイナンス・ネット事業の育成に注力し、いずれの事業領域においてもシナジーが期待できるM&A案件があれば、前向きに検討していく方針だ。2020年3月期はERP事業の成長を中心に、2ケタの増収増益を目指し、2021年3月期の経営目標を射程圏に捉えることを目標とする。
■Key Points
・企業向けERPシステムの販売が既存・新規顧客ともに2ケタ増と好調に推移
・2020年3月期に2ケタ増収増益を目指すための事業基盤構築に取り組む
・2021年3月期に売上高500億円、経常利益150億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<RF>