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冨士ダイス Research Memo(1):超精密加工技術を背景に事業領域を広げ持続的成長を目指す

注目トピックス 日本株
冨士ダイス<6167>は、1949年の創業以来、超硬耐摩耗工具の製造において長期にわたりトップシェアを堅持、2017年度の耐摩耗工具国内出荷額シェアは32.0%を誇る。また創業以来黒字経営を継続し、2018年9月末時点で73.2%と高い自己資本比率を誇り、収益率も高い。

1. 2019年3月期上期は前年同期比3.6%増収、10.3%営業減益と期初計画並みで着地
2019年3月期上期は売上高9,122百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益705百万円(同10.3%減)、経常利益767百万円(同2.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益555百万円(同3.8%減)と、ほぼ期初計画どおりの着地となった。想定どおり増収ながら原料高が影響し、減益を余儀なくされた。

2. 2019年3月期会社予想は1.7%増収、2.9%経常減益予想と期初計画を変更せず
2019年3月期通期の連結業績は、売上高で前期比1.7%増の18,300百万円、営業利益で同11.3%減の1,300百万円、経常利益で同2.9%減の1,430百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同2.9%増の960百万円の見通し。米中貿易摩擦などの影響が懸念されるものの、同社の最大需要先の自動車業界でのEV化や自動運転に向けての継続的な設備投資に支えられ、下期は原料高の一部価格転嫁も進む見通しで、会社予想並みの収益が見込まれる。

■Key Points
・2019年3月期上期は前年同期比3.6%増収も、10.3%営業減益と原料高などが影響し減益に・2019年3月期会社予想は1.7%増収、2.9%経常減益予想と期初計画を変更せず
・成長分野へ注力し新製品群の拡大で来期以降の持続的成長を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)



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