フリービット Research Memo(4):19年4月期2Qは大幅増益。モバイル/ヘルステック事業の収益改善が鮮明
[19/01/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2019年4月期第2四半期の業績概要
フリービット<3843>の2019年4月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比10.8%増の21,497百万円、営業利益が同139.6%増の1,013百万円、経常利益が734百万円(前年同期は3百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が9百万円(同806百万円の損失)となり、増収及び黒字転換となった。
売上高に関しては、マンションインターネット等が好調のブロードバンド事業(前年同期比27.2%増)、急成長するヘルステック事業(同164.6%増)が増収をけん引した。アドテクノロジー事業も堅調に増収。
売上原価は固定網の増設などでコスト増があったものの、通信会社の単価変更による精算分の減少などによりネットワーク関連費用が抑えられた。売上総利益率は前年同期の24.9%から27.0%へ2.1ポイント上昇した。販管費は新規事業関連の人材投資等により前年同期比8.7%増となったが増収率を下回った。
この結果、営業利益は前年同期比139.6%と大幅な増益となった。セグメント別の利益では、ヘルステック事業の利益増(前年同期比420百万円増)、ブロードバンド事業のマンションインターネットの粗利増(同400百万円増)、モバイル事業の利益増(同388百万円増)の増益幅が大きかった。アドテクノロジー事業の体制強化及び不動産テック分野への先行投資(合計で同615百万円増)も行っている。
経常利益は、営業増益(前年同期比590百万円増)などにより黒字転換した。また、前年同期に発生した持分法による投資損失が2019年4月期は減少したため反動増があった。親会社株主に帰属する四半期純利益は経常利益増(同738百万円増)の影響で黒字に転じた。
2019年4月期第2四半期末よりアルクのBSを連結し資産規模拡大
2. 財務状況と経営指標
2019年4月期第2四半期末から、2018年9月28日に全株式を取得したアルクのBSが連結され、資産規模が拡大した。
2019年4月期第2四半期末の総資産は前期末比4,580百万円増の35,377百万円となった。うち流動資産は2,040百万円増であり、主な増加は受取手形及び売掛金の1,379百万円増及び商品及び製品の503百万円増などである。固定資産は2,539百万円増であり、無形固定資産の1,907百万円増などが主な要因である。現金及び預金の残高は14,002百万円と潤沢であり、M&Aなどにも機動的に対応できるように備えている。
負債は前期末比4,537百万円増の24,658百万円となった。うち流動負債は1,125百万円増であり、1年内返済予定の長期借入金の428百万円増などが要因である。固定負債は3,411百万円増であり、長期借入金2,531百万円増などが要因である。
安全性に関する経営指標(2018年10月期末)では、流動比率は209.6%、自己資本比率は24.7%となっており、財務の安全性を維持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<RF>
1. 2019年4月期第2四半期の業績概要
フリービット<3843>の2019年4月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比10.8%増の21,497百万円、営業利益が同139.6%増の1,013百万円、経常利益が734百万円(前年同期は3百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が9百万円(同806百万円の損失)となり、増収及び黒字転換となった。
売上高に関しては、マンションインターネット等が好調のブロードバンド事業(前年同期比27.2%増)、急成長するヘルステック事業(同164.6%増)が増収をけん引した。アドテクノロジー事業も堅調に増収。
売上原価は固定網の増設などでコスト増があったものの、通信会社の単価変更による精算分の減少などによりネットワーク関連費用が抑えられた。売上総利益率は前年同期の24.9%から27.0%へ2.1ポイント上昇した。販管費は新規事業関連の人材投資等により前年同期比8.7%増となったが増収率を下回った。
この結果、営業利益は前年同期比139.6%と大幅な増益となった。セグメント別の利益では、ヘルステック事業の利益増(前年同期比420百万円増)、ブロードバンド事業のマンションインターネットの粗利増(同400百万円増)、モバイル事業の利益増(同388百万円増)の増益幅が大きかった。アドテクノロジー事業の体制強化及び不動産テック分野への先行投資(合計で同615百万円増)も行っている。
経常利益は、営業増益(前年同期比590百万円増)などにより黒字転換した。また、前年同期に発生した持分法による投資損失が2019年4月期は減少したため反動増があった。親会社株主に帰属する四半期純利益は経常利益増(同738百万円増)の影響で黒字に転じた。
2019年4月期第2四半期末よりアルクのBSを連結し資産規模拡大
2. 財務状況と経営指標
2019年4月期第2四半期末から、2018年9月28日に全株式を取得したアルクのBSが連結され、資産規模が拡大した。
2019年4月期第2四半期末の総資産は前期末比4,580百万円増の35,377百万円となった。うち流動資産は2,040百万円増であり、主な増加は受取手形及び売掛金の1,379百万円増及び商品及び製品の503百万円増などである。固定資産は2,539百万円増であり、無形固定資産の1,907百万円増などが主な要因である。現金及び預金の残高は14,002百万円と潤沢であり、M&Aなどにも機動的に対応できるように備えている。
負債は前期末比4,537百万円増の24,658百万円となった。うち流動負債は1,125百万円増であり、1年内返済予定の長期借入金の428百万円増などが要因である。固定負債は3,411百万円増であり、長期借入金2,531百万円増などが要因である。
安全性に関する経営指標(2018年10月期末)では、流動比率は209.6%、自己資本比率は24.7%となっており、財務の安全性を維持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<RF>